こんにちは、つたちこです。
パスタは我が家の自炊ランチで、とてもよく登場するメニューです。
パスタは好きだし、冷蔵庫にあるものでなんとかするのも嫌いじゃない。
でも1点、パスタをゆでるのにお湯を沸かすのは面倒でした。
面倒っていうか、いろいろ効率が悪い感じ。
大きな鍋に水を入れ、それが沸騰するのに時間がかかる。
やっと沸いたと思ったら、そこから更に麺を入れて8分。
(私は8分茹でパスタを箱買いしています)
調理後の洗い物も、鍋が大きいので場所を取るし、「大物」感があって大変。
そんな「面倒」がありつつも「パスタはたっぷりのお湯でゆでる」という教えに従ってきたのでした。
誰に教わったのか、どこで見たのか、覚えてないですが、これがセオリーだと信じてました。
先日、私の好きな小説家兼料理家さん、樋口直哉さんがこんなツイートをしていました。
パスタを茹でるとき。沸騰したら火を弱めてパスタを入れるのだけれど、その時、しばらく手を離さずにひねりながら押し付けるようにして沈めるのがコツ。ある程度、沈んでから手を離すと、鍋のなかにきれいに収まる。少ない湯で茹でられて、濃いパスタの茹で汁が手に入るので一石二鳥。 pic.twitter.com/Q8JPEOUzwN
— 樋口直哉 (@naoya_foodlab) May 2, 2020
この動画!
目からうろこでした。
この鍋かフライパンかわかりませんが、相当浅いですよね??
水深、3cmくらいでは??
普通の長さと思われるパスタをひねりながら押してじりじりと沈めて、この浅さに見事に全部入ってしまいました。
すごい!!!
樋口さんは「濃いパスタのゆで汁が手に入る」と書かれています。
乳化したりするのに炭水化物の濃度があったほうがとろみとかはつきやすそう。
個人的には、それにプラスして、
- お湯を沸かす量が少なくていい
- 光熱費が圧倒的に少ない
- 洗い物も小さい鍋でOK
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などのメリットばかりに見えます。
さっそく試してみました。
いつものパスタ用の大きめの鍋ではなく、味噌汁を作ったりする小さめの鍋を使います。直径20cmくらいの手軽サイズ鍋です。
水の量は、それでもビビッて5cmくらいの水深にしました。
予想通り、今までに比べてお湯が沸くスピードがとても速い。
フライパンでのソースづくりが間に合わなくて、いったん茹で鍋側の火を止めてしまったくらいです。
そして、いよいよ麵を入れる瞬間がやってきました。
動画を思い出しながら、パスタをひねりながらお湯の中にじりじりと沈めていきます。
火を弱めているので熱くありませんが、お湯に手が近づくとちょっとドキドキします。
そのまま2/3くらい沈めて手を放すと、ぱっと麺が広がりました。
はみ出た分はちょいちょいと押し込んでやると、きれいに鍋に入りました。
できたー!!
再沸騰するのを待って、ふたを少しずらしてのせ、ごく弱火で麺を茹でます。
たまにかき混ぜて、麺がくっつかないように気を付けます。
茹で時間はいつも通り。
茹で上がったタイミングでソースを作ったフライパンに入れて和え、できあがり。
今回は、なすとしめじと海老イカ(冷凍)のトマトソース。
早速いただきます。
茹で時間はいつも通りでしたが、食べてもまったく印象がいつもと変わらないです。
小さな鍋&水が少なくても、まったく問題なし。
「たっぷりのお湯でゆでる」セオリーは、なんだったのか……。
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しかも、濃いゆで汁が含まれた状態でソースと和えたせいか、しゃばしゃばだったソースがうまいこと乳化して、とろみが最後まで残るいい感じの出来になりました。
結論。
以後、パスタは絶対この方法で茹でる!!!
ラクチンすぎるし、おいしくできてうれしい!
自分なりの注意点と、次回への申し送りはこちら。
- お湯の量が少ないのに、茹でるときの塩加減を適当にしたので、いつもより麺がしょっぱかった。
水の量が少ないからこそ、シビアに塩分濃度を計量スプーンなどで量ったほうがよいです。 - お湯が少ないので溶け出す炭水化物で、お湯がかなりとろとろになります。
つまり粘度が高いので吹きこぼれやすくなる。目を離さないようにする。
(今回は、ぎりぎりセーフの危ないところでした) - 出来上がったゆで汁はほんとにとろとろの濃度なので、ペペロンチーノとかによさそう。
乳化が命のメニューこそ、この茹で方をすべき、と思いました。
気をつけたい点はあるものの、些細なもの。メリットの方が大幅に上回ってます。
「時短」「光熱費節約」という点で考えると、水漬けパスタ(茹でる前に乾麺のまま3時間くらい水につけておく)にするやりかたもあります。
やったことがあります。
ちょっとつゆだくめのソースで煮込めばできちゃうくらいの時短&光熱費節約が可能です。
が、水漬けパスタの食感は、ものすごくもちもち。
乾麺のぷりっとした食感とは別物になります。
あくまで乾麺のままで時短をしたい場合に、今回の方法が素晴らしいなと。
あと、朝から「今日のランチはパスタにするぞ」っていう計画的な方にはいいと思うんですが、お昼直前に冷蔵庫覗いて「お昼どうしよう? あー、パスタにするか」みたいな行き当たりばったり派もここにいるのですよ……。
(最近は全然レシピ計画を立てていない……)
余談になりますが、もう一つ今回の嬉しかった点は、私がこの樋口さんのツイートを引用リツイートした際に、樋口さんご本人から返信がもらえたことです!!!
光熱費はそのとおりですね! パスタを茹でるのに必要な熱量よりもお湯を沸かすのにエネルギーを多く使っているという不合理……。
— 樋口直哉 (@naoya_foodlab) May 2, 2020
わー! ファンです、いつも見てます!
とハートマークを飛ばしながら叫びたいミーハー心を抑え込んで、冷静なふりをしてお礼ツイートをしました。
ツイッターのすごいところは、こういう思いがけないサプライズがあるところ……!!
マジでうれしかったです。
樋口さんの知恵を分けていただいたのを有効活用して、これからのパスタ自炊生活の光熱費を押さえていきます。笑