歯医者日記:大学病院に行って手術予約を取ったものの悩み中

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こんにちは、つたちこです。
以前、「いよいよ親知らずを抜くぞ!」と意気込んでから早ひと月ほどたちます。

基本なんでもネタにする私がこれまで書いていない。
そうまだ抜歯に行っていませんでした。

 

いいわけをすると!

  • 7月は仕事が忙しかった
  • 登壇もさせてもらって準備が(以下同)
  • 新しい急ぎの仕事もあったりして(以下同)

などで、「7月は抜歯は無理、8月以降ね!」と温存しておいたのでした。

 

で、8月になりました。
仕事も落ちつきました。

もらった紹介状はデスクの上に置きっぱなし。所在なさげに私を見ているような気がする。
「それ、行かないの?」とオットの声も聞こえてきます。

 

行きます。行きますとも。

病院に電話して初診の確認をしました

勇気を出して、紹介してもらった福岡歯科大学医科歯科総合病院(長い)に電話をしてみました。

受付の方、曰く

  • 紹介状があっても初回は予約できない
  • 受付は8時半から17時まで(歯科の場合)
  • たぶん混んでいるので、時間に余裕を持ってくること
  • 紹介状に先生の名前がない場合は、来てから主治医が決まる
  • 2回目以降に抜歯(たぶん)

だそうです。

最低2回行かなきゃいけないのは面倒ですが、行ったとたんに抜かれることはなさそうです。
(ウェブサイトには、当日抜歯も可能と書いてあったんですが)

それにしても、予約ができないというのが痛い。
長時間待つの、やだなあ。

 

で、また2、3日うだうだとしていたのですが、予約ができない以上いつ行ってもいいわけで、勇気を出していくことにしました。
すぐは抜かれないはずだし。

朝イチ・午後イチは混んでそうな気もするし、どうせ時間がかかるなら終わりが見えてる方がいいのでは? と考えて、平日16時頃に病院に着くように行ってみました。
受付時間、長いですよね。助かる。

福岡歯科大学医科歯科総合病院にやってきました

福岡歯科大学医科歯科総合病院(以下福岡歯科大病院)は福岡市早良区の山側にあります。
初めてきました。

車で行ったのですが、駐車場は無料でひろびろ。150台分あるそうです。
夕方だったせいか、停まっている車の台数も少な目でした。

 

写真:福岡歯科大学医科歯科総合病院の看板

福岡歯科大病院は、全体にちょっと薄暗くて古い印象の建物でした。
(治療機器自体はそんなことなさそうでしたが)

ポスターが貼ってあってわかったのですが、2020年に新病棟ができるんだそうです。絶賛工事中でした。
ちょうど新しくなる直前だったのね。

受付&事前準備

さて、1階の受付で紹介状をわたして、診療券を作ってもらいます。
その後2階の「口腔外科受付」に移動、ここで、1階で渡されたクリアファイルを渡します。

ここで簡単な問診票を渡されて書きました。

「まずは顔全体のレントゲンを撮ってきてください」
とのこと。
再び1階の放射線科へ。

それほど待たずにレントゲンを撮影。
顔のセンターにレーザー光が当たるのですが、それに合わせるのが難しい。
歯を噛み合わせて撮影。

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顔の周りをぐるんと回る機械を眺めつつおとなしくしておきます。
当たり前ですが痛みなどはなし。

 

さあ、今度こそ診療かな、と再び二階の口腔外科受付へ。
待合所に流れるテレビの高校野球を見ながら、しばらく待ちます。

幸いそれほど混んでなかったのですが、結構待たされます。
うーん、見えないところで混んでるのかな?

 

しばらくすると、また受付の人が私のところにやってきました。

「レントゲンの結果、だいぶ歯が奥にあるので、神経を見るために親知らず近辺のCTも撮ってきてください」とのこと。

クリニックでの診断時点で「CTで撮影して確認してから手術」って言ってたのに、その辺は紹介状に書いてないモノなのかな。

などと考えながら、再び1階の放射線科に移動します。一度に言ってほしい。

 

今度はしばらく待ってから、先ほどとは別の機械で撮影。
レントゲンの時よりも厳重な感じで、頭を固定してから、鉛の入ったエプロンをつけさせられました。

やっぱりグルグルと頭の周りをまわる機械を眺めながらじっとしておきます。

 

みたび二階へ移動。
今度こそ診てもらえるのだろうか。

さらに結構な時間待たされました。
徐々に待合所の人が減ってきました。

ようやく診察タイム

「つたちこさん(仮)、おまたせしました、診察室へどうぞ」
ようやく呼ばれて中に入ると、きれいで若々しい女性の先生が出迎えてくれました。
Yです、と名乗っていただきました。
この先生が主治医になってくれたようです。

広い診察室には、ずらりと診察台が並んでます。
一応仕切りのバーティションはありますが、なんだかすごい。壮観。

案内された診察台に座ると、先生がおもむろにディスプレイを私にむけ、画面を設定し始めました。
画面は、どうやら先ほど撮影したCTのようです。

なんだか先生の眉間にしわが。
しばらく撮影したCTをいじってから、声がかかりました。

「これねえ……、私は最初取らなくてもいいんじゃないかと思ったんですけど……。親知らずがかなり深くにあります」

まあ深いからクリニックで取れないって言われたんですよね。

「この病院、相当の数の患者さんがきますけど、その中でもここまで深くにある親知らずは数少ないです」

え、そんなレアキャラ?!

「ほかの先生が撮影したCTみて開口一番に『これは全身麻酔だね』って……

ええええ、全身麻酔!? そんなおおごと!?

