こんにちは、つたちこです
「3月のライオン」16巻が発売されました。
1年9か月ぶり! お待ちしてました!
(以下ネタバレがあります)
16巻は表紙から、暗闇の中の零ちゃんとひなちゃんで雰囲気抜群でしたが、本文も! びっくりするほどの進展でした!!
あれ、この二人っていつの間にそんなに!?
となって、16巻を一回読んだあと、もう一度15巻から読み直してしまった。
15巻の文化祭(銀杏の季節)でようやく気持ちが伝わって、その銀杏が散ったあとのクリスマス、お正月でこの親密さ。
零ちゃんの事だから、手をつなぐだけで10年くらい過ごしてしまいそうな予想をしてましたが、そんなことなかった。
しかもすごくナチュラルな……。
初めてじゃないな、これは……という、ちゅうでした。
そして大胆なハグも。
わずか1~2か月くらいの間に、すっかりカップルらしくなっていた。
読みながら「えー!?」って3回くらい声が出て、あわあわしてしまった。笑
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零ちゃん、こんなに気持ちを言葉にするタイプだったのね!
いや、「どんなに考えてても、相手に言わないと気持ちは伝わらない」を15巻で学習したからこそ、積極的に言葉に出すようにしているのかな。えらい。
16巻は、お正月のパズルの楽しみ方と、一緒に食べるおやつの楽しさを見せつつ、零ちゃんのエポックメイキングな巻でした。
桐山君の、新たな強さへの第一歩。
グッときました。
16巻P79に書いてある「3つ目の理由」。
1、2つ目の理由ってなんだっけ? と思ってさかのぼったら、15巻にありました。
桐山君の研究インプットが対戦中に効かなくなるのが早まった理由です。
1つ目は、強い相手に当たる機会が増えてきたから。
2つ目は、皆が桐山君に対する研究を深めてきたから。
そして3つ目が、「桐山君の弱さ」でした。
その弱さの象徴が、川本家のあたたかい、やさしいシチューでした。
「天国の食べ物」です。
でも、これまでの孤独と痛みを伴った将棋への探求心から、新たなよりどころができた状態で将棋を強くするための方法が見つかった。
それがひなちゃんの存在。
「自分の弱さ」になる、と思った川本家の暖かさが、一気に反転して強みにつながる。
わずか16歳と19歳で、それを二人で一緒に考えていこう、という。
ほんとにかわいくて強くて賢くて頼りになる。すごいよ、ひなちゃん!
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そのあとの桐山君の穏やかな、でも熱心な探求心。
子供のようなわくわく顔、今まで感じられなかった(封じてた?) 「将棋は楽しい」を目いっぱい楽しんでいるのだな、とこちらまでうれしくなるようでした。
16巻の最終話で二階堂君がきっちり解説してくれましたが……。
別に前に進むのに「苦しいからこそ」とか「苦しいしか原動力がない」じゃなくていいのよね。
新たな方法を模索している桐山君、初期とは別人のようでした。
それを何も言わずに理解する二階堂君もさすが親友(と書いてライバル)。「恋人」って言い方、素敵だな。
初期といえば、「3月のライオン」作中の月日は2年しかたってないのね。
もう連載して12年だそうです。
確かに最初のころは、みんなガラケーを持ってた。
「3月のライオン」は桐山君の成長物語としては、だいぶ終盤に来てるんじゃなかろうか、と思ったりしました。
あとは川本家のお店「三日月堂」の発展が進められて、ひなちゃんの高校卒業あたりでハッピーエンド……とかかなあ。
勝手に予想してさみしくなったり。
いやいやまだわかりませんけども!
次17巻が出るのはいつだろう……。
16巻はコロナ禍の影響もあったようなので、引き続き17巻も遅めかもですね。
じっと正座して待ってようと思います。たのしみです。
【おまけ】
宗谷名人の「普通の人」の一面を見られてよかった。聖人君子じゃなかった。
家族を大事にして、あと、イライラすることもある人でよかった。笑