紅白歌合戦2020:マイベスト3など

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こんにちは、つたちこです。
2020年大晦日の「NHK紅白歌合戦」見ましたか?
私は例年大晦日の夜は、最初から最後まで「紅白歌合戦」1本です。2020年も全部みました。

キャプチャ:NHK紅白歌合戦公式サイトより

全般感想:コロナ禍の災い転じて、シンプルでよかった

今年の紅白は、コロナ禍のこともあり、無観客。

会場はNHKホールだけでなく、一番大きなスタジオ101、オーケストラスタジオ、審査員ルームの4か所をつないだステージでした。
出場する皆さんも「3密」を避けるための策ですね。

この「3密」を避ける作戦が、全体にとてもよい効果をもたらしていました。

 

まず、画面がごちゃごちゃしない。

これまでの紅白は良くも悪くもお祭りなので、やたらと人を出したがる感じがありました。
メインの歌手のほかに、大勢のダンサー、応援という名の冷やかしのほかの歌手たち、お祭りを演出するための人海戦術などなど。
「誰がメインだっけ?」と言いたくなるほど。

今回も前半戦にはそういう演出もちょっとありました(天童よしみ、水森かおり、三山ひろしあたり)。
でも基本的には、歌う人たちだけがステージに立つことが多かった。

また、ゲストという名の、なぜそこにいるのか? みたいな人も少なかった。
一部、フワちゃん、EXITなどは「?」ってなりましたが……。
例年に比べたら少なかった。

 

おかげで、歌を聴く番組、という本来の形に戻ったのではなかろうか。
なんだか全体に落ち着いてみていられました。

特に後半はほとんど無駄な演出がなくて、とてもよかった。
しっかり歌を聴けて、満足。

むしろ、今後もこの形を継続してほしい……!!

 

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出場する歌手のみなさんも、他の人の応援に駆り出されることがないので、きっと楽だったのでは。
服を何着も着替える必要もないし。
ホール以外も使うから、大勢の人で楽屋がごった返すこともなさそう。

 

あと、司会もよかったですね。
初司会と思えない大泉洋のフリーダムさと、ウッチャンのハートフルな進行、二階堂ふみがきゅっと真面目に締めてる感じ。
とてもいいバランスでした。

でも、アナウンサー桑子さんは存在感薄かったな。

男性陣ベスト3

白だの紅だの分ける必然性がないなと思う今日この頃ですが、男性組から3組、女性組から3組、マイベストです。
(並び順番は出演順です)

さだまさし「奇跡2021~紅白バージョン~」

前半で一番心にしみた。
抜群に聴きごたえがありました。オーケストラとのセッションもよかった!

正直、前半はいつも流し見していることが多いですが、さださんのは聞きほれてしまいました。
それまでのほかの曲のガチャガチャした感じとは別世界だった。

【NHK紅白】さだまさし『奇跡2021 ~紅白バージョン~』 – YouTube

星野源「うちで踊ろう(大晦日)」

4月の緊急事態宣言のあとに星野源がSNSで流した「うちで踊ろう」のロングバージョン。

【NHK紅白】星野源『うちで踊ろう(大晦日)』 – YouTube

逃げ恥の「恋」もそうですが、星野源の歌は基本的に「生きていくのは一人の人間」が前提なのですね。
まず一人ひとりがいて、それから初めて「あなた・君」との関係が出てくる。

当たり前なんですが、そこをごっちゃにしがち。
恋人とか、家族とか、あとは同僚とか、同級生とか?

