こんにちは、つたちこです。
久しぶりに福岡市内に出ました。
せっかく出たのでおいしいランチでも、とオットが探してくれたのが「咖喱時々珈琲 ナミヒラ」。
クチコミを見ると、大変な人気店らしい。
ナミヒラがあるのは、地下鉄赤坂駅からそれほど遠くない大名にある古いアパートの一室。
これは見落とさないようにしないと気づけない。
看板を頼りに、奥にある階段を上り、3階へ。
かなり古そうな建物で、エレベーターはなさそうです。
お店についたのは、平日の13時半すぎ。
この時間なら人気店でも落ち着いてるだろう、と踏んできたのですが、廊下にお二人様1組が座って待っていました。(小さな椅子が置いてあります)
さすがに人気店、でもこれくらいなら待つか、と隣に並びます。
表には、「現在店長一人で切り盛りしているので、気持ちと時間に余裕のある方、お待ちしてます」という案内が出ていました。
そうか、通常よりも時間がかかるのね。
とはいえ、前には1組だけだし……と待つこと30分。
全然進まない。前の組も入店できません。
たまに中から出てくるお客さんはいるんですが、片付けが間に合わないっぽいです。
もしかして、全部のお客さんが入れ替わらないと入れないとか?
50分経過。
おなかが最高潮に減ってきました。中から漂うスパイスの香りがたまりません。
ここまで来たら他に行けない……(すでにランチタイムも終わってる店多いし)。
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そして、約1時間経過でようやく店内に案内されました。よかった。
メニューは、エビカレーが売り切れとのことで、全部入りの「ナミヒラカレー」か「キーマカレー」かのどちらか。
ここは全部入りでしょう!
ナミヒラカレー(1300円)をお願いします。
待っている間に、お店を見回します。
テーブル席が4つ、カウンターが4席。
壁や床はコンクリート、というかブロックむき出しで、窓には生成り色のカーテン、木製の家具、窓の外には植物いろいろ。優しい光。
素敵なバランスのお店です。
中に入るとスパイスの香りが満載で、あーもう、待ちきれません。
おなかすいたなあ。
待ちながら見ていると、おひとりで回しているにもかかわらず、対応が非常に丁寧で、とても穏やかなやり取り。
挨拶も、しぐさも、料理も、何もかもが丁寧なのです。
会計の後に、すべてのお客さんを入り口まで見送りに出る丁寧さ。
これは、時間がかかるわけだ。でもこれこそがこのお店のこだわりなのかもしれません。
更に待つことしばし、カレーがやってきました!
こちらが「ナミヒラカレー」。
センターに玄米ご飯、スパイスカレーにチキンが2本、横にはキーマカレー、ゆで卵。上にチキン南蛮とナスのマリネとサツマイモ。薬味的に添えてあるのは赤玉ねぎの酢漬けとカシューナッツ。
いただきます!
カレーはサラサラで、スパイスが複雑に絡み合うのですが、辛さは強くない。
これをベースに、ほろほろにほどけるチキンと一緒に食べたり、玉ねぎ酢漬けと一緒に食べたり、カシューナッツでコクを出しながら食べたり。
キーマカレーは野菜と肉が混然一体となってて、こちらもスパイシーさはありつつも辛さはひかえめ。
まったり感がとてもいい。
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カレーにチキン南蛮? と思ったけど、これもしっかりおいしい。ここだけ宮崎県だ。
2切れも入ってました。手作りと思われるタルタルソースがたっぷり。
ナスのマリネでさっぱり、サツマイモはほくほく。ひっそりと添えられているけど、丁寧な仕事。
ワンプレートなのに、口の中の味の変化が楽しい。
最終的には、全体が混然一体となりましたが、それもまたおいしい。
ごはんの量はコンパクトに見えたのですが、実際食べると満腹度がすごい。
オットも同意見だったので、私の胃袋が小さいせいではないと思います。
ごちそうさまでした。満腹満足。
まだ待ってる方がいるから、食べたら早々に店を出ます。
店主さんは最後まできわめて丁寧で、会計のやり取りも、「お時間かかってすみません」という言葉も優しく、出口までお見送りまでしていただき、「ああ、人柄が見える……!」と思いました。
ワンオペでキッチンの流しに溜まりまくったお皿が見えて、洗うの手伝ってあげたい……と思いつつ店を去りました。
15時過ぎに店を出たらまだ4人くらい外に並んでて、人気のすごさを知りました。
あとで知ったのですが、私たちが行った11月25日が年内最終営業日だったそうです。
しばらくお休みするとのことで、だから「しばらく食べられないから、時間かかっても食べたい」人が並んでいたのかもしれません。
混んでて当然で、むしろ、やってるときに行けてラッキーでした。
福岡市の大名あたりは、こういう小さい個人店がいっぱいあって、魅力的です。
いいなあ。
咖喱時々珈琲 ナミヒラ
福岡市中央区大名1-8-5養巴コープ303