こんにちは、つたちこです。
2019年4月12日Google主催「Webmaster Conference Fukuoka」に行ってきました。
Goolgeの中の人たちから直接話を聞くことができる貴重な機会です。
人数多かったら抽選! とあったのですが、無事に参加できました。よかった!
結論として、ウェブサイト(コンテンツ)の望ましい姿、それは、しごくまっとうなことでした。
- ユーザーのためになるコンテンツを作る
- そのコンテンツの存在をGoogleに伝える
- モバイル対応をちゃんとする
各セッションのお話をかいつまんでみます。
Contents
Google 検索入門 – Takeaki Kanaya & Anna Ogawa, Google
金谷さんと小川さんのお二人の掛け合いで進みました。
「検索入門」というタイトル通り、基本的な情報のレクチャーがメイン。
具体的にはこんな内容でした。
- 検索の仕組み
- Search Console
- ウェブマスター向けガイドライン
- ハッキング
- モバイル
以下は、個人的にヒットした点です。
Google検索結果に表示される仕組み
ページを作った後、Google検索結果に反映されるための仕組みはこちら。
- クロール(情報取得)
⇓ - インデックス(情報整理・索引化)
⇓ - 検索結果の配信(最新のインデックスを参照して配信)
つまり、検索結果に表示されない場合の原因は「クロール」か「インデックス」のどちらかに問題がある。
当たり前の仕組みではありますが、今更のように感心しました。
なんとなく「クロール」「インデックス」という言葉を使っていましたが、改めて再認識したというか。
勝手に登録されるように見えますが、そこにちゃんと仕組みがあるわけです。
Googleが把握している世界中のウェブページは、今や130兆ページを超え、検索機会は1兆回/年 以上なんだそうです。
それら膨大な情報をこの仕組みでやってるんだなあ。
改めてすごい!
新しいSearch Console
最近毎日のようにお世話になっているSearch Console。
私は新しいバージョンになりたては違和感がありましたが、今はとても好き派です。
新しいSearch Consoleは「ビジネスオーナー(Web解析などのプロではない人)」に使ってほしいと改良したものだそうです。
自分がデータ分析などをそれほど使いこなせていないから、余計親近感があるのかもしれません。
モバイル対応(AMP、モバイルフレンドリー)
先月このブログをAMP対応したりしたこともあって、いろいろ調べました。
そのせいもあって、非常に親近感がわいています。
AMPカンファレンス東京が4月17日18日に開催。ライブ配信もあるそうです。
<スポンサーリンク>
https://amp.dev/ja/events/amp-conf-2019
The New Search Console & Helping The Long Tail Web – Malik Mairaj Syed, Trust & Safety Search Outreach, Google
新しくなったSearch Console。
Malikさんによる、なぜ新しくなったかの基本方針や概念などのセッションでした。
以前のSearch Consoleは技術者者向け、マーケター向けなど、ウェブサイトの仕組みを熟知している人向けだった。
新しいSearch Consoleは、スモールビジネスなどのWebマスター、つまりウェブに詳しくない人でもデータ活用に使えるようなものにしている。
専門用語などを排して、シンプル&イージーなものにしている。
SEOに精通していない人にも使いやすく! ということですね。
そして、新しいSearch Consoleはモバイルフレンドリーになっているとのこと。
これだけGoogleがモバイルフレンドリーを推しているのに、確かにSearch Consoleがモバイルフレンドリーにしていなかったらおかしいですよね。
これは知らなかったです。
(いつもPCで見ていました)
また、フィードバックやクロールのスピードが非常に早くなったのだそうです。
問題があった場合、解決後に「validate Fix」ボタン(日本語版だと「修正を検証」ボタンかな)でGoogleに伝えると、30秒くらいでクロールして検証するそうです。
はや!
クローリングが早いだけでなく、対応ボリュームも1日1000ページのクローリングが可能なんだそうです。
これはすごい。
かなりの大規模サイトでも、1日でクローリングされそうです。
全体を通して「シンプル&イージー」。
ビジネスオーナーが本業にフォーカスできて、いつでもどこでも(モバイルでも)対応できて、Web上の問題がスムーズにわかりやすく解決できるものを目指しているそうです。
プロ任せにせず、自分で自分のサイトのことをチェックできるのが一番ですよね。
Google Image Search(Google 画像検索)- Gary Illyes, Webmaster Trends Analyst, Google
つけ麺大好きGaryさんによる、画像検索についてのお話。
Googl画像検索のトラフィックは増えていて、テキストの次に大きなサーチエンジンになっているそうです。
恥ずかしながら非常に基本的なことを知らなかったのですが、
「通常の検索」と「画像検索」ではクロールもインデックスも別部隊だった!
