「マラソン」はリッチ層の趣味になってしまうのか

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こんにちは、つたちこです。
リアルマラソン大会がことごとく中止になっている昨今ですが、最近いくつか都市型大型大会で開催するところが出てきました。
なかなか大変なことになってます……。

湘南国際マラソン

キャプチャ:湘南国際マラソン 公式サイト
第15回湘南国際マラソン

湘南国際マラソンは、「マイボトル持参でエコなマラソン」という新しい取り組みのフルマラソン大会。
例年12月に開催していますが、今年は延期して2021年2月末に開催予定です。

定員は18,000人。
これでも減らしたそうですが、十分に多いです。

そして参加費は、一般が14,500円
たっか!

以前の1.5倍くらい?
でも参加人数減らしたし、しかたないのか? と思っていました。

 

しかし、上には上がいました。名古屋ウィメンズマラソンです。

名古屋ウィメンズマラソン

キャプチャ:名古屋ウィメンズマラソン 公式サイト

名古屋ウィメンズマラソン 2021

女性だけが参加できるフルマラソン大会、名古屋ウィメンズマラソンです。
世界一規模の大きい女性マラソン大会としてギネス認定されています。
完走メダル替わりのティファニーのオリジナルペンダントが、よく話題になります。

前回2020年大会はコロナ禍でエリート選手のみの走行になり、一般参加ランナーは「オンラインマラソン」に切り替えられました。
今たくさん行われている「オンラインマラソン」の先陣きった大会です。

 

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そんな名古屋ウィメンズマラソンの詳細が昨日発表になりました。

定員11,000人。従来の半減だそう。
そして参加費。

26,000円!!!
にまんろくせんえん!?

見たときには、3度見くらいした挙句に、ひっくり返ってしまいましたよ。

 

参加人数半減で開催するから、参加費を2倍で負担しないとまわらないということでしょうか。
(過去は13000円くらいだった覚えがあります)
感染症対策で今までにないコストも増えていそうですしね。

「その金額を出してもよい勇者だけがエントリーするがよい」……という感じでしょうか。

まあ、私はもともと名古屋ウィメンズマラソンはあまり興味がないので参加検討もしないのですが、楽しみにしていたひとには結構ショックなのではなかろうか。
26,000円か……。
遠くから行くなら、交通費、宿泊費などもかかります。うーん、大変。

とはいえ、ほかの大会がことごとく中止になっている中、貴重なリアル大会であります。
結構エントリーされるのかなあ。
エントリー多数の場合は抽選なので、とりあえず申し込むみたいな人も多いかも?

 

関連して、同じ日・同じ場所で開催されるハーフマラソン大会「名古屋シティマラソン」もあります。

名古屋シティマラソン 2021

こっちは男女ともにエントリーできますが、同じく定員半減で、参加費は13,000円

フルマラソンの半額か、と思いますが、これまでハーフの大会で1万円超えのエントリー費はほとんど見たことがありません。
高くても5,000円くらいだった。

こちらも「この金額出してでも出たい!」という勇者が出るんだろうなあ。
リアル大会に飢えている人は一杯いるでしょうから、あっという間にエントリー枠埋まってしまうのかもしれません。
(こちらは先着順)

一方、地方小規模大会は開催の危機に…

九州宮崎県で、県内在住者だけを対象に開催する、と宣言していた大会がありました。
「宮崎フェニックスマラソン」という大会で10月11日に開催予定でした。

第4回 笑顔で走ろう! 宮崎フェニックスマラソン

地方の小規模大会です。
参加者を絞ってでもなんとかして開催してくれようとしているんだな、と、自分が参加できないながらも応援したい気持ちでした。

 

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ところが、この大会が先日中止決定しました。
一番の理由は、コロナ禍ではなく、

過去の大会と比べ、参加人数が1/3程度で参加料収入だけで運営が行えません

だからだそうです。

 

宮崎在住のランナたちー!!! もっと参加してーー!!!

という気持ちもありますが……。
そもそも宮崎在住マラソン人口がそんなにいない可能性もなくもない。
(事前に過去のデータ分析などしてなかったのかな。できると踏んで募集かけていたんですよね……?)

 

この大会の参加費は、3,800円でした。定員は400名(ハーフのみ)。
従来であれば、ごく一般的な地方小規模大会の金額感だと思います。

これでわかったのは、参加人数が少なくても運営できるようにするには、やはり参加料を高くしなければならない。

名古屋ウィメンズマラソンや、湘南国際マラソンのように、そもそもの参加費を高額設定していかないと、コロナ禍での対応策も取れない。
つまり安全でないことは開催できない。

これはもう、今後どうしようもないことなのかもしれません。
開催してもらうなら、参加費を以前より負担せざるを得ない。
「高い!」とどうしても思ってしまうし、参加者としては厳しい現実ですが、準備をしてもらう立場で文句は言えません。

出るなら負担しろ、いやなら出るな、ですよね。

私はオンライン大会で楽しみます

ジョギングはお金のかからない趣味、と思っていましたが、ポストコロナでは、マラソン大会は懐に余裕のある人だけが参加できるものになってしまうのかも?
うーん、さみしい。
開催にお金がかかるのはよく理解できますが、庶民にも楽しめるようなレースが復活してくれることを期待したい。
そのためには、まずは感染症対策が万全になるなりワクチンがいきわたるなりしないと、解決しないんだろうな。

準備や安全対策の負担が増えるから、大会自体の開催を辞めてしまうところも出てきそうだし、やったとしても参加者が少なくなるところもありそうです。
そして少ないほど負担は増加する。
市民マラソン人口はかなり多いと感じていますが、今後減っていくことも考えられます。

 

私の場合は、コロナ禍が落ち着くまではオンライン大会中心に参加して、出来る範囲の地元貢献をしつつ、楽しみながら練習する、になりそうです。
ハーフで1万は出しにくいなあ……。

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この記事を書いた人

つたちこ

フリーランスのwebディレクター。基本方針は、健康的においしい食べ物とお酒を楽しむこと。できるだけご機嫌で生きていきたい。
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