こんにちは、つたちこです。
週末に、「Adventure MUNAKATA」に参加してきました。
「冒険型マラソン」と銘打った、面白いランニングイベントです。
Adventure MUNAKATAでRPGゲーム主人公になり切る
Adventure MUNAKATA 2022は、冒険の地図を広げて宗像の名所探しにグルメ巡り、ビーチクリーンなどチームで数々のクエストをクリアしゴールを目指す冒険型マラソンです。
アドベンチャーむなかた2022|認定NPO法人改革プロジェクト|スポーツで挑む、社会課題
こちらのイベント、北九州マラソンが中止になって傷心だったときに見つけ、感染状況が落ち着いてきたのを見計らってエントリーしました(また中止になったらショックなので、慎重に……)。
チーム制とのことで、オットと私の2人チームでエントリー。
普通のマラソン大会じゃないですが、のんびり楽しめそう? と期待していました。
当日は1時間半かけて車で移動。
宗像、初めまして。
熱くて短い4時間の大冒険
当日、朝は小雨がぱらつく曇天。そのまま薄曇りで落ち着いて、午後には気温も上がりました。
開会式では、今回は38チーム、130名以上の方が参加とのことでした(数字はうろ覚え)。
朝、受付をすると、袋に入った荷物が渡されます。
中には冒険に必要なグッズがいろいろ。
(茶封筒の表に「開けちゃダメ」と書いてあったのを気づかず、サッサと開けてしまった。すみません……)
基本的なルールは、地図と「冒険の書(クリアブック)」が渡され、地図に書いてあるスポットで条件をクリアすると「カード(ポイント)」がもらえます。
各スポットには、名所旧跡、飲食店、ビーチなどがあります。
名所旧跡は訪問で、飲食店は何かを購入、ビーチはビーチクリーン(ゴミ拾い)をするとカードがもらえる仕組み。
その他、クエストなども多数。SNSを使ったお題もありました。
制限時間の14時(4時間以内)までに戻ってきて、獲得したカード(ポイント)を集計して、順位を争います。
14時を超えるとペナルティで1分ごとにポイント減点があり、14時20分過ぎたら失格です(重要)。
9時半の開会式から10時スタートまでの間に、チームごとにどういくかの作戦を考えます。
また、移動中は、可能ならゴミ拾いを、とのことでした。
私もオットも、宗像市来訪は初めてで、土地勘が全然ありません。
さらに、オットの体調がいまいち(肋骨がちょっと痛い)だったこともあり、まあ、のんびり参加するか、くらいの気持ち。
あまり真剣に検討せずに「まずは宗像大社にいっとくか!」とざっくりコース決定。
思えばこの時点で、マジ参加の人はペンを片手にルートを検討していたのが目に入っていたのでした。
10時になり、スタート。
本気モードの人たちが、一斉に右手と左手に分かれて走っていきます。
わー。みんなすごいな。
我々は出発が朝早かったこともあり、「腹が減っては戦はできぬ」と、まずは道の駅で肉まんをゲット。
「道の駅での買い物もポイントゲットの一つ」なんですが、肉まんを食べながら早歩きで宗像大社を目指しました。
自分たちと同じ方向に行く人は見当たりません。うーん、レアコースか?
そこそこ早歩きしつつ、川沿いの小道でゴミを拾いながら進みます。
ゴミ拾いは好きですが、ヒバサミが欲しいところです。
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ようやく宗像大社が見えてきたところで、他のチームと何組かすれ違いました。
ここを走っているということは、もう他の場所も回って宗像大社に来たってこと? 早いな!
などと思いつつ、スタッフの方を見つけてカードをゲット。
ここまでにすでに30分ほど経ってます。
本当は宗像大社にお参りもしたかったのですが、「中まで散策する時間はなさそうだな」と気づきます。
あれ。この地図、実はものすごく広大なのでは……?
とはいえ無理は禁物。相変わらず早歩きで進みます。
次に向かったのは鎮国寺。
看板を見て徒歩ルートを向かうと、急な石段が出現。
うわー、これ上るんか! とひいひい言いながら登ります。結構な高さでした。
登り切ったらそこにスタッフさんがいました。
「階段急ですよねえ」と慰められましたが、ほかのチームはほとんどが「車コース(坂道)」を上ってきていたようです。帰りはそっちから下りました……。
その後、給水、じゃない「命の泉」でクイズに答えて、カードとお水とみかんをゲット。
そこにいたスタッフさんに次におすすめの場所を教えてもらいつつ、「ここ(地図の右端)まで行くと結構かかりますよ~」と情報をもらう。
ほうほう。
そうしているうちにおなかがすいてきたのだけど、「飲食店ポイントではなんか食べられるよね?」と楽観視してコンビニをスルー。
次のホテル(飲食店)スポットで何か食べられるかと思いきや、完全に「売店・土産物」で、その場でつまめるものが少ない。
仕方なく、かさばらなくて持ち運びやすいものとしてメンツナカンカンをゲットしてカードを手に入れる。
この時点で、2時間経過。
あれ、もしかして、全然時間足りなくない??
それまでGoogleMapは一切使っていなかったのだけど、ここでようやく文明の利器を使ってみたところ、先ほど教えてもらった「右端」スポットまで行こうとすると、ここから5kmくらいある。
往復して戻ってくることを考えると、全然間に合わないことが判明。
このまま歩くなら、ゴールに向かいつつその近辺でポイントを稼ぐか。
それとも右端まで行くなら、走っていくか。
相談の末、オットの肋骨の様子も大丈夫そうなので、ここは右端まで走って行ってみよう、と、作戦決定。
今まで温存してきた体力を使うときがやってきた……!
