「シン・ゴジラ」、お盆休みと8月末の2回観ました。
めっちゃ面白かった…。
とりあえず感想を残しておくことにします。
ちなみに、観た人(私)についてですが
と、このようなスペック(?)。
さて、以下は映画について。
思うままに書くので、未見の方は念のためご注意ください。
「シン・ゴジラ」は、今までの人生で経験したことを思いださせる映画でした。
最初に登場して東京蒲田あたりを壊滅状態にしていくシーンは3.11の津波を思いだし、あの日のテレビの映像だったりものすごい不安だったりがオーバーラップして、鳥肌が立ちました。
2回目に見た時は、もう少し冷静に見られましたが、初回時は、もうつらくて目をつぶりたくなりました。
<スポンサーリンク>
しかも出てきたのが第2形態のかまたくん(と呼ばれているらしい)。
ものすごいグロテスクな姿と動き。
「未知の災害というのは、想像しているものとは全然違う、想像を超えるものがやってくるんだ」、という恐怖が沸き起こりました。
これも3.11の時にテレビで初めて見た「現実の津波」が、本物を知らずになんとなく思い描いていた「津波」とは全然違ったことを思い起こさせられました。
今後やってくるであろう首都圏震災にもきっと当てはまるんだろうな…。
『巨大不明生物特設災害対策本部』(以下、巨災対)が連日徹夜で対策を練っているシーンでは、自分の仕事がデスマーチになって、来る日も来る日も徹夜や徹夜に近いことを繰り返してぼろぼろになったころを思い出して、心臓が痛くなりました。
(カップラーメンばっか食べてちゃだめですよ…)
進んでいるはずだけど、正しいかわからない。
解決するかわからないけど、やらないといけない。
やってもやっても、次にやることがある。
つらい。ものすごくつらい。
でもスケジュール(ゴジラ再起動のタイムリミット=納期)が決まっているから、それに向かってとにかく突き進むしかない、迷ったり悩んだりする暇もない。
…なんていうあたり、まさにデスマーチ風味。
ああ。ほんとに心臓痛い。
なんで巨災対のみなさんはあんなに前向き(に見える)に黙々と仕事を続けられるのか。
東京(日本)を救う、というプロジェクトだからか…。
やさぐれたりする人はいなかったのか…。
(やさぐれたのは私です)
前後しますが、私は「映画・ゴジラ」の世界では既に「ゴジラは認識されている存在」としてあるものだと思い込んでいました。
つまり、ゴジラ登場シーンでは
「『ゴジラ』がでたぞー!」
と、みんなが叫んで逃げ出す、みたいな。
そうじゃなくて、あれは未知の存在の出現だったのね、というのも新鮮でした。
映画を見た後に「CGがしょぼい」という意見を見かけたけど、『東京が、ヒトにはどうしようもできない災害に襲われるシーン』としては、私にはゴジラも東京風景もものすごくリアルで、本当に怖かった。
知っている場所がどんどん壊されていたからかもしれない。
<スポンサーリンク>
ゴジラが東京に火を吐く。
実は「ゴジラ初心者」はこれもセオリーだと知りませんでした。
(絵面としてはなんとなく知っていたものの…)
体を赤く光らせたゴジラはマグマを流す噴火のようでもあり、別の自然災害も思い起こさせられました。
ゴジラって、こんなに怖い映画だったのか。
ぞわぞわしました。
とはいえ、後半のヤシオリ作戦(ゴジラ退治)に移ってからは、ひたすらワクワクさせられました。
口に出して言いたい日本語2016年ナンバーワンの「無人在来線爆弾」とかね。
にやにやしまくりでした。
というわけで、ツッコミどころももちろんいろいろありつつも、素晴らしいエンタメ映画だった!!!
公開中に2回映画を見たのも久しぶりです。
特撮映画でもありますが、なにより人間ドラマを楽しめるので、特撮・庵野初心者でもまったく問題なく楽しめましたよ。
余談
2回目を観に行ったメンバーで流行ったのは、カヨコさんが「God」といいながら手でダブルコーテーションマークやるやつです。
うっかり「曲がったダブルピース」になりがちです。
英語苦手な私は、「ただの強調ではなく、皮肉っぽい意味も含まれる」と聞いて、なるほどね、とあとからにやにやしました。