「!important #おかわり -Think more!-」に行ってきた。目的から考える癖をつけたいと痛感!

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こんにちは、つたちこです。
10月の「デジタル神無月」から約1か月、今回は「!important #おかわり -Think more!-」に参加してきました。

https://important.doorkeeper.jp/events/65178

今回参加した「!important #おかわり -Think more!-」は、朝から夕方までの長時間セミナーですが、セッションは2つ。

  • 【第一部】プレゼン思考/田口真行さん
  • 【第二部】松尾教授のマジカルマーケティングツアー/松尾茂起さん

1セッションあたり3時間半。
ワークショップの時間が多くとられた、参加型のセミナーでした。

内容が面白すぎ&濃すぎて、もう頭がいっぱいいっぱいです。
各セッションの印象深いキーワードなどをご紹介します。

【第一部】プレゼン思考/田口真行さん

ウェブディレクションといえば、の田口さん。
実は直接セミナー参加するの、初めてでした。

「プレゼン」で考えないといけないこと

まずは「自己紹介」を使ったワークショップ。
「他人から見て自分がどう見えるか」を第一に考える、そして「正しい(客観的な)自己評価をして、それを改善していくこと」が大事、ということを実感しました。

 

客観的評価、というと、後半におっしゃっていた「自分のプレゼンをビデオ撮ってみるべし」というのは、すごくわかる。
実は以前、クライアントプレゼンの前に「自分のプレゼン撮影」をやって確認したことがあるのだけど、めちゃくちゃ自分の欠点が見えます……。
それはもう、「うわああああ!! いやあああ!」って目をつぶって速攻映像削除して放り投げたくたくなるありさまです。

 

でも田口さん曰く「元からの得意不得意はどうしてもある。欠点を直すより、いいところをチェックして膨らますほうがよい」とのこと。

わたし、そういう視点では全然見ていなかった。
自分の悪いところしか見えてなかったし、それをどうやったら改善できるかばっかり考えていましたよ……。

 

他人のプレゼンを見るときにも同様で、善し悪しを評論するのではなく、「自分のプレゼンをよりよくするための参考にする」という視点を持つことが大事。
「自分だったらどうするか」を常に考えること。

「プレゼンはお客さんに見せるものなんだから、ちゃんと自分の品質に責任持たないと」というのも身に浸みました。
ちゃんと向かい合わねば。

「工夫」の話

昔話「ももたろう」に関するプレゼンをワークショップしつつ、発想の広げ方、時間内の構成の仕方(山&オチの配置)などのお話がありました。

ここでは「相手の反応をしっかりきちんと見る」というのが一番大事とのこと。
プレゼンの結果、最終的に自分が欲しいのは「相手の理想的な反応」ですから、自分の話を、ただ一方的に大きな声で話し続けても意味がないわけです。

話をしながら、相手がどういう反応しているかを観察するの大変ですが、ココ重要。

 

あと、「時間を意識する」というのもめちゃくちゃ大事。
これもプレゼンあるあるですが、時間が足りなくなっちゃうのよくある話。
ワークショップで、何度も「時間」を意識させられました。

プレゼンで目指すゴール

プレゼンは、そもそも何のためにやるのか。
「自分の話を聞いてほしい」でも、「2分で話をまとめる」でもない。

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「自分の話を聞いた相手の『理想的な反応を得る』」のが目的。

例えば、プレゼンをした結果、聞いた人に「この人に任せよう」と自分を選んでもらう、のがゴール。

だから、「相手のどういう反応が欲しいか、理想的な反応がなんなのか(=ゴール)」から、プレゼン内容や構成・設計を組み立てるのがよい、というのが目からウロコ。

 

前にも書きましたが、ついつい「自分の考えたことを順番に話します!」になりがちだよなあ……と反省。
ワークショップでも「こういう風に話をつなげば、破綻なく2分で話がまとまる」という風に考えてました。
ダメプレゼンだ。

 

理想的な反応を得るために必要なのは、相手への心配りやおもてなし。
空白な相手の頭の中に、しっかり自分の話をビジュアル化させて感じてもらうために、どう話すか。
どういう順番で話したら、気持ちよく納得してもらえるか。
そして納得した結果、どういうリアクションを起こしてもらいたいか。

ものすごく戦略的に考えて、組み立てていく必要があります。

 

気持ちのいい話を聞いた、で終わるのではなく、その結果アクションを起こさせる。
ここ、ほんとによく考えていく必要があるな、と痛感しました。

プレゼンを聞いて理想的なアクションをもらうために邪魔者を排除する

自分の話をきちんと聞いてもらうために、「資料ありき」にはしないこと。
実際、資料を配ったとたん、先に中身みられてしまうの、あるあるネタですね……。

田口さんの場合、資料を配らない、あるいは、ものすごい大量の資料を作って諦めさせる(笑)、というような手法をとるそうです。

 

また、話をするときには、必要ならスライドを一時ブラックアウトして自分の話だけに集中させる、というテクニックを使うとのこと。
スライドは、話をちゃんと理解してもらって相手の反応を得るための補助ツール。
メインは「話し手の話」ということですね。

スライド操作が話から気をそらすのを避けるために、相手に意識させずに操作できる指輪タイプの操作ツール「黒曜石」を愛用しているそうです。
これも「話だけに意識を集中して、結果、反応してもらう」ための対策ツールですね。

 

 

