今年も甘夏マーマレードを作った!「とろみ」への長い道のりはまだ遠い…

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こんにちは、つたちこです。
やろうかどうかずっと悩んでいたのですが、今年も糸島産の甘夏マーマレードを作りました。
もう甘夏シーズンも終盤、売り場の数も少なくなってきてましたが、ぎりぎり間に合った。

甘夏マーマレードづくりはこれで3年目です。
2018年に2度、2019年に2度作って、今に至ります。計5回目の挑戦。

いままでの課題はいつもこれ。

とろみが出ない。

これにつきます。
味はおいしいのです。
とにかく「さらさら」状態を脱皮したい。

今回作るにあたって、いろいろ事前調査しました。
「とろみが出ない」悩みを持つ人は多く、ヤフー知恵袋をはじめいろんな方が質問しています。

解決方法として提示されていたのは。こんな回答が多かったです。
・一定の糖分が必要
・もっと煮詰めろ
・ペクチン添加
・最後にゼラチン投入

で、先日いちごジャムを作った時に学んだのが
・ペクチンは熱に弱い
・酸と糖が結合してゲル化する

ということ。

参考:いちごジャムのポイントは短時間の加熱|樋口直哉(TravelingFoodLab.)|note

ペクチンは100℃20分で壊れるそうです。
とすると「もっと煮詰めろ」はあまり正解に思えません。

ペクチン添加とゼラチン投入は、家庭で作る場合にはできれば避けたいところ。

そこで考えた、今回の甘夏マーマレードの作戦です。

・加熱は短期決戦

これを目指したいと思います。

甘夏マーマレード2020を作る

材料です。
・甘夏
・グラニュー糖
以上2種類のみ。

写真:甘夏マーマレードの材料 甘夏とグラニュー糖

糸島産甘夏は、巨大なのが3個入って230円でした。
まじでデカい。

写真:甘夏が大きい

良くこすり洗いをしてから外皮をむき、千切りにします。
ここで「2020」のポイント。

★ワタの厚みを薄くする。
★直前に包丁を研ぐ

短期決戦のために、皮にすぐ味が染みるようにしたい。
今回の甘夏は、外皮を剥いたら相当厚いワタがついてたので、出来る範囲で包丁でそぎ切りします。
白いワタが苦みのもとなので、全部とっちゃうのは嫌なんですが、厚みを薄くする感じです。

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これをやってから千切りにしました。

写真:甘夏マーマレード 外皮をむいたところ

あと、包丁。
ふと思い立って研いでから作業したら、めちゃくちゃ切りやすくて作業がはかどったので、ぜひ次回もそうするといいです。
切れ味大事!

写真:甘夏マーマレード 外皮を千切りにしました

この状態で計量します。皿の重さを除いて485gでした。

千切りの外皮をたっぷりの水から煮て茹でこぼすのを2回。
それから水にさらします。1時間くらい。

外皮をゆでている間に、実を剥きます。
薄皮に包丁を入れ、種をよけながら実だけをほぐしていきます。
巨大甘夏3個分、大変だった……。
(いつもここが作業の山場です)

写真:甘夏マーマレード 薄皮を剥いて実を取り出す

こちらもここで計量します。
実は795gでした。

あと念のため、この「実」だけで少し食べてみましたが、結構すっぱかったので、ゲル化に必要な酸味はある、と判断しました。

ここでバーミキュラ先生の登場です。
鍋に実をいれ、グラニュー糖を入れます。

砂糖の分量は、外皮と実の重量の60%。
今回は(外皮485g + 実795g)× 60% = 768g です。

1kg入りのグラニュー糖の約3/4。鍋にどっさりいれます。
(取り出して量るのは面倒なので、直接鍋に入れ、袋の残りの分量を量りながら入れました)

