1つのサイトが役割を終えた日

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こんにちは、つたちこです。
春は区切りの季節であります。3月末に、某サイトが閉鎖しました。
私がデザイン制作会社の会社員時代の最後に携わっていた、食品メーカーのオウンドメディアサイトです。

 

このサイトには、並々ならぬ思い入れがあります。

思い入れというか……2年半にわたる、私の体力、時間、苦労、脳みそフル回転、涙、時には喜びも。それらの塊でした。
当時協力をしてくれたメンバーには、足を向けて眠れません。
あとは、それまで知らなかった世界や知識も得られたかな。新たな知り合いもできました。

 

そもそもあのオウンドメディアサイト構築と運営の話がなければ、私は転職をしていたはずでした。
会社にも半年後くらいに辞めるという話をしてました。

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転職の代わりに、私が転職してやりたかったことに近かった新規案件の「専任担当」という立ち位置で異動したのでした(実際はあんまり変わらなかったけど)。

 

私がかかわったのが、立ち上げ準備の半年と、公開後運用と改善の2年間。
その後会社を退職するにあたり後任に託し、その仕事から退きました。

それから約3年。もう私がやっていた以上の時間も過ぎてました。
今年の3月頭に、元同僚がメッセンジャーで「3月末にあのサイトの閉鎖がきまったようですよ」と教えてくれました。

たまにそのサイトを見に行っては
「最近の更新は、いまいち力が入っていないなあ」
と感じていたので、正直、閉鎖には驚きませんでした。
やっぱりな、と。

私がやっていたころはクライアントの担当者も非常に力を入れていたし、お金もつぎ込んでいました。
でも、そのクライアント側担当さんも去年異動してしまったと聞いていたし。

立ち上げたメンバーが誰もいなくなると、その勢いや思い入れやパワーが減るのは仕方ないものだと思う。

一定の役割を果たしたとみなされたのか、これ以上継続しても発展しないと見込まれたのか。
いずれにしても役目は終わりだったのでしょう。

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4月に入ってURLをたたいてみたら、「このサイトは閉鎖しました」というメッセージ。
画面を眺めて、あーほんとになくなってるわと確認しました。

ものすごい寂しさがあるかというとそうでもなく。
でも、あの膨大な手間と時間とお金をかけたデータや情報が、もう二度と日の目を浴びないのかと思うと、とてももったいない気持ち。

自分が取材したり書いたりしたコンテンツも、もう誰の目にも入らないんだなあ。
あ、やっぱりさみしい。

まあ、もうすでに案件から離れて3年もたってるし、私に何も言う権利などないのですが。
終わるのはあっけないものです。

私が担当していた2年半の間、そしてサイトが公開していた5年の間、誰かの何らかの役に立つことがあったならいいなあ。
今更の願いですが。

 

Photo by Glenn Carstens-Peters on Unsplash

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この記事を書いた人

つたちこ

フリーランスのwebディレクター。基本方針は、健康的においしい食べ物とお酒を楽しむこと。できるだけご機嫌で生きていきたい。
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