【神楽坂ディナー】 「蓮」で誕生日お祝いごはん。正統和食を体の芯まで堪能してきた!

※本ブログの一部のページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています。

11月はオットさんの誕生日。
お祝いにごちそうするぜ!とリクエストを聞くと、和食が食べたい、とのこと。
以前からピックアップしていた、「いつか行ってみたい店リスト」から、「蓮」を予約していってきました。

「蓮」は、飯田橋から神楽坂を上っていって、善国寺(毘沙門さま)より少し手前にあります。
肉まんで有名な「五十番」のある赤い壁の雑居ビルの4Fですが、入口は横道に入ったところにありました。
(一瞬わからなくてうろついてしまった)

古いエレベーターを上がり、ドアが開くともう別世界。
なにこの雰囲気……!!

真っ暗な中に、看板が浮かんでます。
真っ暗な中に、看板が浮かんでます。

引き戸を開けると、一転して白木がメインのほの明るいお店になりました。
「蓮」だけあって、蓮の花の絵がかいてあったり、お釈迦様?の置物があったりしました。
しっとりとした素敵な雰囲気!!
白木のカウンターがうつくしいです。
白木のカウンターがうつくしいです。

BGMはなく、しん、としていて、最初は声を出すのをちょっとはばかられる感じがしてしまいました。
二人しかお客さんがいないから仕方ないですね。
入ってから30分後くらいには別のお客さんもいらして、ちょっと音がし始めましたが、大将とサシでシーンとしていた時には若干緊張してしまった。
何かいってこの空気を変えないと……と無駄に冷や汗。
いや、すぐにそれどころじゃなくなったんですけど(おいしくて)。

席に着くとまずは飲み物。
誕生日のお祝いですが、ビール好きなので、瓶ビールをお願いします。

うすはりの繊細なグラス、お上品だー。
乾杯。 誕生日おめでとう。 おめでとう、大台。

さて、料理はおまかせのコースです。
手元にメニューも特になく、どんなのが出てくるかわくわくします。
板場に立っているのは、丸刈りの若い男性。
大将……なんですよね?
めっちゃ若く見える。お肌とかつやつや。

<スポンサーリンク>

まずはイクラがたっぷりのったもち米の先付…というのだろうか。
蒸してもちもちしたもち米の上に、いぶりガッコのみじん切り、そしてイクラたっぷり。
スプーンですくっていただきます。

みっしりとイクラ!
みっしりとイクラ!

全然臭みがなくてプチプチしたいくら&モチモチごはんの合間に入っている、いぶりガッコがいい仕事している!!
こりこりした歯ごたえとほんのり香る燻製臭がいいアクセント。
へーへー。
これはなんかの形で真似したい。

次は太刀魚を揚げたものに、ふんわり大根おろしがのったもの。
大根おろしには菊の花が和えてあって、秋っぽい一品。
これが、めちゃめちゃおいしい!!!
周りは軽ーい衣でさっくさくで、中の魚は柔らかくほろほろっとなる。
更に大根おろしも少しの酸味とお醤油?で強すぎず弱すぎず。

これがおいしいやつです。
これがおいしいやつです。

衣さくさくなのがしっとりしちゃう前に…!!!と一気に食べてしまいました。ぐぬぬ。
もっとゆっくり食べたい。
もっとじわじわ味わいたい。
でもサクサクを犠牲にするわけには……!!
「おかわりください!!!!」
と言いたい気持ちを抑えつつ次のお料理を待ちます。

ここで大将のTips。大根おろしには昆布を入れると大根の臭みがなくなって味が安定するのだそうです。
へーへー。
これも次回大根おろしをつくったら試してみたいところ。

続いてはお椀。
カブを炊いたものに、白みそ、それに白子が入っています。
出汁にはゴボウとかの野菜出汁も入っているそうです。
なにこれ超うまい。
白みそのおつゆでめっちゃ体あったまるし、カブはほろほろだし白子はトロトロだし。
もう「うまい」「おいしい」以外の言葉がなくなってる。
貧相なボキャブラリーですみません。
惜しみつつ、出汁まで全部飲み干しました。

おなかからほかほかになるやつです。さいこうや。
おなかからほかほかになるやつです。さいこうや。

この辺から日本酒をお願いしました。
最初は辛口さっぱり系。
(銘柄忘れてしまった。)
キラキラの切子おちょこ、素敵。
日本酒おいしいです。
日本酒おいしいです。

次はお刺身。
ヒラメだそうです。
切り身は小さいんですが、なんていうか、味が凝縮されてて、これまたおいしい…。
左にある小さいのは、エンガワです。
本当のエンガワはこんな小さいのね。
でも小さいけどね。これがまた超おいしくて、お酒が進む進む。
ぎゅーっと凝縮されてるかんじ。
すごいな、まじで。
ちんまりしているのですが、口に入れると存在感すごい。
ちんまりしているのですが、口に入れると存在感すごい。

続いてはこちら。
なんに見えますか。
これは海老芋だそうです。
そして説明がやばい。
「蒸して、炊いて、揚げて、炭火で焼いてます」って。
なにそれ全部入りじゃん!!!
大将曰く、今日の料理で一番手がかかってます、とのこと。
見た目地味なくせに……!!

