こんにちは、つたちこです。
大分県立美術館で「朝倉文夫生誕140周年記念 猫と巡る140年、そして現在」を見てきました。
2回めのOPAM。
朝倉文夫氏は大分県出身で、近代彫刻作家。
タイトル通り、猫の作品中心の展示で写実的な作品ばかりでした。「東洋のロダン」とも呼ばれているそうです。
一部資料を除いて写真撮影OKでしたので、いろいろ撮ってきました。
平日の10時すぎに行きましたが、想像した3倍くらい人がいてびっくりしました。
むしろ貸切くらいの感じなのでは? と思っていました(失礼)。
人気の展示なんですね。
中に入ると、広いホール一面に朝倉文夫さんの作品が展示されています。
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猫作品は、壁際を中心に会場をぐるりと囲うようにならんでいます。原寸大くらいのものから両手にのるほどのものまで、その場に本当に猫がいるかのように壁や台の上に乗っています。
すごく生き生きしていていて、とてもいい。
朝倉氏はネコ好きで、ご自身でも多頭飼いしていたそうです。
猫の表情やしぐさがなんとも言えないいい味で、本当に猫好きだったんだなあ、と思う作品たちでした。
中央には人物の胸像や全身像もありました。
こちらもいい表情。
猫作品は、仕事としてではなく作った作品なんだそうです。
人物は仕事として作ったものかもですね。
なんか、その趣味的に作ったからこその味わいがあるように感じました。
猫好きが高じて猫俳句も作っていたそうで、展示のあちこちに猫俳句が掲示されてました。
壁には朝倉氏が書いたエッセイ? の一部が書かれているのですが、この文章がまたよかったです。
すごく芯の通った考えを持っていた人なんだろうなあ、と思わされました。
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ぐるぐると何度も見て回ってしまいました。
実はあまり期待せずに立ち寄ったのですが、とても良いものを観られて大満足でした。
猫作品のミニチュアとかあったら買っちゃうわ! と思って売店に行きましたが、なかった。残念。海洋堂とかとコラボしてくれないかしら。
ミニチュアはありませんでしたが、猫にちなんだグッズや猫作品写真集、フミオネコと題されたぬいぐるみなどもあって、心惹かれました(がまんした)。
ところで、観ているうちに「ブロンズ像って金属? 質感が粘土っぽいけど、どうやって作るんだ?」と疑問に思い、調べてみました。
参考:
ブロンズ像・モニュメントができるまで(製作工程) | 株式会社松美堂 公式ホームページ
作品のできるまで | 彫刻家 玉野勢三 ブロンズ、テラコッタ、乾漆、胸像、肖像レリーフ、大阪府堺市
銅像の制作方法について 動物・等身大全身像の制作ならさかのうえの彫刻研究所へ | 銅像・胸像・肖像制作 上床利秋ウェブサイト
粘土などで原型をつくり、その後石膏で型取り、石膏に溶解した金属(銅と錫の合金)を流し込んで鋳造、で、仕上げだそうです。
作るのめちゃくちゃ大変だな!
猫は仕事じゃなく作った、とありましたが、手慰みで作るような工程じゃないのでは……?
(制作コスト高そうだ)