田んぼをカラカラに乾かす理由は環境問題対策のためだったらしい

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こんにちは、つたちこです。
田んぼの横をジョギングする日々です。暑いですけど、青々と伸びる稲が目に美しい季節です。

写真:糸島のたんぼ風景

日常的に田んぼのそばを通る機会ができたのは、福岡に越してきて初めてです。
こう見えて東京っ子なので(多摩ですが)。
なので、福岡5年目になりますが、いまだに田んぼを覗いては「水路の構造はこんな風になってるんだ」とか「こんな生き物が!」とか、新鮮な気持ちになることが多いです。

福岡の田植え時期が遅いとか、それこそ、このあたりでこんなに稲作が盛んだとかも、こちらに来てから知ったことです。

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その知った中の一つですが、私の中の「水田」イメージでは、苗を植えてから稲穂が実るまで、ずっと水の張られた田んぼで育つものだとばかり思っていました。
だって「水田」だから。
水がないと「水田」じゃない。
水を枯らすのは収穫時期になってから、だとばかり思っていました。

でも、実際は、ずっと水があるわけではなかったのです。
水をたたえた田んぼに稲を植えてしばらくたつと、水を抜いてカラカラに乾かします。土がひび割れるほど乾燥させるのです。
水なくて大丈夫なんだ?! って思ってしばらくたつと、またなみなみと水が入っているのです。
そんなに何度も水を入れたり抜いたりする管理をして育てているなんて、全然知りませんでした。

てっきりそれは、稲を育てるのに水浸しじゃないほうがいい、という育成上の理由だと予想していたのですが、今日見かけたネットニュースでこんなものが。

参考:日本人に伝えたい「稲作が温暖化促進」の衝撃事実 | 環境 | 東洋経済オンライン | 社会をよくする経済ニュース

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稲作で、温室効果ガス(メタンガス)が排出されるのだそうです。
植物だからCO2削減してくれるのでは、と単純に思っていましたが、逆らしいです。
びっくり。

そして、そのメタンガス排出を削減するための対応が、水田の「中干し」なんだそうです。

「コメ」が排出するメタンは、稲が作り出すのではない。水をはった田の土中に生息する嫌気性細菌が生成したものだ。そのおよそ9割を、稲が土壌から吸収して、そのまま大気中に放出してしまう。その結果だ。

(中略)

ただ、日本も手をこまねいているだけではない。稲作によるメタン対策として、水田の「中干し」を推奨している。
稲が根を張ったあと、いったん水を抜いて田を乾かすことでメタンの排出量が減ることに期待したものだ。それで従来の排出量の約30%が削減できるとされる。

日本人に伝えたい「稲作が温暖化促進」の衝撃事実 | 環境 | 東洋経済オンライン | 社会をよくする経済ニュース

あの田んぼカラカラは、メタンガス削減のためだったのか!
まさかの環境問題対応だったとは。
知らないことが世の中にはたくさんありますね……。

「これ、なんでやってるんだろ?」と思うことには、理由があるんだな。
疑問をそのままにしないようにしないとですね。

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この記事を書いた人

つたちこ

フリーランスのwebディレクター。基本方針は、健康的においしい食べ物とお酒を楽しむこと。できるだけご機嫌で生きていきたい。
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