「これは経費で落ちません!」見終えてメモ。良質で毎週楽しみなドラマでした

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こんにちは、つたちこです。
夏シーズンのドラマ視聴は、「これは経費で落ちません」と「だから私は推しました」と大河ドラマ「いだてん」と朝ドラ、というNHKしかみてないんかーい! というラインナップでした。

 

この間終わった「これは経費で落ちません」は、非常によいドラマでした。
派手なアクションもないし、特殊能力を持つ人もいない。
普通の会社員が普通に恋愛して、普通にまじめに仕事をして、そこで起こる日々の出来事をドラマにしていました。
と書くと「つまんなそう」な印象になってしまいますが、とても面白かったです。

一度書きましたが、終わったので改めて。

https://tsutachi.co/blog/2019/08/korehakeihideochimasen/

キャプチャ:NHK これは経費で落ちません!イメージ
キャプチャ:これは経費で落ちません! | NHK ドラマ10より

「これは経費で落ちません」のおもしろかった点

私が好きだった点を挙げてみます。

 

・普通の人々が主役
特殊能力も持たず、めちゃくちゃイケメンでも美女でもない(設定)。
主人公の森若さんは彼氏いない歴=年齢。
そう、そのへんにいそうな設定です。

 

・まじめに仕事をしている
特別な仕事ではない、普通にまじめに働く人々が主役。
石鹸メーカーを舞台に、営業、経理、開発、広報などなどのみなさんの働く様子がメイン。
「愉快」という意味での面白いも一部ありますが、特に主人公森若さんの経理としての考え方や発想の仕方とかがとても興味深い。
経理の人がみんなこんな風に考えているとも思わないけど、そういう考え方もあるんだな! と参考になります。
他の人たちもそれぞれの役職や職務の立場での見え方とか。みんなちがってみんないい。

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・自社製品に愛を感じる
働く会社は、天天コーポレーションという石鹸メーカー。
「私は天天石鹸があればいいです」
「この香りだいすき!」
「家で使ってるのは〇〇(自社製品)」

会社員として、自社製品に愛着が持てるのはとても素晴らしい。
これがみんなの根底にあるから、ドラマ全体がなんだか前向きだし明るい雰囲気なんだろうな。
トラブルはあってもそれぞれが「何とか解決したい」気持ちがあふれている、良い職場だなあ、と思います。
徹底的な悪役がいない(小悪人はいますが)のも「普通さ」につながるのかも。

 

・ノリがとても好き
特に後半に追加投入(転職)してきた麻吹美華(江口のりこ)の登場以来、声に出して笑いながら見ることが増えました。
帰国子女で、英語交じりのセリフも多くて、独自の価値観を持つ麻吹さん。
大好きだ、あのキャラ……。
同僚の佐々木真夕ちゃん(伊藤沙莉)との掛け合いのテンポもとてもいい。

ギャグとシリアスのバランスがとてもよかった。

逆に個人的にちょっと…だった点

後半、どんどん経理部の森若さんと営業部の太陽君が接近し、無事にお付き合いしていくことになり、その点にクローズアップすることが増えます。
ごはんを一緒に食べたり、花火デートに行ったり。

が、私は太陽君がちょっと苦手です。

いつも前向きで仕事も出来て会社からも認められてて、森若さん大好きで、笑顔で「一生守ります」みたいなことを言っちゃう。
「太陽君は理想の彼氏!」と、ときめく人もいるのだろう。

 

森若さんの頭ぽんぽんする、とかも。

うわー……(ひく)ってなった。
あの、頭ポンポンって、実際にやるかはともかく、よくきくシチュエーションではありますが、ちょっと子ども扱いされてるっというか、ばかにされてる感じがしてしまうのですが……(私だけか)。

ネットなどをみると「太陽君、最高!」みたいな声が多いそうですが、すれているおばちゃんの私からすると「付き合って1年くらいたったら全然違う感じになりそう」と思ってしまった。
ひねてて、すみません。笑

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でも太陽君ネタで「よかったよかった」と思ったのは、そんな森若さんベタぼれ状態の太陽君に対しても、森若さんが冷静で、きちんと自分の違和感に正直だったこと。

自身が所属する経理部がリストラされるかもしれない状況の森若さんに対し、太陽君がプロポーズ。
「俺が食わせるから大丈夫!(仕事なくなっても安心して、という意味だと思われ)」
っていうセリフがあったのですが、それに対しきちんと「嬉しくない」と思ってプロポーズの答えを躊躇する森若さん。

よかった。そういう森若さんでよかった。(ただの森若ファン)

これで「本当!? うれしい!」になったら最悪でしたが、さすがそこは制作側もわかっているんだな。
(その後太陽君はその件についてほかの女性の指摘を受けて、自分の態度を反省し、その反省を森若さんにも伝えるので、いい人ではある)

これは経費で落ちません!は非常に良質なドラマでしたよ

人も死なないし、劇的な出来事もない。
そして最終的に、森若さんと太陽君は、太陽君の海外転勤によって遠距離恋愛関係になって終わりました。
(経理部リストラも撤回)

会社員である以上、会社に期待されたそれぞれの場所でお互いがんばるのが、この「会社員ドラマ」らしい終わりでした。
それはとてもこの「これは経費で落ちません!」らしいなと。

 

毎週楽しみで、笑ったりしんみりしたりしつつ、いつもすっきり見終えられる、安心して楽しめるドラマでした。

「太陽君、帰国後編」を、ぜひやってほしいものです。

 

2020年1月29日に「これは経費で落ちません!」DVDBOXが発売決定だそうです!

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この記事を書いた人

つたちこ

フリーランスのwebディレクター。基本方針は、健康的においしい食べ物とお酒を楽しむこと。できるだけご機嫌で生きていきたい。
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