追加した歌詞でその「孤独ありき」がより強調されててとてもよかったです。
ひとりひとり別の人間がいて、自分が孤独だとわかったうえで集まって暮らしていくってことだ。

軽い曲調で、そういうことをさらっというのがしびれるな。

SNSで歌詞も公開されました。

玉置浩二「田園」

特別枠の玉置浩二。24年ぶりの紅白出場だそうです。
久しぶりに聞きましたが、やっぱりめちゃくちゃ歌うまいな!!!
玉置さんは昔から素敵でしたが、年を経るほどに歌がつやがあってますます素敵になっていく気がする。

正直、他と比べるのも申し訳ないほど、ダントツでした。
のびやかな迫力ある歌声、表現力で、歌の世界に引き込まれました。

「みんなにエール」というテーマから「田園」が選ばれたのだと思われます。
「生きていくんだ、それでいいんだ」はかなりストレートなエールソングですね。

オーケストラバージョンの「田園」、途中ベートーヴェンの交響曲「田園」の一部が入るアレンジも素敵でした。

特別枠といわず、今後も出てほしいし、むしろトリを飾るべき人なのでは……とも思います。

※NHKのYoutubeにダイジェストありませんでした。公式の出場歌手にも載っていないし、ぎりぎり決定のサプライズゲストだから?

女性陣ベスト3

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続いて女性陣。
後半のいわゆる「歌姫」系のみなさんが、素晴らしかったです。

JUJU「やさしさで溢れるように」

JUJUさん、初出場でした。
この選曲は、つい「世界はほしいモノであふれてる」で共演していた三浦春馬さんのことを思い出してしまいました。

心なしか、目が潤んでいたような。
気持ちのこもった素敵な歌でした。

【NHK紅白】JUJU『やさしさで溢れるように』 – YouTube

LiSA「アニメ「鬼滅の刃」紅白SPメドレー」

鬼滅の刃、いまだによく知らないままなんですが、ここまで社会現象化するのはほんとにすごいですね。
今回はメドレーで「紅蓮華」「炎」の2曲を歌いましたが、個人的には「炎」1曲でじっくり聞かせてほしかった。
情感がこもっていて、とてもグッときました。

【NHK紅白】LiSA『アニメ「鬼滅の刃」紅白SPメドレー』 – YouTube

ただ、背景のアニメ映像は、もっと控えめにするべきでは……。
LiSAより扱いが大きくて、本人より目が行ってしまう。
「鬼滅の刃」ファンならそれでいいのかな?
歌番組なんだから、歌手を一番尊重してほしい。

Superfly「愛をこめて花束を」

女性陣の中では一番ぐっときました。
本当にのびやかで美しい歌声でした。
なんていうか、声を張っていても自然で無理がない感じがします。

あと曲の力もある……。いい曲よね。
うっかり目から水が出そうに。

オーケストラとの共演でしたが、壮大な感じがまたとてもよかったです。

※公式Youtubeにありませんでした。なぜ!

おまけ

NiziUのダンスの切れの良さが素晴らしかった。
女性グループはほかにもいくつもあったけど、全然切れ味が違う感じ。
ぴったりと全員がそろっていてフォーメーションも美しくて、「かわいいダンス」に見せかけたハードな練習が透けて見えました。

そして、三山ひろしさんのけん玉ギネス挑戦はもうやめてあげて……。
歌が全然耳に入らないし、ワイプで出てるけん玉の行方しか気にならないよ!
せっかく紅白出てるのに「けん玉の人」の印象しか残らない。
こんなに何度も繰り返す必要あるのか……。
それとも、三山さん的にはネタとしてでも出られればよいのだろうか。

 

などと、なんだかんだ言いつつ、毎年楽しみですし、全部見ちゃうのですが。
個人的な要望としては、2021年、というかコロナが落ち着いた後も、2020年の「すっきりした歌を聴かせる番組」として継続してほしいです!
もうごちゃごちゃ人海戦術でやるのはおなかいっぱい。落ち着いてみたいよー。

 

紅白歌合戦公式サイト
第71回NHK紅白歌合戦

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この記事を書いた人

つたちこ

フリーランスのwebディレクター。基本方針は、健康的においしい食べ物とお酒を楽しむこと。できるだけご機嫌で生きていきたい。
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