「タイパ」のスピード感についていけるか

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こんにちは、つたちこです。
「タイパ」ってご存じですか?
私は今日初めて知った言葉です。

「タイムパフォーマンス」の略で、時間的コスパ(コストパフォーマンス)のことだそう。
タイパがいい、とか、タイパが悪い、とかが使用例。

その時間をかけてみる(やる)価値があるかどうか、みたいな話に使うらしい。

先日、映画を早送りしてみる若者たちの記事を見かけました。
SNSでも話題になっていたようです。

「映画を早送りで観る人たち」の出現が示す、恐ろしい未来(稲田 豊史) | 現代ビジネス | 講談社(1/6)

この記事のシリーズの最新話に出てきたのが「タイパ」です。

失敗したくない若者たち。映画も倍速試聴する「タイパ至上主義」の裏にあるもの(稲田 豊史) | 現代ビジネス | 講談社(1/5)

可処分所得ならぬ「可処分時間」の取り合いについては、5年ほど前に受けた天狼院書店の講座でも話題になっていました。

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どんなにお金持ちでも貧乏でも、等しくみんな24時間しか持っていないのです。
今はその時間の奪い合いの時代。
テレビも動画も映画もゲームも小説もSNSも新聞も、全部がライバルであり、どうやって魅力的なものを用意して人を逃がさずに自分のところに滞在させるか。

つまり「タイパ」も、1日24時間しかない中でなににどう使うか、いかに効率よく情報を得るか、みたいなことなのかなと思って記事を読み進めました。

記事の主旨的にはちょっと違って、若者がなぜ「倍速視聴するのか」の理由は、いい情報だけを効率よく取得して「手っ取り早くオタク(情報に詳しい人)になりたい」という話でした。
見るものをあらかじめ厳選し、失敗や回り道を避けたいのも、「タイパ」をよくしたい理由の一つだそうです。

動画を早送り、という点でいうと、先日見たYoutubeでも驚いたことがありました。
元「レぺゼン地球」のDJ社長の動画です。
私はレペゼン地球もDJ社長も存じ上げず、この動画を見て初めて知りました。

こちらもSNSで話題になっていたので見てみたのですが、グループ解散の理由を20分強でご本人が語っています。

見始めて驚いたのは、
「あれ? 私、設定を倍速にしてたっけ?」
と思うほどのスピード感でした。
思わず設定を確認してしまった。ちゃんと1倍だった。

とにかく、話すスピードがものすごく速い。
編集で、細かい「間」が詰められていますが、それ以上にそもそもの話すスピードが速い。機関銃のようだ。
たぶんですが、編集時に元の動画再生速度自体を不自然じゃない程度に速くしているんじゃないかな……。

20分ほどの動画は、そのスピード感と情報量に圧倒されつつ、つい全部見てしまいました。
そして内容も理解できました。

複雑な内容なのに、説明、ものすごくうまいな……と感心しました。

私は普段、いわゆるYoutuberの動画はほとんど見ません。
見るのは音楽か、演劇やダンスとかが多い。
こういう「トーク動画」を見ることが稀です。

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DJ社長のターゲットは、自分たちのファンですよね。
たぶん10代20代の若者がメインだと思う。

つまり、そのターゲットに向けて、この感じでいつもしゃべっているのよね?
今の若者は、こんなスピード感のトーク動画に慣れ親しんでいるのか?

もちろん全員ではないですけども、もしそうであれば、テレビなんて、まどろっこしくて聞いてられないだろうな……。
リアルタイムのテレビは早送りもできない。
私だったら、見たいなら録画して、あとから倍速設定で見る。

このスピード感に慣れたら、映画やドラマも、普通には見られない気がする。
「もっともっと早く!」
って急かしたくなりそう。
見るもの自体の選択もですが、何を見るにしてもスピード感を早めたくなると思う。

一方、私の場合、この20分強の動画で「すごい!」と思ったものの、ものすごく疲れてしまったのも事実。
年中こんなスピードで情報を得ていたら、ダウンしそう。
たぶん、脳の処理が追い付かないんだろうな……。寄る年波。

つまり私はDJ社長のターゲットではない、ということでした。

「タイパ」よく動画で情報を得たい気持ちもちょっとわかる。
一方で私は、気が向くままにどんどんいろんなものを見たり読んだりして気が付くとこんなところに! そしてこんな時間に! という状態が多く、そういう意味で「タイパ悪い」のが好きなんだろうなと気づきました。

以前、昭和時代のNHKアナウンスに比べ、今はトークスピードが速くなっているという話を聞いたことがありました。
もしかしたら、時代に合わせて今後もっとテレビのトークスピードも速くなっていくかもしれないですね。
その場合はじわじわ早まるだろうから、「気が付いたらこんなスピードに!」って感じなんでしょうけど。
時代についていけるようにしないとなあ。

Photo by NordWood Themes on Unsplash

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この記事を書いた人

つたちこ

フリーランスのwebディレクター。基本方針は、健康的においしい食べ物とお酒を楽しむこと。できるだけご機嫌で生きていきたい。
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