あとは、話すときには相手の目を見ない。
目が合っちゃうと、視線を外しにくくなるし、外した後の視線のやり場に困るから。
部屋の四隅や、相手の後ろの壁などを見る。

「目が合ってる?」と誤解されるけど、実は合ってない、という状態がよいそうです。
私も「田口さんと目があった」って思いました。自意識過剰だった。笑

【第二部】松尾教授のマジカルマーケティングツアー/松尾茂起さん

お昼を食べて、午後は松尾さんのセッション。
松尾さんのセッションは何度か受けていますが、いつもめちゃくちゃ面白くて役に立ちます。

今回は「言語化」がキーワード。
自分の言葉で説明できないものは、自分で理解できていない。
確かに。

そもそもマーケティングとはなにか

「マーケティングとは、を自分の言葉で説明してみよう」から始まったセッション。
いざ自分で書くと、なんともピンとこない感。

モノやサービスが欲しい人に、それを持っている人が売ること、手法、とか。

松尾さんが力強く言われたのは、「マーケティング=コミュニケーション」。
本質的によく似ているもの、だそうです。

物を買う、という行為は痛みを伴う。だから買ってもらうには、「この人(物)なら買ってもいい」と判断するための「信頼関係」が必要
つまり、その信頼関係をいかに育てるか、というのがマーケティングであり、コミュニケーションである。

信頼関係を育てるために

じゃあ、信頼関係ってどうやってる作るの? というので必要なのは距離感
心理的に寄り添うための距離感をコントロールすることで、信頼を築きます。

じゃあその寄りそうのに一番大事なのは、というと「傾聴」
相手の話をしっかり聞くこと。
自分の悩みをちゃんと聞いてくれる、という安心感を作るのが、信頼の第一歩。

 

悩みをしっかり聞き、そこに共感したうえで、悩みを解決するための具体的な提案をする。
これで、信頼関係をしっかり構築できれば、相手に自分の提案が受け入れられて行動してもらえる。

 

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相手の「本当の悩み」をとことん考えて、徹底的に掘り下げて、親身になって寄り添うこと。
こちらの都合を押し付けず、「売りたい感」を絶対出さないこと。
そうすることで、相手がちゃんと話に納得して、自分から行動してくれるようになる。

距離感と、傾聴から提案までの流れ。
これがコミュニケーション、つまりマーケティングであり、それを活用したライティングで実際に成果を出している松尾さんのワザでした。

 

ここから、上記のマーケティングの考えをもとに、松尾さんの会社で出したツール「文賢」を使った「リアルタイム推敲」がありました。
松尾さんの思考発話を聞きながら、どんどん変化していく文章を見るのは、めちゃくちゃエンタメ感ありました。
すごいものを見た。

記事内容の充実はもちろんですが、きめ細やかな気づかい(=距離感の醸成)の積み重ね結果が、あのコンテンツたちの威力なんだなあ。

 

やっぱり「文賢」いいなあ、と思いつつ、まだ指をくわえてみてます。
もうちょい文章書く仕事ができたらいいなあ。

https://rider-store.jp/bun-ken/

めちゃめちゃ楽しかった&勉強になりました

プレゼン思考と、マーケティング(からのライティング)、という2つのセッション。
話を聞いている途中から、どんどん内容がリンクしてくるように思いました。
「目的ありきで組み立てて、きちんと相手が納得して行動してくれるようにとことん考えること」という点でとても似ているかなと。

私がするどんな行動も「目的ありき」であり、目的ベースで逆向きに考えるようにする癖をつけたいなあ、と痛感しました。

 

そして、今回の2セッションはどちらもワークショップがたくさん。
ワークがあるのって大変ですが、話を聞くだけでは流してしまいがちなことを、その場で体で理解できるので、とても勉強になります。
あと、何か発言機会をもらえると、それに対するフィードバックもその場でもらえるのも、すごくうれしい。

今回、せっかくこういう機会なので、いつもより勇気を出していろいろ手を上げたり前に出てみたりしました(当社比)。
恥をかくの上等! と思いつつでしたが、いろいろ声を出す機会をもらえてよかったです。

それと、ワークがあると、周りの人と強制的にしゃべることができるので、それをきっかけにいろいろお話ができてうれしい。
人見知り傾向なので、聞くだけのセミナーだと、なかなか声をかけづらかったりします。
長時間のセミナーだったこともあり、休憩時間にいろいろお話できてうれしかったなあ。

 

あと、お弁当タイム。
思わぬ豪華なお弁当でびっくりでした。
この形ではしゃべりにくいのでは……と思ったロの字型デスク配置でしたが、さすがの講師陣のおふたりや運営の方の気遣いもあり、楽しいランチタイムでした。

色とりどり。どこから行くか悩ましい。そしてどれもおいしかった。

 

そして、セミナー運営のやり方が素敵だなと思いました。
すごく進行がスムーズで、参加していて不安がなくて、とても気持ちいい感じ。
こういう場を用意いていただくの、とてもありがたいです。

懇親会(の2次会?3次会?)のライブ配信は、夜中に見て笑ってしまいました。楽しそう。

 

というわけで、来月12月の「!important #06」にも行くことにしました。
こちらはストレートに「ディレクター」「プロデューサー」についての話ですね。

https://important.doorkeeper.jp/events/66943

名村さんはブログはよく拝見してえいますが、セミナーを聞くのは初めてです。

ディレクションは個人作業が多くて、自己流になりがち。
ほかの方のやり方などを聞くのはとても参考になるので、こちらも楽しみです。
また勉強させてもらいます!

追記:ワークショップで賞品をいただきました!

https://tsutachi.co/blog/2017/11/important5s-2/

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この記事を書いた人

つたちこ

フリーランスのwebディレクター。基本方針は、健康的においしい食べ物とお酒を楽しむこと。できるだけご機嫌で生きていきたい。
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