「BLUE GIANT」の音を心象イメージがすごい(ネタバレあり)

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こんにちは、つたちこです。
前から気になっていた映画「BLUE GIANT」、ようやく観に行ってきました。

写真:BLUE GIANT 映画ポスター

2023年2月17日公開。
約2ヶ月、ロングランが続いてます。
観られてよかった!

私は原作読んでの視聴です。
原作、めちゃくちゃ熱くて大好きです。

以下、ネタバレありです。
もう公開後2ヶ月経ってるけど、でもとても良かったので観てない方は観てほしい。
予想以上にまだ上映してます(福岡市内では…)。


そんなわけで、私は原作を知っているうえでの映画だったわけですが、全然イメージ壊されなかった。
むしろ、
「あー、まんがで吹いてた大の音は、雪祈の音は、玉田の音は、こんなだったのかーーー!!!」
と感動しました。

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今回の映画で一番胸打たれたのは玉田だよ!!!
空き缶叩いてた0スタートのド素人が、日本最高の舞台に1年半?くらいで立ってしまった。
すごくない!?
大と雪祈と一緒に演奏したい、そのために自分もうまくなりたい、下手でくやしくてなみだが出る。
もう純粋な努力しかなくて、玉田マジすごい!!

まだまだ下手だった玉田を応援するおじいさんが出てきて、最初の舞台から最後の舞台まで追いかけ続けて、本人にも「君の成長するドラムが楽しみなんだ」と声をかけて玉田を泣かせてましたが、まさにその気持ちでした。
たまだーーー!!!

これ、原作どおりなんですけども、映画でみるとその最初の下手さ(どんどんずれてったり)がよく分かるようにできてるので、最後の最高の演奏で上達した玉田を実感できるのです。

玉田ばっかりになりましたが、なぜかって言うと、大と雪祈はすでにかなり上手い状態での映画なので、演奏はすごいんだけど玉田のような成長物語ではなくなってしまったのです。

原作はすごく丁寧に高校時代の大の努力と成長を描いているのですが、映画の尺でそれをするのは難しいのもわかる……。
(映画の中でも毎日毎晩吹いて練習してますが、わりとサラッとしているように見えました)

でも原作最後まで読んでないオットが「18歳であんな上手いのってあるの?」って観たあとに言ってて、
それは!!
大が東京出る前に!!!
ものすごいものすごい努力をしてきたから、ああなってるんだよーーーー!!
雪祈もめちゃくちゃ努力の人だけど、やってはいたものの結構さらりと表現されてしまってたように思います。

ストーリーはほぼ原作をなぞっていたのですが、雪祈がやっていたマネージャー的仕事を大がやっていたのは、主人公を立てるためでしょうか。

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あと、雪祈が平さんにゲストピアニストに呼ばれたところ、So BLUEじゃなくて系列店のCOTTON’s(?)にしたのは、ラストで3人で初めてSo BLUEの舞台に上がる、にしたかったからでしょうか。

ラストのアンコールには驚きました。その改変きたか!
重体の人が事故の翌々日に舞台に上がるのはさすがに無理では……と思いましたが、1本の映画としてしっかり終わるには、あの3人での演奏の盛り上がりが必要だったのだろうな。

ところで、音楽がすごくいいのはもうそれしか言えないのですが、音の表現がとてもよかった。
サイケな感じの抽象的な模様が現れたり、音の流れが目に見えるようになったり、サックスの中からキラキラが飛び出したり。
まんがで表現していた「すごい音」が、音付きですごい表現になってました。
ただの音じゃないぞ! というのが伝わったし世界観に引き込まれました。

一方気になったのはモーションキャプチャを使った3DCGのシーン。
なんか、急にキャラクターがつるっとしてしまって、動きはなめらかなんだけど人形みたいでした。
リアルな演奏シーンを追求してのことだと思いますが、ここだけちょっと残念でした。

いやでも、JASSの音楽、本当にかっこいいな!!
あれは劇場のクオリティ、音量で体中に浴びて聴くのが最高でした。
とはいえ、家ではそうも行かないので、Youtubeで探してイヤホンで聞いてます。(映画館で聞いたのと同じ曲なのに全然違う…)

音楽担当の上原ひろみさんのサウンドトラックもありました。かっこいい!!

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この記事を書いた人

つたちこ

フリーランスのwebディレクター。基本方針は、健康的においしい食べ物とお酒を楽しむこと。できるだけご機嫌で生きていきたい。
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