舌コンプレックス

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こんにちは、つたちこです。
先日、食事中に舌を噛みました。
何を食べたタイミングか忘れてしまいましたが、かなり本気の力で噛んでしまい、口の中に血の味が広がります。

痛い。無言で悶絶してしまう。
そして血。なかなか止まらない。

よく舌を噛むほうですが、こんなに出血したのがわかりやすいほどの舌噛みは久しぶりです。

 

しばらく食事中断。
口から血の味がしなくなったところで、ようやく再開。
若干沁みますが、仕方ない。
食べにくいししゃべりにくいし、何より痛い。

 

食事後、鏡を見に行くと、血は止まっていたものの、舌の左端に白い切り傷が見えました。
ああ、結構ひどい。
どんだけ強く噛んだんだろう。

戻ってから、オットに
「これはひどいわー」
と、舌をべろっと出して傷を見せてみました。

「うわ、痛そう」
とオット氏。そのあとに
「傷も痛そうだけど、舌の形、なんか面白いね? でこぼこっていうかぎざぎざっていうか」

しまった。
最近あまり意識してなかったからうっかり見せてしまった。

そう、私は舌の形が変なのです。

写真:舌を出す子供イメージ

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自分の舌の形が変だ、と気づいたのはたしか十代のころだったか。
誰に言われたかも忘れてしまいましたが
「つたちゃん(仮)の舌って、丸くないんだね」
と指摘されて、初めて自覚しました。

普通の舌は、楕円というか、なめらかな曲線を描いていますよね。
私の場合、先端のほうが多角形というか、曲線を描きつつ途中にでこぼこがあるのです。柊の葉みたいな(あんなにとがってないですが)。

指摘されたときはものすごくショックで、自分の舌のかわいげのなさにかなり絶望しました。
みんなの丸い舌と比べて、全然かわいくない。
むしろ気持ち悪くない?

「そんな、舌の形なんて誰も見てないでしょ」って今は思いますが、若いころは今より自意識過剰で、無駄に夢見る少女だったこともあり、いわゆる「てへぺろ」的なポーズができないことが悲しかったものです。
そんなポーズをする機会もなかったですが。

 

私の舌はふつうの舌と違って形が変だ、というのを自覚して以来、気にはしていたものの、普段の生活でひと様に舌を出して見せることもないですし、歯医者や内科などで口の中を見てもらう機会に何か言われたこともありません。

つまり、あまり見かけないけど、異常ではないのでしょう。
なぜこのかわいくない形なのか、という疑問は抱きつつ、特に困ったことはありませんでした。
誰かに何か言われることもなく数十年経過。

 

で、すっかり油断していたこの日、ついオットにべろっと見せてしまい、正体がばれました。
10年以上一緒に暮らすオットも「いままでそんな形だと全然知らなかった」と言っていたので、それくらい気にならないものなんでしょう。
しかし私のひそかなコンプレックスを知られてしまった……。

 

翌日、まだ舌が腫れているようで、しゃべりにくい。
傷の具合を確認しようと、また鏡で舌を確認してぎょっとします。

左側1/3が紫に変色している!
内出血か!

舌って青あざができるんだね!!! という変な感動を覚えました。
これは腫れるし痛いはずだわ。

そして、あざチェックついでに、まじまじと舌を観察していて、ふと気が付きました。

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もしかして、私、普通より舌が大きいのでは。

 

ほかの人と比較してないから何とも言えませんが、わりとよく舌を噛むんですよ。
ただのおっちょこちょいなのだと思っていましたが、物理的にはみ出て噛みやすいのでは?

そしてこの舌のかわいくない多角形。

これは大きな舌が歯にあたり続けてできた「歯の裏側の型どり」なのではなかろうか。
普通サイズなら歯にあたらないで収まって丸いままなところ、大きいからはみ出して歯にあたってたからこうなったって考えると、この変な多角形ぶりがしっくりくる。
舌だって、年単位で24時間歯にあたり続けたら形も変わっちゃうのでは。

 

正しい結論ではないかもしれませんが、なんとなくしっくり来たので、自分的に納得しました。

よく舌を噛むのも、舌がかわいくないのも、ついでにしゃべりが下手なのも、全部舌が大きいせいだ。
そうだそうだ。

舌の形もサイズもトリミングするわけにいかないですから、一生付き合っていかねばならない。
でも、なんとなく腑に落ちたのでよしとします。

つたちこオリジナルの愛すべき個性としていこうと思います。いや、見せる機会はほぼないですが。

 

Photo by Jelleke Vanooteghem on Unsplash

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この記事を書いた人

つたちこ

フリーランスのwebディレクター。基本方針は、健康的においしい食べ物とお酒を楽しむこと。できるだけご機嫌で生きていきたい。
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