と張り切りましたが、歩きや階段上り下りで予想以上に体力を使っていました。疲れているなあ。
地図右端に向かいつつ、途中で取れるスポットではカードをゲット。
ようやく右端にある「織幡神社」に到着!
またしても階段! でもスタッフさんが階段の下にいる! よかった!
と思って声をかけたら、
「階段を上って上で写真を撮ってきたらカードをあげます」
と、ここできっついミッション発生。
階段の数は126段(たしか)。キツイ。
何とか上り切ると、そこにもスタッフさん。
写真を撮ってくれました。これが証拠写真か。
よし折り返し、と思ったら、この先の更に奥に秘密のスポットがあるという。
所要時間を聞くと、5分くらいらしい。
5分なら行くか、と山道を上り下り。土が濡れていて滑ってコワかった。
到着したのは絶景ポイント。
海だーー!
ここでもスタッフさんに写真を撮ってもらい、カードもゲット。
うれしい。
嬉しいが時間がない。
急いで折り返して山を下り、さらに階段を下り、足がヘロヘロになったところで、ようやく「織幡神社」カードゲット。
猫がいてのんびりムードなんだけど、全然時間がない。
時間は13時35分くらい。
あと25分しかないじゃんね!!
改めてGooglemapで現在地からゴールまでのルートを確認。
ここからゴールまで約6km弱とでた。
つまり5分/km以上で走れば、ぎりぎり間に合う?
いや、我々の走力でそれは無理だ……。
つまり14時にはもう間に合わない。
でも14時20分の失格までには間に合うかな? せっかくここまできたら、失格はしたくない!
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というわけで、そこからは本気モードで走り出しました。
水も持ってたけど、重いので飲み干し。持ってたゴミ袋はリュックにセット。
リュックがあるのでいつも走るのより大変なんですが、5分30秒/kmか、それより早いくらいのスピードで松林を走りました。
いつものビルドアップ走よりきついんじゃないか、これ。
なんとか走り切り、息もゼイゼイ言わせながら、ようやくゴール。
14時12分でした。
とりあえず、失格だけは避けられましたが、どうやら私たちが最後のゴール者だったようです。
ゴール後にご当地サイダーいただきました。
最後に、冒険の書を持って受付でポイント集計をしてもらって、15時の閉会式まではフリー。
結局飲食店スポットには全然いけず、途中のスポットでもらった飴以外は何も食べてなくて、超空腹。
道の駅でパンを買って食べました。
私たちの場合、4時間で21km以上移動してて、しっかりハーフマラソンレベルでした。
全ルートを回ったら25kmくらい? もっとかな?
いやー、ものすごーく甘く見ていました。
もっと緩い感じの「時間内に楽々終わる」くらいだと思ってたら、マジで走らないと全然ダメな奴でした。
(上位チームはみんな、ガチランのみなさんでした)
ここを改善してくれたらもっと嬉しい
とても楽しかった一方、改善してもらえたらうれしい点も。
終わった後に集計してもらうのですが、その集計結果が自分で把握できないのが残念でした。
スポットごとに点数が設定されていると聞いたのですが、もらったカードには点数表記がないのです。
結局自分たちのチームが合計何ポイントだったのか、何位だったのかがわからない。
上位チームのすごさ(1位チームは700ポイント越えでした)をもっと実感したい。
あと、走りながらの道ばたのゴミ拾いは無理でした……。
最初のうちは歩いてたので拾えたけど、その後はほとんど拾えず。
そしてゴミ拾いしても、特にルール的にポイント加算がないのも残念。
(ビーチクリーンにはポイントがあるけど、通常のゴミ拾いにはなかった様子)
たくさん道中のゴミ拾いしたら大幅ポイントゲット! とかで、ガチランじゃないチームでも上位を狙えるとかあれば面白いかも。
来年の開催にもぜひ出たい!
何も賞品獲得はできなかったものの、とても楽しかった!!
スポットごとにスタッフさんと話して次の場所の情報をもらったりするのも、知らない場所を地図で探しながら歩く(走る)のも楽しい。
辛いときの階段上りミッション、山道のダンジョン感。
まさにロールプレイングゲームの主人公気分でした。
途中でほかのチームとすれ違っても、ライバルというより一緒に頑張る仲間、みたいな感じで挨拶しあって、お互いに応援しあうのがうれしい。
チームごとにバラバラに動くから密になることもないし、安心して参加できました。
各スポットにいるスタッフさんたちもみんな親切で、不慣れな勇者一行に丁寧に声をかけてくれて、とてもうれしかったです。
こういう体験ができるのはリアルイベントならではで、ほんとに楽しかった。
じっと立っていたら寒い気温だったと思うのに、本当にありがとうございます!
また来年3月に宗像で開催される予定だそうです。
やるなら、ぜひまた出たいなあ。
次はもうちょっと、ちゃんと頭と体を使って作戦を考えたいです。
あと、個人的には、時間がなくてビーチクリーンに参加できなかったのが残念でした。
やりたかった……。
次があれば、海側から攻めるようにするとよいかもですね。
そして、翌日の全身筋肉痛がやばかった。
歩く筋肉と走る筋肉と階段上る筋肉の、全部がやられました。久々にロボットみたいになった。
楽しんだ後の、いい疲労感です!