やきそば弁当はなぜ北海道にしか売っていないのか問題

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こんにちは、つたちこです。
今日のランチは「やきそば弁当」
北海道にしか売っていない、地域限定カップやきそばです。
オットがネット経由でいただいたものをご相伴にあずかります。

写真:やきそば弁当

北海道でカップやきそばといえば「やきそば弁当」らしい

私は関東っ子なので、つい先日まで食べたことがなかったですが、北海道では「やきそば弁当」が圧倒的なシェアを持っているそうです。

特徴は、細めの麺に甘口のソース。
中華スープの素がついてて、やきそばを戻したお湯でスープが作れること。
※カップなどが別途必要です。

写真:やきそば弁当

 

昭和生まれ&関東育ちの私にとって、印象の残っているカップやきそばは「ペヤング(まるか食品)」です。
夏に近所の流れるプールに遊びに行くと、お昼なのかおやつなのかで母が売店で買ってくれた思い出。

そんな話をオット(北海道生まれ)にしたところ「ペヤングは食べた覚えがない」とのこと。
やはり幼いころから「やきそば弁当(東洋水産)」一択だったそうです。

カップやきそばってそんなに地域性があるものなんだ。

 

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ところで「やきそば弁当」のスープ付き、というのは、特に地域性に関係なく、よい取り組みだと思うのです。
関東人だって九州人だって、スープ付きのやきそばがあれば満足度アップしそう。

なんで、他の地域では売らないんだろう? 売れそうなのに。
地域限定になった原因とか目的があるのか気になって、ググってみました。

カップやきそばのシェア

カップやきそばのWikipediaによると、全国的なトップシェアは「UFO(日清食品)」だそうです。ちょっと古いデータですが。

2006年時点で、トップシェアの製品は日清食品の「UFO」である。

引用:カップやきそば – Wikipedia

ですが、地域性からすると結構差があるみたいです。

地域別の売れ筋傾向は、東日本、特に関東地区では「ペヤング ソースやきそば」が[20]、東北・信越地区では「マルちゃん 焼そばバゴォーン」が[20]、北海道では「マルちゃん やきそば弁当」が[9][21]、それぞれ抜群の人気を有している。

引用:カップやきそば – Wikipedia

 

これ、もう少し突っ込んだ情報がないかを探してみると、こちらのサイトがありました。
2015年の調査なのでWikipediaより新しいですね。

【プレスリリース】「好きなカップ焼きそば1位は東日本「ペヤング」、西日本「U.F.O.」と中部を境に傾向がはっきり!一方、北海道では「やきそば弁当」がダントツ!~カップ焼きそばに関する5,300人アンケート~」 | リテールサポート・フィールドリサーチ・店頭調査ならソフトブレーン・フィールド

北海道在住の方の回答では「やきそば弁当」が81.1%と、8割を占める結果となりました。

引用:【プレスリリース】「好きなカップ焼きそば1位は東日本「ペヤング」、西日本「U.F.O.」と中部を境に傾向がはっきり!一方、北海道では「やきそば弁当」がダントツ!~カップ焼きそばに関する5,300人アンケート~」 | リテールサポート・フィールドリサーチ・店頭調査ならソフトブレーン・フィールド

引用元ページには地域別のシェアがわかるグラフがついてて、私(関東)がペヤング、オット(北海道)がやきそば弁当なのがよくわかる表でした。

 

ちなみに、今いる九州エリアは「UFO(日清食品)」、次点で「一平ちゃん(明星食品)」のシェアが高かった。
近所のスーパーの売り場も、「UFO」が多かったです。

北海道でシェアが高い理由

やきそば弁当のメーカーは東洋水産。本社は東京港区。
全国的に商品を販売しているメーカーです。
なんで北海道だけやきそば弁当?  と 思ったら、これも答えがありました。

そもそも東洋水産=水産加工業がさかんで、水産業が発達している北海道に「すでに物流や流通経路が確保されていた」のだそうです。
そのルートを使って、やきそば弁当のシェア拡大に成功したそう(Wikipedia)。

実は「やきそば弁当」も販売当初は全国展開だったそうです。
でも北海道以外では振るわなかった。

そこで、より北海道向けに味を変更してあたたかいスープをつけた北海道版を作ったところ、さらにシェアを伸ばしたんだそうです。

参考:「やきそば弁当」が強すぎる!北海道で支持率80%の秘密を調べてみた – TRiP EDiTOR

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さらに上記参考サイトによると、東洋水産にはそもそも「全国展開をしているカップやきそばブランドはない」!
各地の地元の味に合わせたブランド展開をしているそうです。

 

どん兵衛が西日本と東日本で味が違う、というのは聞いたことがありますが、ブランドごと変えちゃうんですね。

 

東洋水産のホームページを見てみたところ、カップやきそばのブランド展開は3種でした。
昔ながらのソース焼そば・やきそばバゴォーン・やきそば弁当の3つです。

参考:マルちゃんのカップ焼そばシリーズ | 東洋水産株式会社

やきそばバゴォーンも、昔CMを見た覚えがあるので、関東でも一時売ってたと思いますが、現在は東北・信越地区のシェアが高い商品になっているらしい。

全国展開しているメーカーの「ご当地もの」はこうして誕生するのですね。面白い。

やきそば弁当は結構あっさり手に入る

地域限定、とはいえ、今どきなので通販でやきそば弁当を手に入れることは可能です。
北海道出身の人が懐かしむ、そしてほかの地域の人が食べてみたい! に手軽に答えてくれる通販、ありがたいですね。

あと、北海道のアンテナショップや物産展などにも売ってる時があるそうです。

 

やきそば弁当の食べ方は、そのままはもちろん、様々なオリジナルアレンジがあるようです。
麺、かやく、スープ、ふりかけがついているので、勝手にアレンジバリエーションが効きやすいのかもしれないですね。
( )は、その話を聞いたときの私の感想です。

  • かやくをスープに入れる(麺は素で食べるのはOKなのか)
  • スープでつけ麺にする(ソース味がどう混ざるのか気になる)
  • スープ粉をかやくと一緒に麺にいれる(湯切りしたら味がどうなるのか? ほんのり残るのかな)
  • 生卵につけて食べる(すきやき感覚!)

次に食べるときに試してみるか……。
いやでも、普通で十分おいしいかな(勇気の出ない私)。

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この記事を書いた人

つたちこ

フリーランスのwebディレクター。基本方針は、健康的においしい食べ物とお酒を楽しむこと。できるだけご機嫌で生きていきたい。
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