【映画メモ】「すずめの戸締まり」(ネタバレしてます)

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こんにちは、つたちこです。
「すずめの戸締まり」を観てきました。

非常に、心動かされる映画でした。
私でこんなになってしまうのであれば、当事者のみなさんはどうなってしまうのだろう。

細部に「なんでそうなる?」みたいな気になるところがないわけではないのですが、それらをふっとばすくらい後半からラストにかけての展開が素晴らしかった。
スマホで謎現象撮影してSNSに投稿とか、フィクションだけど今っぽさ全開だな、と思ったら、まさに「現在」の話でした。

写真:「すずめの戸締まり」ポスター

 


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以下、ネタバレありです。
ぜひネタバレ前に見ることをおすすめしたい。
そして思ったことをバーっと書いてしまったので、ストーリーなどは説明不足気味。


 

災害のことを扱った映画、という認識だけで詳細を知らずに見に行ったのですが、2011年、3.11の東北大震災につながるとは。
こんなにストレートに、そのままを出してくると思わなくて、動揺してしまいました。
(「君の名は」のように、災害自体も架空のものなのだと思ってました)
すずめは、あの震災の被災者だったのね。

あれから12年弱。
当時東京にいて大きな被害は受けなかった私ですら、未だに思い出すと恐怖します。
テレビに流れる津波の映像、真っ暗な夜に広がる火事をどうすることもできない状況。何度も続く余震。
すずめは、あそこにいたのか。

そして、あのとき4歳だった子供が、いま高校生なのね。
4歳で被災した子供。
すずめが「常世」にいたことがあるってことは、幼いすずめは一度死にかけたのかな。母を探して、寒さに震えて。
そして最後、幼い自分に語りかけて救えたことで、すずめは自分の真実をしっかり受け止められたのかな。

とか、いろんな思いがばーっと出てきて、泣けて仕方なかったです。

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あと、叔母にあたる環さん。
震災当時、多分30前後かな。20代後半かも。
未婚のその年の女性が、4歳の姪を引き取って育てる。
重い責任をいきなり背負うことになるし、もちろんお金もかかるだろう。自分の人生で犠牲にしたものももちろんあるだろうし。
サービスエリアで堰を切ったように出てきた言葉は、本音の一部。

それでもたった一人の肉親で姉の形見で、心配で大事なのは本当で、いないほうがよかった、って思うのと両方とも本当の気持ち。
その相反する気持ちを思うと、環さんが本当に辛かった。
環さん、めちゃくちゃ頑張ってきた人なんだろう。仕事も、子育ても。総務部長だもんね。
頑張ってる人を見守ってる人にも気づいてほしいなあ。

しかし、扉を締めるシーンが何度もありましたが、毎度ぐぐっと私まで体に力が入ってしまいました。
すずめはよくがんばったよ……。日本半分横断。
そして将来を考えて動き出す、前向きなラストもよかった。

あとは、登場場所が相変わらず非常にリアルで、特に東京は割と自分に馴染みのエリアだったので、東京の「みみず」シーンでは余計にハラハラしました。笑
(きっと、宮崎、愛媛、神戸も超リアルなんだろうなあ。聖地巡礼が捗りそう)

あとあと、主題歌の「すずめ」の印象の強さといったらすごい。
初めて予告編で耳にして以来、ずっと頭に残り続けてます。あのインパクトはすごい。声も息遣いもすごい。
すごいばっかりですが、久しぶりにすごい映画だったのだー。

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この記事を書いた人

つたちこ

フリーランスのwebディレクター。基本方針は、健康的においしい食べ物とお酒を楽しむこと。できるだけご機嫌で生きていきたい。
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