こんにちは、つたちこです。
相変わらず新型コロナウイルスの感染拡大予防のために、イベント中止が連発してます。
一体いつまでこうなの……と、どんよりしてしまう。
イベントの中でも、私が一番興味があるのはマラソン大会。
出ない大会でも様子が気になります。
マラソン大会は、全国で軒並み中止になっています。
2月の北九州マラソンは自主棄権でしたが、3月に出る予定だった小郡ハーフマラソンは中止になりました。
(足のケガで、開催しても出られなかった可能性大ですが)
マラソン大会の中止では、エントリー費用(参加料)は返金されないことがほとんど。
東京マラソンの一般ランナー中止にともなう返金なし問題でも、ニュースになってました。
政治家まで口出ししてきて、なんでやねん、と思っていました。
これは申込時の規約にちゃんと書いてあります。
ほとんどのマラソン大会は、いったん申し込んだ参加料は返金されないのです。
事前準備もあるだろうしそうそう返せないだろう、と予想はしていました。
そんな中で、「函館マラソン」の事務局のブログを目にしました。
函館マラソンは出たことはありません。
7月上旬に開催予定のレースです。
<スポンサーリンク>
こちらを見ると、その「予想」を裏付ける運営側の事情がよくわかります。
参考:「我々」の置かれている状況(その1) | 2020函館マラソン
全部で8000人規模の函館マラソンでも、一人当たり22,125円かかるそうです。
参加料は、フルで9,000円、ハーフで5,000円。
開催費用全体の約35%だそうです。
そもそも参加料だけでは、開催費用を半分も賄えていないのです。
東京マラソンの時にも1人当たりの費用の話が出ましたが、約54,800円だそう。(2018年大会)
東京マラソンは他の大会に比べて参加費がかなり高いですが、それでも全く足りません。
さらに、函館マラソンのブログには、支出(諸々の発注)が決まる時期も書かれています。
私はこれが結構目からうろこでした。
参考:「我々」の置かれている状況(その3) | 2020函館マラソン
7月開催のマラソン大会で、3月末には4割の発注が決まっているんだそうです。
事前準備でお金がかかってるだろう、とは思っていたものの、まさか3か月以上前に半分近い発注が決定しているとは。
参加料は、冒頭グラフのとおり、皆様から頂戴した瞬間、すぐさま運営資金に組み込まれ、日々、大会準備が進んでいく…ということです。
とあるように、エントリー費用は準備期間のかなり早い段階でもう使用用途が決まっているのだ。
規約に「返金できない」って書くわけです。
さらに、この函館マラソンでは、まだ開催まで4か月弱あることもあり、しっかりリスクマネジメントもしているそうです。
記念品やメダルを万一のときに来年に流用できるようにしたそうです。
参考:「我々」の置かれている状況(その4) | 2020函館マラソン
流用した場合、今年の参加者にはなにもなし? あるいは一部返金とか? と疑問はありますが、それでもいろんなリスクに対応できるよう必死で考えてくれてるんだなあ、とちょっと感動。
「最善のものとなるよう努める」という言葉が力強い。
<スポンサーリンク>
函館マラソンへの信頼度がものすごく上がりました(少なくとも私は!)。
こんな大会なら一度は出てみたくなります。遠いけど。
情報をオープンにすることが信頼につながるのだな。
いろんなイベントがばたばたと中止になってお金の問題が絡む。
この状況では仕方ないと思う一方、何とかならないのかと思う気持ちもどうしてもあります。
特に直前ではなく中止までの期間に余裕があるマラソン大会に関しては、ちょっともやもやするところもありました。
こうやって収支をオープンにしてくれたら、参加者も開催する場所の市民も第三者もみんな納得がいく。
「運営が着服してんじゃないの?」みたいな余計な憶測を呼ぶこともないし、「返金しろ!」っていう声にもしっかり説明対応できるのに。
なぜしないのだ。
他の大会では「板橋シティマラソン」が決算報告を後日ホームページ上に公表することを告知しています。
参考:2020 板橋 City マラソン開催中止のお知らせ | 2020板橋Cityマラソン 【公式】
特に自治体が主体の大会は営利目的ではない大会がほとんどでしょうから、中止だろうと開催されようと毎回オープンにするとよいのでは。
普段からそうしておけば、きっと、やむを得ない中止でも理解されやすい。
どんどんいいところを真似してほしいなあ、と思うのでした。
マラソン大会の立て続けの中止に関して思うところは、こちらにも書きました。
「名古屋ウィメンズマラソン」の斬新な試み。一般の部でオンラインマラソン開催