車屋さんの営業、あの手この手

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こんにちは、つたちこです。
自動車の定期点検に行ってきました。

 

我が家の車はマツダ車です。
引っ越して早々に買った中古車で、かれこれ3年半。
毎日乗ることはないのですが、ちょっと遠出、がっつり買い物、旅行などに使っています。

写真:車のイメージ

 

定期点検は、車を買ったディーラーでお願いしています。
本当は半年に1度の点検だったのだけど、コロナ禍でばたばたしてやりそこね。
約1年ぶりの点検になりました。

ディーラー店内はお店自体もきれいだし、店内にはぴかぴかの新車が並び、とても美しい。

若い営業の方に案内されて、壁のある商談ブースに入れられ、コーヒーをいただきました。
前はランダムに置かれたソファとかで待ったのに、今日はブースだ。すいてるからかな?

コーヒーを飲みながら、検査の説明を受けます。
もう何度目かなので、やることはなんとなくわかっていますが、丁寧に説明してくれるのを聞く。

そして
「洗車サービスがついてますが、撥水コートとか付けますか?」
「エンジン内をきれいにする液体(名前を失念)を入れると、燃費もよくなります」
とオプションサービスの説明があります。

年末だし寒いし、自分でやるのは面倒なので、撥水コートはお願いする。
エンジンのは見送る。

「洗車含め、1時間半くらいかかると思います。こちらでお待ちください」
とのこと。
長いけど仕方ない。のんびりします。

 

コーヒーを飲みながらぼんやりしていると、先ほどの担当さんがやってきました。

「今後のことについてお伺いしたいのですが」

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今後とは? と聞き返すと、車の買い替え予定のことらしい。
特に今不満ないし、不調もないし、しばらくはないかなあ。

「安全性で気になることとかはないですか?」

安全性とは? と聞くと、「ヒヤッとしたこととか……」という。
見えにくい四つ角で出会いがしらとかはあるけど、それは車の種類で解決されることでもないし。
踏み間違いとかは今のところまだないし。
リッチな機能は、上を見たらきりがないから、今のところ大丈夫かな。

「時間があるので、新車ごらんになりませんか?」

うーん、素敵だけど、あんまり興味ないから、いいかなあ。

「今の車を選んだのはどうして……」

中古のこの車種が欲しくて、ここのディーラーで探してもらったんです。
いくつか出してもらって、その中からよさげな奴にしました。
私というよりオットのほうが好きな車種でしたね。

 

こんなやりとりの後、担当さんはいったん退場していきました。

うーん、もしかして、この機会に私に新車を売りこみたいのかな?
そのための商談ブース?

とっかかりのない、興味の薄い人で申し訳ない。

 

しばらく一人でコーヒーをのんでいると、先ほどの担当さんがまたやってきました。

「車の買い替え方のご提案なんです」

ほうほう。時間もあるし、聞きましょう。
パワポで作られたようなシミュレーション図が印刷されたA4の紙を見せてくれながら、説明してくれます。

「200万で新車を買って、10年ずっと乗り続けた場合、車検がx回、バッテリー交換がx回、タイヤ交換がx回、買い替え時の下取り金額も低くなるので、総合計がこのくらいです」
「でも3年ごとに200万の新車に買い替えた場合、車検なし、そのほかの交換もなし。次に買うときの下取り金額も高いので、次の買い替え時の実質負担が低くて、実は総合計で考えるとこちらのほうがお安いんです」

へー、それはちょっと興味深いですね。
頻繁に車を買い替える人がいるのは、そういう理論なのか、と初めて知りました。

 

でもこれ、車体金額だけで、諸経費とかは含まれてないのでは?
車を買うと、その都度諸経費が結構かかるよね。
あと、常に新車を買う前提だけど、そもそもうちの車は中古で買ったし、今後も新車じゃなくてもいいと思っている場合、この図はあんまり私には響かないかなー。

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……などと、いじわるな気がして口には出しませんでしたが、「へー、そういうのもありなんですねー」と棒読みしたら、また去って行ってしまいました。

これは、もともと新車で買った人(しかも買って3年以内の人) に向けた案内だったのかもしれません。
一度でも車検を受けていたら、あのシミュレーションは成り立たなくなってしまうし。

たぶん、アピールするターゲットが違ってた。残念!

 

結局彼の営業チャレンジは、これで終了でした。

こういう車の営業の世界はまったく未知なのですが、たぶんかなりの若者でしたので
「1時間半もいるんだし、今まで学んだ営業テクをあそこで試してみろ!」
と言われていたのかもしれません。

途中で、飲物のお代わりをくれたのはありがたかったです。

 

帰りの車でいろいろ考えたのですが。

あのお店で買ったのだから、うちの車が中古車だという情報はあるはず。
たとえば新車の買い替えアピールばかりではなく、中古でちょうどいいのが出てるんです、という案内だったらもう少し違っていたのかも。
(店的には新車を売りたいのはやまやまでしょうけども、こちらのニーズには合っていないので、そこを攻めてもうまくいかない)

 

もともと、このディーラーで車を購入したのは、その時に担当してくれた営業さんがとてもいい方で、「この人から買いたい!」と思えた人からだったのでした。
とても親身になってくれ、こちらの要望を汲んで最大限がんばってくれ、決して無茶な提案はしない。

その担当さんは、1年ほどで別の店舗に異動。私達にまで丁寧に担当が変わる挨拶もしてくれました。
ものすごく残念でした。
そっちの店に私たちも行く! と思いましたが、結構遠いし、そんなことできるかわからないので断念。

営業という仕事は、本当に人によるなあ、と今回のことで改めて感心してしまった。
若者よ、つれない客でごめん。
相手に合わせた提案する営業スキルを磨いてください! がんばれ!

 

Photo by Jasper Geys on Unsplash

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この記事を書いた人

つたちこ

フリーランスのwebディレクター。基本方針は、健康的においしい食べ物とお酒を楽しむこと。できるだけご機嫌で生きていきたい。
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