というのが個人的に驚いた点でした。
なので、「クロール → インデックス → 検索結果配信」という流れはテキスト検索と同じですが、ちゃんと画像検索用の準備をしてあげないといけないわけです。
※何も準備しなくてもリンクなどをたどって、クローリングはされます。より提供側の意図通りに検索結果配信されるためには、いろいろやったほうがよいよ! というお話でした。
画像検索のためにやったほうがいいこと。
- robot.txtでグーグルボットがアクセスできるようにする
- sitemap.xmlで画像についても言及することで、画像情報をGoogleに伝えることができる(必須ではないが有効)
- 画像の周りにその画像の説明のテキストがあること
- ALT属性をきちんと使い、端的に画像の内容がわかるようにすること
- 画像データのファイル名も、画像が何を示すか表現するとよいこと(12345.jpgよりapple.jpgのほうがよい)
- 構造化データを用意すること(特にECなどは重要)
- 表示されているページのタイトルタグに、画像と関連性があるべき
Google 画像検索に最適化する方法
Q&A
沢山の質問がありましたが、特に印象に残ったもの。
<スポンサーリンク>
Q 「いいコンテンツ」の条件は?
Googleが定義するものではなく、評価するのはあくまでユーザー。
単純に「ユーザーが探している情報をコンテンツにする」のが正しい姿。
なにがいいかは主観的なのでGoogleが定義することは難しいけど、「悪いコンテンツ」は明確なので、まず避けることは出来るはず。
Google側のアルゴリズムも日々アップデートして(日本独自のアップデートもある)、ユーザーの探している情報をヒットさせるように努力し続けているそうです。
General Guidelines(160ページくらいの英語版のみ……)
Lightning Talk
6名の皆さんが5分ずつLTされました!
- SEO 担当のための SNS マーケ講座 ~SNS 検索からサイテーションまで~ – 室谷良平/株式会社ホットリンク)
- 隣人を信頼できますか – Joshua T Nakayama
- すべてのページを『https』に~常時 SSL の重要性~ – 太田祐介
- コンテンツと価値 – 辻 正浩
- マーケティングに活かせる SearchConsole – 敷田 憲司
- 検索流入で訪れたユーザーに対する文章コンテンツの組み立て方 – 髙橋宏行
みなさんのお話を、とても面白く聞かせていただいたのですが、一番興味深かったのは辻さんのお話。
お金で殴らない「SEO戦略の正しいあるべき姿」をたった5分でしゃべりきる! という素晴らしいLTでした。
まとめ
福岡初の Google 主催の検索イベント #WebmasterConferenceFukuoka 終了しました!九州の皆様、九州以外からお越し頂きました皆様、ありがとうございました!多くの方とお話できて、そして沢山のフィードバックを頂けて有意義な時間でした?また #ウェブマスターオフィスアワー でお会いしましょう! pic.twitter.com/Hy8ExXKylc
— 金谷 武明 Takeaki Kanaya (@jumpingknee) April 12, 2019
このカンファレンスが無料とは……!! 本当に参加してよかったです。
このあと、懇親会にも参加して、参加者の皆さんともいろいろ交流ができました。
最新のGoogle事情などが聴けたらいいな、と思っていきましたが、基本的なことを改めてきちんと知ることができて、よかったです。
知っているようで知らないこと、たくさんありました。
Googleの金谷さん、小川さん、Malikさん、Garyさん、LT登壇のみなさん、ありがとうございました!
ハッシュタグで追いかけると、当日の熱い雰囲気といろんなキーワードが伝わります。
https://twitter.com/hashtag/webmasterconferencefukuoka
沖縄開催の同カンファレンスのTwitterモーメントが上がっていました。
セッション自体は同じ内容だったようです。
https://twitter.com/i/moments/1115977625229348864
こちらはハッシュタグ。
https://twitter.com/hashtag/WebmasterConferenceOkinawa