 

Y先生の話をまとめるとこんな。

  • 親知らずは相当深く、骨の中に埋まっている
  • 骨のすぐ下を神経が通ってて、埋まってる歯がその神経に沿って寝ている状態。もちろん気を付けるが傷つけてマヒする可能性も高い
  • 手術時間は2時間くらいかかる(普通の抜歯は15分~20分程度)
  • 全身麻酔の場合は、最低二泊三日の入院が必要
  • 私の口の中を確認したところ取りやすそうではあるので、日帰りでなんとかやれそう
  • 日帰りでも、手術後は相当腫れるし食べられないしツライから覚悟が必要
  • 術後に痛みが続く期間は、短くて3~4日、長い人は2週間
  • 薬類も相当いろいろ飲む

 

いやいやいや、またしても一度に情報が多すぎる。
とりあえず、私が想像していたよりも、相当おおごとらしいことはわかりました。
全身麻酔で手術、そして入院って……。

ところで最初に先生が言った言葉が気になります。

「先生、さっき最初に『やらなくてもいいのでは』みたいなことをおっしゃってましたよね?」

と聞くと、

「はい、全部完全に埋まっていて、今まで炎症を起こしたことがないなら、炎症を起こす可能性が非常に低いので、わざわざ抜かなくても、と思ったのですよ」
「でも、よーくCTを確認したら、ほんの一部分だけ歯茎がない(穴があいた?)場所があるんですよね……だからここから将来炎症を起こすかもしれないです」

とのこと。

ああ、いっそ全部埋まり切ってたらよかったのか!!
なんなのその抜け穴!

 

その後、手術のやり方やリスクの説明、考えられる後工程の話、などなどを丁寧に説明してくれました。

写真:手術の説明
「こう書くと簡単そうに見えますけどね、相当大変です」と言いながら説明してくれるY先生。

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さらに、
「今まで炎症がないのであれば、手術はやらないという選択もありです
とのこと。

その炎症っていうのは、結構な率で起こりそうですか? と聞くと
「何とも言えない。一生起こらないかもしれないし、近い将来起こるかも」。
うーん、判断基準にならない。
そりゃ、はっきりしたことは言えないですよね。仕方ない……。

それにしても! せっかく勇気出していざ抜くぞと心の準備してきたのに! 心が揺れまくる。

 

しばし悩んだ結果、手術の予約をしてもらいました。
いやー! ほんとにやるの、わたし!?

先生曰く、
「やめたくなったら、ここに電話して予約キャンセルしてくれればいいですから!」
と、結構カジュアルにやめられるそう。

手術の予約は約1か月後。
なかなか長時間取れる空きがなかったのでそんな先になったのですが、しばらく検討できる時間ができたのはありがたいような。でも恐怖が増幅しそうな気もする。

 

最後に質問。
Y先生が今までこういう深い場所にある抜歯手術をしてきた人は、どんな症状だったんですか?

「基本、炎症を起こしていたり、放置すると悪化するだけの場合は、どんなに危険だったり大変だったりしても手術して抜歯しますね」
「炎症を起こして一度収まって、2度目の炎症で抜歯した人もいましたね」
とのこと。

わたし、一度も炎症起こしてないし、痛くもかゆくもないんだよなあ……。
いや、でもそれは前からわかってて、でも将来のために抜く、と思って来たのだった。

 

手術の同意書を渡され、この日は終了。
手術日に、サインして持っていくのだそうです。

写真:手術同意書

時計を見たら18時過ぎでした。
私が終わった時間には、もうほかの患者さん誰もいなくなってましたよ……。

1階で会計をして帰りました。

どうする!? 抜歯手術

福岡歯科大病院の、担当になってくれたY先生との出会いはよかった。
とても丁寧な説明で、親身になって話をしてくれたし、私のぼけた質問にもきちんと答えてくれた。
なんとなくの直感でしかないですが、あの先生なら手術任せてもいいな、と思いました。

 

ヘタしたら入院が必要なくらい、想像以上に大変な手術らしいこと、術後の痛みが半端なさそうなことも、理解した。
たぶん、めちゃくちゃ大変。当日もそれ以降も、心身ともにつらそう。
仕事も調整しないとです。

 

しかし。
私の一番の懸念は「マヒするかもしれない」ところ。

食べることが、趣味と実益を兼ねている私。
右下のくちびるが麻痺の可能性が結構高い、さらに舌のマヒも考えられる(舌のほうが可能性は低いがゼロではない)といわれると、もしもの時には、これからの人生の楽しみががくんと減ることになってしまうのではなかろうか。

その危険を冒すなら、本格的な炎症起こすまでは歯周ポケット掃除をマメにしてもらう、という対処療法のほうが人生楽しめるんじゃなかろうか。
クリニックに通うのは面倒だけど、ついでにほかの歯もチェックしてもらえるし。

 

一方、これまでの人生で一度も入院とか手術とかしたことがない健康体(ありがたや)だったので、「全身麻酔」のキーワードにちょっと興味がわいたのもお伝えしておきます。
自分の意志では10秒も起きていられないという噂、本当なのかな、と。

まあ、今回はやるとしても局所麻酔ですけど!

 

というわけで、ぐるぐる悩んでます。
「クリニックの先生と相談してもいいですよー」
と言われたので、そうしようかな。

お盆休みが開けたら、相談しに行こうと思います。

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この記事を書いた人

つたちこ

フリーランスのwebディレクター。基本方針は、健康的においしい食べ物とお酒を楽しむこと。できるだけご機嫌で生きていきたい。
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