写真:甘夏マーマレード 砂糖を入れたところ

毎度思いますが、砂糖の量が多すぎる……。

で、例年の場合、ここで単に「時間をおく」のですが、今回の「2020」のポイントその2。

★煮る前に実をつぶす

いちごジャムの時に学んだのが、
「煮る前にいちごから水分を出すことで加熱を短時間にできる」
とのことでした。
それを、マーマレードでやるのだ。

参考にしたのがこちらのレシピ。
やっと到達、甘夏ママレードの作り方♪ by ちばと 【クックパッド】 簡単おいしいみんなのレシピが332万品

上記のレシピにあった
「砂糖を入れて麺棒やマッシャーで実を潰します。」
これをやります。

実際に、実に砂糖をかけて30分くらい時間を置いてもあまり水分が出てなかったので、つぶして強制的に水分をだします。
我が家にはマッシャーなんて洒落たものはないので、すりこぎで代用。

写真:甘夏マーマレード 砂糖を入れた実をつぶす

まんべんなくつぶすと、すっかり砂糖が溶けてなくなりました。
さらに念入りにつぶします。
ここで実の繊維(?)をつぶすのも時短に役立ちそうな気がする。(根拠はなし)

火にかける前に、すっかりジュース状になりました。

写真:甘夏マーマレード 実と砂糖が混ざったところ

続いて外皮。
水にさらした外皮をギュッと手で絞り、さらに包丁でざく切りにしました。
これも時短の一環にならないかと。
あと、「瓶に入れるときに入れやすい」とクックパッドのレシピにあったのも参考にしました。

これを先ほどの砂糖と実をつぶしたものに混ぜます。
タネはお茶袋に入れてジュースに浸します。

これで準備完了。
いよいよ、点火。

写真:甘夏マーマレード 実と砂糖と外皮、種を入れたところ

蓋をせずに中火で煮ます。
沸騰したら20分タイマーをかけて、たまに混ぜながら様子を見ます。

写真:甘夏マーマレード 煮込み中

10分、しゃばしゃば……。
15分、しゃばしゃば……。

20分経ちましたが、思ったようなとろみにはなりません。
なぜだー!

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仕方なく、あと3分だけ、と追加で煮詰めました。
水分は蒸発しますが、やっぱり「とろん」とした感じにはなりません。

でもこのまま続けるとペクチンが壊れてしまうのでは……?

写真:甘夏マーマレード 煮あがりました

というわけで、この段階で火を止めました。

同時進行で煮沸消毒しておいた空きジャム瓶に、熱いうちに詰めていきます。
自宅にあったの寄せ集めで、大小いろんな瓶になりましたが、全部で8本分になりました。
(大きいのは小さいのの2本分くらいありそうです)

煮詰めた時間が短いせいか、昨年より出来上がり量が多いです。

写真:甘夏マーマレード 完成

味見しましたが、しっかり皮は柔らかくなってるし、甘みも浸透している。
味はおいしい。

でもとろみはやっぱり少ない……。

今回、いろいろ考えて試したものの、結果に表れなかったのが悲しい。
なぜなんだー!

甘さもしっかり付けた。
酸味もある。
煮込み時間も中火で20分強と短め。
(ちなみに去年は70分弱火で煮ていました)

守ったほうがよさそうなところは、ちゃんと守ったのに……。
なぜとろみがつかないんだろう。

オットにこの話をしたら「ペクチンが売ってるなら、それを買って追加すればよいのでは」と言われました。

こういうやつですね。

そうなんだけど!
でも変なこだわりかもしれませんが、この極シンプルな材料(甘夏と砂糖のみ)で、ちゃんととろみがあるマーマレードにしたいのだ。

同じように作って、ちゃんととろみが出る人との違いはいったい何なんだろう。
謎すぎる。

今年も謎が解消できなかった……。無念であります。

改善ポイントはどこなんだろう?
気付いたところは今回やってみたので、次回はどこをどうしたらよいのか……悩ましいです。

とりあえず、できたマーマレードの味は悪くないので、しばらくマーマレード生活を楽しみます。
肉と一緒に付け込んで焼くのもおいしいのよね! サラサラでまぶしやすいね!(やけ)

過去のマーマレードづくりはこちらです。

マーマレードを肉と一緒に焼くとおいしいのだ。

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この記事を書いた人

つたちこ

フリーランスのwebディレクター。基本方針は、健康的においしい食べ物とお酒を楽しむこと。できるだけご機嫌で生きていきたい。
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