フェイク・バスターズ「新型コロナワクチンと誤情報」

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こんにちは、つたちこです。

NHKの番組『フェイク・バスターズ「新型コロナワクチンと誤情報」』を見ました。
「フェイク・バスターズ」って番組名からバラエティ番組なのかと思ってましたが、非常にまじめな番組でありました。

フェイク・バスターズ「新型コロナワクチンと誤情報」 – NHKプラス

※NHKプラスで、8月17日まで見逃し配信が見られます。

新型コロナワクチンに関するデマとそれに振り回されてしまう人々、なぜデマが広まるのか、といったことについて、ネットの仕組みや心理学的な視点からの解説がありました。

医療情報はほとんどがグレー

印象的だった言葉は「医療情報はほとんどがグレー。濃いか薄いか」。

新しい病気である新型コロナウイルスに関しては、毎週のように新しい論文が発表され、また、以前出た情報が取り消されたりすることもあるそうです。前は正しいとされたことが今は違ってたりするわけです。
医療者であっても、常に情報をアップデートしていかないといけない。
そしてそれを一般の人に正しく広める役まで、一部の医療者が対応しているそうです。

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紹介されてた、医療者が情報発信しているサイトはこちら。
こびナビ – COV-Navi

メディアの役割や、表現の在り方についても提言がありました。
本来なら、その「最新の正しい情報」を広める役をすべきなのが、メディア。
でも今はそうなっていない。アクセスを稼ぐためのセンセーショナルな記事が優先されがち。

一応、メディア側でも改良を進めているという話もありました(NHKとヤフーニュースの例でした)。
いかに誤解のないように見出しやキャッチ画像を作成するか。
この辺はメディアの良心が問われます。ショッキングな見出しを付ければ、バズりやすいですからね。

「心配」「不安」の完全解消はできない

健康に関することだから、自分だけでなく家族にかかわることだから、安全なことを選択したい。

でも、そういう心配や不安を完全解消するような情報はないと思ったほうがよいそうです。
完全解消ができる情報は、むしろ怪しい、と思ったほうがいい。

リスクはどんな選択肢にもあって、それを選ぶとどうなるかを正しく知る。

ワクチンを打った場合、打たない場合、それぞれのメリットデメリットがあって当然。
どちらを選ぶかは自由だけど、選ぶときにはそれぞれの正しい情報を得てから選択すべき、とのことでした。

なんでもそうだなあ、と過去の自分の選択肢を思い出したりしました。
不安材料の見える化は有効とあり、たしかにな! と思いました。

「フィルターバブル」は常に意識しておきたい

フィルターバブル (filter bubble) とは、「インターネットの検索サイトが提供するアルゴリズムが、各ユーザーが見たくないような情報を遮断する機能」(フィルター)のせいで、まるで「泡」(バブル)の中に包まれたように、自分が見たい情報しか見えなくなること。

フィルターバブル – Wikipedia

SNSやニュースサイトのアルゴリズムによって、これまでの閲覧歴や検索歴から、それに似たものを表示される仕組みがあります。
私がよく見ているニュースアプリに「SmartNews」があるんですが、これも以前はフィルターバブルのアルゴリズムを入れてなかったと思うんですが、いつの間にか私に最適化された情報が出てきてます。
気を付けないとな、と思います……。

あとSNS。
Twitterをはじめとした「フォロワー」は自分が選んでいるわけで、タイムラインには自分の選んだ人たちの投稿しか流れません。

自分が目にしているもの、特にネットの情報は、「自分が取捨選択している」という意識を忘れずにいたい。
見たい情報だけを見ている可能性があるのだ。

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そういう意味では、紙の新聞を読むべきだな、とも思います。あとテレビの総合的なニュースも見るべき。
大手メディアの考えが反映されている部分はあったとしても、一般的な視点でのニュースの扱いの大きさがわかるし、見るべき情報が網羅されているはず。
(私は新聞を取ることはしてないのですが、とりあえず大手ニュースメディアの個別記事だけでなく、メディア本体のトップページも見に行くようには心がけてます。あと全国版ニュースはできるだけ見る)

コロナウィルスだけでなく、選挙についてもいつも思うことがあります。
いつも投票率が低い低いとニュースで流れるけど、私の見ている環境(Twitterなど)はみんな投票行ってるように見えるのよね……。
開票後に、「みんな行ってるはずなのに、なんでこんなに投票率低いんだ!?」といつも思ってしまう。

それはつまり、私の選んだフォロワーが「投票に行く人たちが多い」だけなのだった。
自分の好みで集めたから、似た属性で集まっているから、似た情報が目に見えるけど、そうでない人たちのことはわからない。

選挙に行かない人、ワクチンを打ちたくない人の気持ちやつぶやきは、私の目に入らないのだな。
見たいかというと微妙ですが、でも自分の見るものが「メイン」に見えちゃうのもまずいよなーと悩ましい。

一次情報の確認と、複数視点でのチェックを心がけたい

インターネットの情報に振り回されるのは、インターネット黎明期からあること。
それがより巧妙になって、拡散もしやすい仕組みが整ったのが今。

「誰かが言ってた」はおおもとの一次情報をチェックすること。
あと、一人の視点での意見は偏っている場合があるから、いろんな視点での意見を確認するように気を付けようと思います。
これはインターネットに限らず、リアルコミュニケーションでもそうですね。
出来事は一つでも真実は人の数だけあるのよね。

フィルターバブルの外側はどうしたらいいのかよくわからない……。
ブラウザのプライバシーモードでチェックすることも(仕事では)ありますが、日常的ではないし、通常ではフィルターバブルは便利な一面もあるわけで。
「そういうふうになってるぞ」という認識を持ってることが大事なのかもな。

フェイク・バスターズ「新型コロナワクチンと誤情報」 – NHKプラス

※NHKプラスで、8月17日まで見逃し配信が見られます。

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この記事を書いた人

つたちこ

フリーランスのwebディレクター。基本方針は、健康的においしい食べ物とお酒を楽しむこと。できるだけご機嫌で生きていきたい。
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