清水玲子原画展。繊細な線と色、美しすぎた

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こんにちは、つたちこです。
「画業40周年記念 清水玲子原画展」に行ってきました!
あの! 清水玲子先生の! 原画だよ!!!

絶対見逃せない!! と企画を知ったときからカレンダーに入れて楽しみにしていました。

写真:清水玲子原画展
嬉しすぎて気持ちの高ぶりがやばい

空いていることを願って平日の午後に行ったのですが、行ったタイミングがよかったのかガラガラで、ほぼ貸切状態でした。贅沢すぎる。

画業40周年を記念したものということで、ごく初期のジャックとエレナから最新の「秘密」まで、主にカラー原画がてんこ盛りでした。

基本撮影禁止でしたが、中にOKなのが数点あったので、それを撮らせてもらいましたが、全然写真では伝わらない。
こんな間近で見ることが許されるとは、とめちゃくちゃ画面に近づいて(もちろん触れたりはしませんよ)拝見しました。

写真:清水玲子原画展
輝夜姫。

清水玲子先生のあの美麗な絵、本当に手で描かれているんだね…!!

写真:清水玲子原画展
こんなに近づいて見ちゃっていいのか

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肌の色の美しさ、ムラのない塗りは一体どうやっているのか謎過ぎますが、細かいところや服などに筆の跡がわかります。上の花もそうですね。濃淡やホワイトに直筆感を感じます。

あと、清水先生の絵は人物ももちろん美しいですが、小道具や植物の美しさがまたたまりません。

写真:清水玲子原画展
生の薪さんの顔をこんな近くで拝見できるとは

「月の子」あたりのちょっとキラキラした感じもめちゃくちゃきれいでしたが、「秘密」あたりの頃になるとなんていうか、落ち着いているのに静かに美しいというか、洗練度が高まった結果キラキラしなくなるというか。でも静まり返ったような美しさがある。

語彙力を尽くしても表現できませんが……!!

私の大好きな「Deep Water」の表紙もありました。この原画みたかった! 嬉しすぎる。

写真:清水玲子原画展
お姫様と王子様の物語(大嘘)
写真:清水玲子原画展
この繊細な植物よ

基本的にすべてが美しくてもう、清水玲子のインフレを起こしてしまい、原画なのに美しすぎて印刷物みたいだ、と思ったり。

でも、それが肉筆である証ではないですが、比較的最近のものに関して、下絵(ラフ)と完成品を比較できるものがいくつか有りました。

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下絵の鉛筆の線の力強さに驚きました。
清水玲子先生といえば、細い繊細な線で描くと思っているので、ああ、ラフのときにはこんな力強い線の薪さんがいるんだな、と。

写真:清水玲子原画展
この力強い鉛筆のラインから
写真:清水玲子原画展
この繊細な完成原画になる。やばああ

で、最後に、モノクロ原稿がありました。
私はモノクロも見たかったので嬉しい。

展示されていたのは「秘密」の原稿。
「秘密」では他者の記憶を見るシーンで、鉛筆で書いたものを2階調化して印刷されているのですが、そのもとになった鉛筆画が展示されていたのです。

うわああああ。
あの「脳内シーン」は、こんなに鮮明に書かれていたのか!!

と感激すると同時に、私がこれまで見ていたシーンは「脳内記憶を再生したシーン(ちょっと粗くなっている)」であり、この鉛筆画がまさにその脳の持ち主の鮮明な記憶そのものってことなのでは、と思い至り、ちょっと怖くなりました。
特に展示されていたシーンが、「秘密」の中でもかなりエグいシーン(光の過去シーンでした)だったので展示の最後の最後でちょっとヘビーでした……。
(以前『漫勉』でも鉛筆での執筆が放映されましたが、あのシーンはかなり牧歌的なシーンだったので、今回の展示のシーンは衝撃でした)

あと、デビュー前のカラー原画(アルバムに保存されていたようです)も数点あったのですが、デビュー前の時点ですでに非常に美しかったです!! あの美しさはデビュー前から。うおおお。

マンガ原画展は大好きでいろいろ見てきましたが、美しさナンバーワンだったと思う。本当に素晴らしいものを拝見しました。
これからもお元気で、長く作品を生み出してほしいです。

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この記事を書いた人

つたちこ

フリーランスのwebディレクター。基本方針は、健康的においしい食べ物とお酒を楽しむこと。できるだけご機嫌で生きていきたい。
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