「MIU404」#8 感想メモ。ガマさんの演技に圧倒される

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こんにちは、つたちこです。
MIU404、8話が放映されました。
今回は伊吹の過去判明含めの、連続猟奇殺人事件。

予告で、志摩と捜査一課の確執がメインかとにおわせておいて、全然そっちじゃなかったー!

 

以下、ネタバレがあります。

 

今回の一番の印象は、小日向文世演じるガマさん。

5話でも、伊吹の恩人、恩師として登場していたガマさん。
小日向さんがこんなちょい役で終わるとも思えなかったので、何かの伏線だろうと思っていましたが、8話のキーマンでした。

 

おそらく現役時代は人情派刑事として犯罪者と向き合って、更生させようと尽力してきたガマさん。
かつて茨城でやんちゃしていたという伊吹も、そのおかげで今がある。

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同じように目をかけた犯罪者(伊吹は補導、ということは生活安全課だったのだろうか)でも、伊吹のようにまっとうな道に突き進むきっかけになる人もいれば、何度も再犯して最後には逆切れして殺人まで起こしてしまう人もいる。
これも一つの「スイッチ」なんだろうか。

 

ガマさんが刑事を引退後に、自分が過去に世話した犯罪者からの斜め上の報復をうけ(しかもそれが最愛の奥さんを殺し)、犯罪者を殺すに至った、胸が苦しくなる展開でした。

なんというか、他を圧する感じの演技で、表情の変化がすごかった。
伊吹に対するとき、妻の麗子さんに対するとき、犯行を侵すとき、自白するとき。
そして、逮捕された後、志摩に向かって言葉をかけたとき。

別人か、ってくらい、表情が違う。

かつて許した相手を、とことん「許さない」で苦しめて殺すシーンは、麗子さんへの愛情故、というのがわかっているけど怖いしつらいし、締め付けられました。
(さすがアウトレイジ出演……)

伊吹はガマさんの「スイッチ」になりたかった。ガマさんが自分のスイッチになってくれたように。
でもガマさんはそれを拒絶。
だれにも止められなかった、伊吹のせいではない、と言いたかったのかな。
切ない。

 

小日向さんがすごすぎて圧倒されましたが、他にも見所が多すぎた。

志摩は伊吹を相棒と認め、沈み込む伊吹に手を差し伸べるシーン。
「過去の志摩」が相棒にできなかったことをしっかりやっていて、胸が熱くなりました。
声をかけて手を差し伸べて、相手を支えるし、自分も相手に支えられてる。
伊吹がいることで、志摩も大きく変化しているのだな。
うう。素晴らしい。

 

「アンナチュラル」コラボは、年末一気放送で見ておいてよかったな! と思いました。

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最初、メロンパンを買いにくるくだりはちょっとわざとらしいな……とも思いましたがこれが中堂さん顕在の伏線で、その後の所長(松重さん!)から「連続殺人」つながりからの中堂さんの意見が伝えられ、「アンナチュラル」の縦軸で連続殺人犯を追っていた中堂さんという立場がしっかり活きるコラボでした。

 

気になるのは、「2019年」にこだわってる? ところ。
この手のドラマって特に「今の出来事」と表示することがあまりない気がするんですが(フィクションなので)わざわざ「2019年」を強調しているように見えます。

第4機動捜査隊ができたのが4月。伊吹の異動も4月。
ガマさんの事故も4月?
ガマさんが最初に登場したのは梅雨時期(アジサイ咲いてた)。
隊長が盗聴されて引越ししたのが夏休み前。
ガマさんが逮捕されたのが9月。

これらをわざわざ2019年と定義している意味があるのかな。
2020年だと新型コロナウイルス騒ぎで、こんなふうな日常描写ができないから?
でも架空なら「2019」と固定しなくてもいいような気もするし……。
この後2019年にあった実際のできごととリンクしてくるとか、あったりして。

 

あと、成川君は2か月ほどですっかりやさぐれた雰囲気になり、売人商売も板についてきてました。
すっかりメロンソーダに沈んでしまった……。

そして予告で、菅田将暉と「エトリ」の関わりも出てきたし、成川君、REC、はむちゃんと、この後どんなかかわり方をしてくるのか、1話完結部分と全体串刺し部分のバランスがよくて、緊張したりワクワクしたりがとまりません。

こんなドラマは久しぶりだよ……!!

見逃し配信でも復習します。
(次回放送まで、#8が見られます)

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この記事を書いた人

つたちこ

フリーランスのwebディレクター。基本方針は、健康的においしい食べ物とお酒を楽しむこと。できるだけご機嫌で生きていきたい。
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