地味な見た目(失礼)にだまされちゃいかんやつです。
地味な見た目(失礼)にだまされちゃいかんやつです。

手前の黄色い柚子味噌を付けていただいたんですが、周りカリッカリ、サクッサクなのに、中はねっとり&ほっくりしてて、そのギャップがすごい。
しかもちゃんと先に炊いてあるから中まで味が沁みてる。
やばいー、おいしいー、なくならないでー、でも食べるけど! ってまたどんどん馬鹿になっていくしかない。

次はこちら。
魚(種類を失念)を焼いたものに湯葉がかかってて、湯葉には焦げ目がつけてある。
湯葉に焦げ目て初めて見たよ!!
とろとろの湯葉なのに、焦げ目!
さっぱり系の魚と湯葉、めちゃ合う。

こんがり湯葉。下に魚がかくれています。
こんがり湯葉。下に魚がかくれています。

このあたりでお酒追加。
次は旨口の十四代。これまたおいしいー。
今回は錫のおちょこでした。ずっしり。

さて終盤になって、鍋です。
きのこたっぷりの鴨鍋でした。
うわー秋っぽい!!!
最初火のついた鍋ごと見せてくれて、取り分けてくれるのも演出ですね。
きのこの歯ごたえがいいし、鴨は鴨でじゅわっとうまみが出てきます。
今まで上品な色合いの料理が多かったのに、ここではしっかり醤油味。
山の旅館とかで出てきそうな雰囲気ですね。

カモの脂ってなんであんなにおいしいのか。
カモの脂ってなんであんなにおいしいのか。

うわーおなか一杯になってきたー。ちょっと汁物系おおいような気もします。

いよいよ、最後。炊き立てのご飯&お味噌汁。
そして金目鯛の煮つけが付いてきました。

ごはんが主役。ぴっかぴか!!
ごはんが主役。ぴっかぴか!!

ふつうこのタイミングのごはんには、おかずってあまりつかないことが多いように思うんですが、金目鯛の煮つけ。
小さい切り身なんだけど、これがまたおいしい…!!
これだけでごはんおかわりできちゃう! っていうかこのおつゆをご飯にかけて食べたい(お行儀悪いので我慢しました)

<スポンサーリンク>

羽釜で個別に炊いてくれたごはんは、もちろんぴかぴかで甘くておいしい。ごはんだけでおいしい。
お味噌汁は赤味噌ではなくて信州みそ系だったのもうれしい。(赤味噌ちょっと苦手)

ごはんは食べきれなかったら、おにぎりにしてくれるそうなので、是非にとお願いしました。

最後はデザート。
水ようかんに栗とラム酒のジュレがかけてある。
和食なのに、ラム酒。
ちょっとマロングラッセのような印象になるのに、水ようかん。
なんだこれおいしいぞ。

水ようかんに栗にラム酒のジュレ。あたらしい!
水ようかんに栗にラム酒のジュレ。あたらしい!

以上で、本日のコースは終了。
最初から最後まで、「おいしい」「うまい」「やばい」しか言ってなかった気がする。
満足度高すぎた……!!
おかげさまでオットさんにもご満足いただけたようです。よかったよかった。

マジですべてがおいしかった。
その中でも一等賞は、やっぱり太刀魚の揚げたやつでしょうか。
あの「さく」&「ほろほろ」は本当においしかった……。
ああでも、海老芋もめっちゃおいしかったな……。

ごちそうさまでした。
まじで、「ごちそう」でした。
年に1度(×2回。二人いるので!)くらいは贅沢してみるのもいいもんです。
お誕生日おめでとうさんでした!

余談ですが。
帰宅後、持たせてくれたおにぎりを開けてみたら、カブの葉っぱとジャコと鰹節をごま油で炒めた奴で混ぜご飯になってました。
てっきり塩むすびかとおもってたのに、何このおうちについてからのサプライズ。
これがまためちゃくちゃおいしくてびっくり。
絶対ごはんは残しておにぎりにしてもらうべき!!!

蓮(食べログ)

  • ブックマーク

この記事を書いた人

つたちこ

フリーランスのwebディレクター。基本方針は、健康的においしい食べ物とお酒を楽しむこと。できるだけご機嫌で生きていきたい。
ブログ「tsutachi.co」は毎日更新中です。