こんにちは、つたちこです。
徳島の旅でおいしかったものの一つが「そば米汁(雑炊)」です。
The郷土料理! という感じのそば米汁。
今回始めて知りました。
最初に食べたのは、1日目の夕食に行った居酒屋さん。
「郷土料理コーナー」みたいなメニューの一つにありました。

締めのご飯代わりに頼んでみたのですが、甘じょっぱいだしの効いたゆるーい雑炊のよう。なんという優しい味わい。
具は、人参、しいたけ、鶏肉、ちくわ、そしてそば米が沈んでます。浮かべたすだちの酸味も爽やか。
そば米汁、おいしいな!
と思ったら、翌日のホテルの朝食バイキングにもそば米汁がありました。

ちらりと端に写っているのがそば米汁。
ここのは人参、ごぼう、ちくわ、鶏肉、蕎麦米。ちくわが入ってるのが出汁になっていいのかな。
前日の居酒屋のものと違い、甘さは控えめ。あっさりとした味わいでした。でもこれはこれでおいしい。
2日泊まって2日とも食べました。
これは、もっとちゃんとしたお店で食べたらもっとおいしいのでは?
ネットで探しますが、なかなか「そば米汁専門店」はありませんでした。うーん。
郷土料理メニューの一つとしてある、くらいな扱いなのかもしれません。
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諦めきれずに探すと、徳島県美馬市に「蕎麦米雑炊」が食べられるお店があるみたい。
せっかく徳島まで来たのだから、すこし足を伸ばしていってみよう! と最終日に向いました。
徳島市から車で西に向かって1時間くらい。
美馬市にある「うだつの町並み」につきました。

「うだつ」は「うだつが上がらない」のことわざになってるやつです。もとは防火用の袖壁だったそうです。
「うだつが上がっている」ことは、裕福な商家のステータスシンボルだったそうです。
古い町並みの中に「茶里庵」があります。

開店とほぼ同時に入れていただき、一番乗り。早めのランチです。
メニューは、そば米雑炊セットのほかは、きなこ餅、抹茶、コーヒー、すだちジュース、ぜんざいなど。
つまり食事はそば米雑炊のみです。

もちろんそば米雑炊セットをお願いします。(1500円)
この街は藍染が有名でもあるそうで、大きなテーブルクロスは絞りの藍染。素敵だなあ。
暫く待つと、こちらがやってきました。

大きな御椀におたっぷりのそば米雑炊。中にはお餅も入っています。
大きな冷奴にすだち、そしてナスのお漬物。渋い。
早速いただきます。
こちらのお店のそば米雑炊は、甘さもしょっぱさも穏やかな感じの、健康的な味付けだなあ。
お餅と鶏肉が入っていることもあって、雑炊というよりより一層お雑煮感がすごい。
具は、人参ごぼう、鶏肉、おもち、そしてそば米。

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蕎麦「米」、といいますが、実際には米は使われず、蕎麦の実だけが入っているそうです。
ヘルシー。
調理前のそば米も店頭で売ってて、「茹でておくといろいろ使えますよ、味噌汁にいれてもいいし、サラダに入れてもいいし」とのことでした。もち麦みたいな感覚なのかな?
冷奴はとてもしっかりした力強い豆腐で、食べごたえが抜群でした。すだちを絞って爽やかに食べられる。
あと、添えてあるナスの漬物がまたおいしい。シンプルかつ絶妙な味の染み加減。
どれもたっぷりあるので、かなりお腹いっぱいになります。で
もさらさらっと食べられるのでぺろりでした。

食後には、ゼリー(お茶のゼリー?)にきなことあんこがのったデザートが出てきました。
あんこも手作りでしょうか。
とろりとしたあんは甘さ控えめで、下の透明感あるやわらかいゼリーによく合います。全部ヘルシーだ。
ごちそうさまでした。
二泊三日で行った徳島で、4回もそば米汁を食べてしまいました。
初めて食べた「そば米汁(雑炊)」でしたが、個人的には「徳島といえばそば米汁」を推したいです。
さらりと食べられて、でも出汁のおいしさがしっかり染み渡る、おいしい郷土料理でした。好き。
もっと専門店があればいいのに! と思いましたが、ハレの料理ではなく「自分ちで食べるもの」みたいな料理なのかもしれませんね(なので外食には出てこない、みたいな)。
茶里庵
徳島県美馬市脇町大字脇町132−5