恵方巻をうっかり買ってしまうマーケティング

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こんにちは、つたちこです。
節分です。

私は東京の多摩方面の生まれ・育ちですが、子供の頃に恵方巻きを食べる習慣はありませんでした。周りでも聞いたことがないです。
なので、おとなになってからやたらと節分に「恵方巻きを食べる」が推されているのが不思議。未だにちょっと違和感があります。季節の行事というよりは商売っ気しか感じない。

そもそもあまり「季節の行事」にこだわることがないので、いままで恵方巻きも買ったことがありませんでした。

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で、今日、午前中にスーパーに行きました。普通に普段どおりの買い物をするためです。
今日が節分であることすら失念していたのですが、スーパーのお惣菜コーナーに立ち寄ったときの驚き。

恵方巻が山ほど積まれておる……!!

手前の常温コーナーにはいわゆる普通の太巻き、厚焼き玉子中心の太巻き、そしてとんかつ巻やエビフライ巻など。こちらは500円くらいから800円くらいまでの価格帯。
奥の鮮魚コーナーには海鮮巻をはじめ、カニ味噌巻やら生ハムを海苔代わりにしたものやら、ちょっと高級品。1000円超えから高いものは1800円くらいまで。
あと鉄火巻やかっぱ巻などの単品系の細巻きも、切らずに1本丸ママで売っている。

ちょっと圧倒されるような恵方巻の量でした。
そしてみんなそこに立ち寄り、どんどんカートに入れていく。ちょっと少なくなると、店員さんが奥から新しい恵方巻きを出してくる。エンドレス恵方巻きの山。

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そして気づけば、私自身「恵方巻きを買うか買わないか(→当然買わない)」ではなく、「これだけいろいろあるから(買うのは当然で)どれを選ぶか」に意識が変化している。

うっかりとんかつ巻きを買って帰りましたよ。
あの圧倒的な物量と種類の豊富さにやられてしまった感。
マーケティングの勝利を感じました。これはすごいプロジェクトだ。

イラスト:節分 恵方巻きを食べるイメージ
いらすとやさん、ありがとうございます

しかしあんな大量につくって売り切るのだろうか。それもすごい。
毎年のことだから販売量の予測はあって、「これくらいは売れる」と踏んで、さらに「残ってもいいから」くらいな感じで用意するのかしら。
私みたいに全く買う気がない客ですら、つい「こんなに売ってるなら1本買ってみるか」ってなるのだから、気になる人にとっては「今年はどんな恵方巻きを買うか、悩ましくもワクワクする楽しいイベント」なのだなあ。
なるほど、と感心しました。

とんかつ巻はおいしかったです。でも、切って普通に食べました。方角も気にしなかったし。
スーパーの熱気にやられましたが、家に帰れば普通のごはんでしかない巻きずしなのだった。

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この記事を書いた人

つたちこ

フリーランスのwebディレクター。基本方針は、健康的においしい食べ物とお酒を楽しむこと。できるだけご機嫌で生きていきたい。
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