こんにちは、つたちこです。
ゴールデンウイークになると、陶器市が色々開催されます。私も唐津と有田に行ってきました。
最近は行ってないですが、伊万里や波佐見でも大規模な陶器市が開催されてます。
このあたりの器たち、正直どう違うのかよくわかってません。
伊万里焼きや有田焼きは陶磁器でゴージャスな絵付けのイメージ。
波佐見焼は、ちょっとカジュアルな路線。
唐津焼きは系統が違って、荒々しい土のイメージ。
そのくらい?
特に伊万里、有田の違いがわからない。
「古伊万里」は言うけど、「古有田」とは言わないな?
改めて調べてみました。
実は有田焼と伊万里焼は同じものです。
【有田焼のおすすめ20選】おしゃれな絵付けのうつわで、華やかな食卓を。 – うつわと暮らしのよみものメディア
17世紀の後半に有田焼を輸出するときに伊万里にある港から発送していたことで伊万里焼とも呼ばれるようになったと言われています。
現在は佐賀県有田町で作られるものを『有田焼』、佐賀県伊万里市で作られているものを『伊万里焼』と大きく分けていますが、もともとは同じ製法で作られた焼き物なのです。
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あっ。元は同じなんだ。
どおりで違いがよくわからないはずだ。
だから「古伊万里」はあるけど「古有田」はないのか。(先に伊万里焼き名称があったってことですよね)
波佐見焼も、産地違いがベースのようです。
波佐見焼は日用品、有田焼は美術品、という区分けはあったみたい。
それが今の波佐見焼のカジュアルさにつながってるのかな。
元は波佐見焼も「有田焼」で売っていたそうですが、2000年ごろに「産地偽装問題」があり、生産地表記を厳格化したんだそうです。
参考:有田焼と波佐見焼の歴史と違い。1500文字でめぐる日本磁器誕生の歴史 | 中川政七商店の読みもの
ありましたね、産地偽装問題!
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食品だけの話だと思ってましたが、陶磁器にも影響があったんですね。知りませんでした。
「佐賀県有田市内」で作ってないのに、有田焼って名乗っちゃだめ、ってことか。(波佐見町は長崎県です)
でも、その2000年ごろから「波佐見焼」を名乗り始めて約20年弱で「波佐見焼」ブランドを確立しているってこと。
以前行ったことのある「波佐見陶器まつり」もすごい人気でした。
いまでは現代的な(北欧風というか)カジュアルなうつわとして、波佐見焼きのほうがむしろ人気があるのでは? すごいな。
私がこの間買ったうつわも波佐見焼でした。
波佐見焼きと聞いて「あんまり見ない感じだな」と思いましたが、そもそも焼き物の種類ではなくて産地名ということなのね。
工房ごとに、いろいろ進化を遂げているのかもしれませんね。
やっと焼き物名の謎がわかってすっきり。もっと早くちゃんと調べればよかったですよ。