彼岸花、いきなり花盛り。実は役割を持ってたのを知る

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こんにちは、つたちこです。
1日おきくらいに農道をジョギングしているんですが、いきなり彼岸花(曼殊沙華)が花盛りになりました。

いきなり風景が一変する

正確には「あ、彼岸花だ」って何輪か見かけた3日後くらいに、農道のあちこちが一気に真っ赤になってびっくりしました。

写真:糸島の彼岸花
田んぼのそばには彼岸花。

今まで存在を感じたことが一度もなかったのに、突然の満開。
緑と茶色だった風景が一変して、驚きました。
アクセント強すぎ。

咲く時期が「せーの!」って感じなんですね。
こんなに咲き乱れているのは初めて見ました。そしてあっという間に色あせて枯れてしまう。繊細だなあ。

写真:糸島の彼岸花
道沿いにずっと彼岸花が咲いてる道。道路の反対側には一輪も咲いていない。

花の咲いた道を走りながら見て行くと、ものすごく花が連なる道と、全然咲いてない道があります。
似たような環境なのになぜ……。
水路脇によく咲いているように見えるけど、絶対ではないから、育成条件ではないのかな。
自然に生えていると思っていたけど、実は、野生じゃないとか?

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気になったので、調べてみました。

彼岸花の咲き方

まず、「存在感ないのにいきなり咲いた」件。
彼岸花は、茎だけが伸びて、花をつけます。
花が終わった後に、葉っぱが出てくるそう。
だから、じわじわ存在をアピールせずに「いきなり咲いた」ように見えるのだな。

また、種はできず、球根が分球して数を増やすそうです。
一か所から何本も茎がわさわさっと生えてるところがあるのは、その分球で増えたということのようです。

写真:糸島の彼岸花
わさわさと、まとまって咲いてる彼岸花

そうなると、道に沿って生えているのは、誰かが球根を植えたということ?
彼岸花のある道とない道があるのは、植えた人がいるからということでしょうか。
たしかに「このブロックはすごく咲いてる!」ってことが結構あるので、人工的に植えたといわれたらと確かにそうかも。

ずっと野生の花だと思ってましたが、実は栽培しているのか。

彼岸花を植える理由

じゃあなぜ道路や畔に沿って植えるか、の理由ですが、彼岸花には毒があるそうです。

主に球根部分にアルカロイド系の毒が含まれているそうで、モグラやネズミから農作物を守るために、田んぼ沿いなどに植えられたそうです。
墓地に彼岸花が多いのも同じ理由で、昔は土葬だったからご先祖を荒らされないように、ということらしい。

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それであれば、田んぼを囲うように「ロの字」に植えたほうがよさそうなのにな……とも思いますが、1辺だけでも有効なのかしら。(1辺だけ列になってることが多い気がする)

※毒は、大量に摂取しなければ、触ったりしても大丈夫だそうです。

なんとなく「秋の田園風景」の一部として認識してましたが、ちゃんと役割を持って植えられていたのですね。
道沿いに点々と植えられているのも納得。あれは地面に埋まった防御柵なのね。

そうわかってから見ると、また見え方が変わって面白いです。

写真:糸島の彼岸花
火花のような、松明のような。

今でも追加で植えてるのかしら…

株が大きな彼岸花を見ると、ずっとここに生えてて分球した結果の大株なのかなあ、と思えるようになりました。

でも球根でしか増えないのだから、手でばらして植えないと「点在する」形にならないはずで、つまり彼岸花が咲き乱れる風景にはひとの手がかかってるということ。

今でも追加で球根を植えているのでしょうか。
農地の緑は人の手によるもの、とわかってましたが、彼岸花ありの秋の風景も農家さんが作っていたんだなあ。

写真:糸島の彼岸花(白)
白いのも列になってました。色は植えた人の好みかな?

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この記事を書いた人

つたちこ

フリーランスのwebディレクター。基本方針は、健康的においしい食べ物とお酒を楽しむこと。できるだけご機嫌で生きていきたい。
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