「コタキ兄弟と四苦八苦」を見終わる。しみいる面白さの良作でした。

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こんにちは、つたちこです。
2020年1月から3月まで放映されていた「コタキ兄弟と四苦八苦」
ようやく全部見終えました。

キャプチャ:コタキ兄弟と四苦八苦 メインイメージ


ドラマ24 コタキ兄弟と四苦八苦|主演:古舘寛治 滝藤賢一|テレビ東京

真面目すぎてうまく生きられない兄と、そんな兄をみて育ったせいか、ちゃらんぽらんにしか生きられなくなった弟。無職の残念な兄弟が、ひょんなことから「レンタルおやじ」を始めることに。依頼内容は、定年退職した夫の様子がおかしい、友達が孤独死しているのではないか、3か月後に世界が終わる…などひとクセある案件ばかり。生きるのが下手な兄弟が、「レンタルおやじ」を通して孤独な依頼人たちと関わり、様々な無茶ぶりに“四苦八苦”しながらも、どうにか生きていく人間賛歌コメディです。

イントロダクション|ドラマ24 コタキ兄弟と四苦八苦|主演:古舘寛治 滝藤賢一|テレビ東京

脚本が野木亜紀子さん。
逃げるは恥だが役に立つ、アンナチュラル、獣になれない私たち、重版出来!など、これまでものすごく面白かったドラマたちの脚本を手掛けた方です。

この情報でもう期待大でした。
そして期待は全く裏切られませんでした。

四苦+八苦の全12回、どれも面白かった。
1回あたり30分なんですが、ギュッと凝縮されて、無駄のない感じ。

キャラの立ったメイン3人を中心に、ゲストの登場人物が依頼人として現れて話が進みます。
1回1回が単独でも成り立ちつつ、回を増すごとにメインキャラ達の知らなかった部分が判明し、謎が解け、最後に全部がつながっていくスタイル。
ドタバタ劇ぽく始まり、笑っちゃう回も、しんみりしちゃうこともある。
「家族とは」「幸せとは」「普通とは」などなどを考えさせられました。

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最後は、コタキ兄弟とさっちゃんが、みんな幸せになったといっていいのかな。
おにいちゃん(古舘寛治)は微妙かな。
さっちゃん(芳根京子)も幸せな部分もあるだろうけど大変なこともありそう。

わかりやすいハッピーエンドではなく、そういうあいまいさがあるのがこのドラマのよいところですね。
普通の人生って、簡単にハッピーエンドにならないし終わらないし。

でもささやかに幸せを感じる一瞬もある。
3人が一つ屋根の下で過ごした最後の一晩は、兄弟にとっては複雑で、でもとても幸せな夜だったに違いない。
そういうときがあるから辛いことがあってもやっていけるんだなあ、としみじみしました。

倹約家の一路がムラタさん(宮藤官九郎)をレンタルおやじして、外のお店で一緒に飲むシーンがとても好きでした。
レンタルおやじがだれかをレンタルして話をしたい日だってある。
一路の切なさにぐっときました。

あと、とても好きになったのが、エンディングテーマです。
スターダストレビューの「ちょうどいい幸せ」。
ドラマのために書き起こされた曲だそうです。

いつもドラマの最後にセリフと重なって流れるので、ドラマを見ている間はちゃんと聞いたことなかったのですが、印象的なギターの音のイントロがいい音だなあと。
そのちょっと寂しい音と穏やかなバラードが、ドラマの最後にぴったりなのです。

探したらyoutubeにフルコーラスでのってました。

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日常のなかでこういうささやかな嬉しいことに気付けたら、人生が幸せと思えるんだろうなあ、と。
初めてフルコーラス聞いた時には、ちょっと目から水が出ました。

Youtubeのコメント欄に
「私が先に逝ったら、お葬式でこの曲流して欲しいと夫に頼みました。」
という方がいて、ちょっとわかる……。
私もこういう穏やかでささやかな幸せを感じ取れる人生を歩んで死にたい。
そういう人生でした、と葬式の時にまわりに伝えたい人生でありたいってことだよな、と。(言い方が回りくどい)

キャスティングも内容も派手さゼロだけど、しみじみとしみいる面白さのドラマでした。
もう一度頭から見たい。録画を消してしまったのがちょっと悔やまれます。

ひかりTVとParaviで全話配信しています。

ドラマ24『コタキ兄弟と四苦八苦』 | 特集 | ひかりTV

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この記事を書いた人

つたちこ

フリーランスのwebディレクター。基本方針は、健康的においしい食べ物とお酒を楽しむこと。できるだけご機嫌で生きていきたい。
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