藪の中

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こんにちは、つたちこです。
痛ましいニュースを見ました。
漫画家の芦原妃名子さんが亡くなられました。ご冥福をお祈りします。

その知らせの直前に、「セクシー田中さん」ドラマ化の脚本執筆について経緯説明を見たばかりでした。
私はドラマは見ていなくて、原作のマンガを楽しんでいただけでした。
ドラマでどんなふうに改変されたのかも、脚本がどんなだったかもわかりません。
双方のSNSを見ても、それぞれの視点からのものなので、どちらが事実に基づいているのかもわかりません。嘘をついてるとは思いませんが、あくまで自分の視点からでしか話せないし。

ただ、原作者VS脚本家のようになっているのが残念です。
この問題は日本テレビと、原作者の代理人であるはずの小学館が話し合うべきことだった。

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まんが「重版出来!」に、まんががメディア化するときの話がいくつかあって、メディア側と調整する専門部署がありました。
「重版出来!」も小学館発行です。
(そして「重版出来!」もドラマ化されましたが、ドラマはとてもうまくいっていたと思う。これは好きで見てました)

小学館の原作編集担当者、そしてメディア側と調整していた担当者は、芦原先生を守ってくれなかったのだろうか。
代わりに抗議してくれなかったのかな。

脚本家だって依頼された仕事なのだから、全部を自分だけで決めているはずがなく、プロデューサーやら演出やらの意見に基づいて書いているはず。
だから、ドラマ化にあたっての当初の約束を反故にした(あるいは反故にしたように感じさせて)芦原先生に何度もストレスを与え疲弊させたのは、脚本家ではなく、日テレと、代理人である小学館だと思うのです。
芦原先生に見せるまえに、約束通りになるまで小学館担当者が差し戻すべきだった。

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ただ、脚本家さんもむやみに内部事情をSNSに書くのはどうかと思う。
あれは挑発にしか見えなかった。原作へのリスペクトも感じなかった。
芦原先生目線でみたら腹立たしくなるだろうし、ちゃんと自分視点での状況を説明したくなるのもわかる。

問題になっている脚本家さんのSNS投稿は昨年末で、約1ヶ月前。結構時間が空いています。
今回の告発をするまでの間に、代理人(小学館)を通して意見しようとしたのでは……というのは私の予想でしかないのですが。

芦原先生は、小学館が動いてくれないから仕方なくご自身で告発をしたのだろうか。
告発したあとで、ご自身が予想した以上の大嵐のような大量のSNSの声に驚き、あるいは脚本家さんに向かう攻撃の声に、ご自身がもっと傷ついてしまったのではないか。
小学館がちゃんと守ってくれていたら、こんなことにはならなかったのかな。

「セクシー田中さん」が遺作になってしまったのも残念です。
小学館は面白い(愉快に楽しくさせて、興味深く、考えさせられるテーマを描ける)まんがを生み出せる漫画家さんを失った。0から1を作り出せる人は、本当にすごくて貴重なのに。
残念すぎます。

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この記事を書いた人

つたちこ

フリーランスのwebディレクター。基本方針は、健康的においしい食べ物とお酒を楽しむこと。できるだけご機嫌で生きていきたい。
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