こんにちは、つたちこです。
朝ドラ「ブギウギ」がどんどん面白くなってます。
この感覚、久しぶり……!
物語はいま、一つの佳境かなと思ってます。
真珠湾攻撃、米英との開戦です。
敵性音楽として、「スウィングの女王」スズ子の公演もどんどん縛りがきつくなっている。
さらに父親との関係性の悪化。
どうしておかあちゃんが亡くなった途端に、おとうちゃんはダメ父ちゃんになってしまうのか。
東京につれてこられ、仕事もないし知り合いも少なくて、悲しみに飲まれるばっかりだったのかもしれませんが。
そこに追い打ちをかける、出征していた弟 六郎の訃報。
スズ子と梅吉の悲しみを見つつも、出征するときからこの悲劇は予想できていたので「ああ、やはり…」とどこか冷静に見ていました。
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でも今日のスズ子の「大空の弟」はやばかった。
出だしは「戦争に憤っている?」と思わせるドキッとした歌詞。
出征している弟を誇るような歌…に見せかけて、これは反戦歌だ。
警察の指導は受けないように作られている。巧妙な、でも弟への思いにあふれた歌。どこでどうして亡くなったのかもわからない憤り。
涙をほろほろと流しながら歌うスズ子。
すごい気迫でした。
そこまでは大丈夫だったんですが。
六郎の白昼夢が現れたらもうダメでした。ダム決壊。
六郎が出征するときに、「(帰ってきたら)ねーやんの舞台を必ず見る」って言って出立していったのですよ。
六郎、約束守ってねーやんの舞台を見に来た……!!
にっこり笑って、次の瞬間にはいなくなってしまったけど。
そしてスズ子は、六郎に見せたかった「ラッパと娘」を歌う。ねーやんはスウィングの女王やで。
「ラッパと娘」はもう何度も聞いているけど、なんというか、以前とは違う迫力がありました。
六郎への歌は、ちゃんと六郎に届いたのだ。
そうスズ子(と視聴者)にわからせてくれた。うわーん!!
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思い返すと、六郎は出征してからドラマ上でほとんど姿を見せず、1通の手紙とそれを朗読する声だけでした。
亡くなった報告があっても、その後も、回想すらなかったように思います。
この、ねーやんの舞台を見に来る六郎のためかー!!
すがんとやられました。
このやられ具合は「カムカムエブリバディ」で安子を大阪から岡山まで追いかけてきた実さんのシーン以来かも。
今日は15分の放送時間中、歌が3曲も流れるすごい回でした。
羽鳥先生の静かで、でも芯の強い言葉もよかった。
心を震わせられる。
見ていてよかったな。
まだ(ドラマ中で)戦争は続くし、困難も幸福もあるのだと思うけど、最後まで惹きつけてくれる予感しかしません。