【読書メモ】「とめはねっ!鈴里高校書道部」数十年ぶりに筆を持ちたくなりました

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こんにちは、つたちこです。
熱いマンガを読みました。
「とめはねっ!鈴里高校書道部」は、その名の通り、高校生の書道部での活動がメインのお話です。
2007年から2015年にかけて連載されていたそうです。
タイトルは知っていましたが、初めて読みました。

「書道」って文系部活の中でも、一番といっていいくらいの地味な印象があります。
その部活をマンガのテーマに選ぶとは……と思いつつ読み始めましたが、予想を超えてとても面白かった!

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参加人数が少なくて廃部になりそうな「書道部」の危機を脱するために、脅されて無理やり入部した男の子が主人公です。
帰国子女なのでラフな日本語や略語が苦手、気弱だけどものすごく優しい。思いやりがあって、芯が強い。総じていうと、すごくいい子。
若干ありがちな設定ですが、どんどん書道にのめりこんで楽しんでいく様子がワクワクします。

私、小学校の時に「習字」は習っていましたが、あれはあくまで習字であって、書道ではなかったのだな……とこれを読んで初めて知りました。
「道」が付くとおり、ただ文字を書くだけでなく、歴史を知ることも作法も重要なのだそうです。
古い書をできるだけ似せて書き写す「臨書」も、忠実に書き写すことでその書に込められたことまで思いをはせる。
あと、書く文字(漢字、漢字かな交じり、かな)によって、書き方や意識が全然違うものだというのも知りました。

出てくるキャラクターも、弱弱しく見える主人公「残念な帰国子女」の縁もいいし、柔道が得意なヒロインの望月結希もかわいい。
なんていうか、普通の子たちが生き生きと努力しているさまが、すごくグッときます。
みんな普通の高校生で、普通の高校生活で、部活で。
ああ、部活ってこんなでしたっけ……?

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それにしても、1年生で筆を持つこともろくになかった主人公2人が、1年間でめきめきと力をつけ、書道甲子園(全国大会)入賞、しかもかなり上位に選抜っていうのが、すごい。
まんがだからね、という気持ちもありつつ、高校生くらいの部活動って、熱心にやるところは毎日放課後に練習し、長期休みは合宿し、本当に部活にかける時間が多い。
頑張る子は、めきめきと上達するの、わかる気がする。
書道にかける情熱がすごいのです。読んでても熱くなる。

そしてこれを読んで「書道部も合宿するんだ、しかも非常に能力強化に有効な合宿なんだ」とびっくりしました。
そういえば、別のまんがですが「ちはやふる」でも、かるた部が合宿しているシーンもありましたね。
「ちはやふる」も競技かるたという一見地味なテーマを素晴らしく面白いマンガにしていますが、「とめはねっ!」も書道うんちくを知ることができつつ書道の面白さをわかりやすく伝えてくれるいいマンガでした。
書を書くシーン、どう考えても地味な絵なのに、そこに熱い思いを感じるのって、すごいな。

実際私、ちょっと書道やってみたくなりました。何十年ぶりかに筆を持ってみるか。
でも字ヘタなので、まずは「習字」ですね……。

Photo by Liam Burnett-Blue on Unsplash

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この記事を書いた人

つたちこ

フリーランスのwebディレクター。基本方針は、健康的においしい食べ物とお酒を楽しむこと。できるだけご機嫌で生きていきたい。
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