こんにちは、つたちこです。
大河ドラマ「いだてん」を楽しみに見ています。
前回の「いだてん」はいよいよ本編スタート。
主役の1人「金栗四三」の子供時代から青年時代にかけての話がメインでした。
その中で、体の弱かった幼い四三が、走って小学校に通うシーンがありました。
最初は年長の兄弟についていけず、あきらめて家に戻る四三でしたが、長兄に怒られ、走れるように色々工夫します。
その中で「呼吸を変える」ことに気づくシーンがあります。
妊婦さんの出産時の「ひ・ひ・ふー」を真似て、「スースーハー」からの「スッスッハッハ」という呼吸法を会得して、息が苦しくなく長距離を走れるようになるというエピソードでした。
その時、私の頭の中にめぐったのは、ストーリーに全然関係ないことでした。
これか!
これが小学校の時の「吸う呼吸法」の正体だ!!!
なんと、日本の「マラソンの父」のやり方だったのか、とようやく教えられた理由がわかりました。
長距離走の走り方を教わった経験はそれほど多くありません。
記憶にあるのは、小学校時代「マラソン大会」のために、毎年冬になると校庭をぐるぐると走らされた思い出。
その時に「吸って吸って、はいてはいて」という呼吸を教わったように覚えてます。
いわゆる「スッスッハッハ」。
金栗四三式呼吸法です。
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小学校の先生も体育が専門ではないので、長距離を走るのが得意だったとも思えません。
おそらく「長距離を走るための教え」みたいなのに、この金栗四三式呼吸法「スッスッハッハ」があったのではなかろうか。
それ以来、私はずっとその教えを守って「スッスッハッハ」の呼吸法で走ってきました。
でも、ずっと長距離走は苦手でした。
その小学校時代のマラソン大会はもちろん、中学高校まで、マラソン大会やら持久走やら、ほんとに苦手。
だいたいビリか、ビリから2番目くらいです。
順位や速さを競わされてツライ、というのもあると思いますが、がんばっても息苦しくて走れないのです。
小学校のそれ以来、授業で長距離の走り方を教えてもらった記憶がありません。
「おまえら適当に走れ(体育の授業で走るレベルなら、当然教えなくても走れるよね)」という感じでしたよ。
その後数十年経ってから、趣味として(というかダイエットの手段として)スロージョギングを始めたのですが、当初はやっぱりすごく苦しかった。
このころは、相変わらず呼吸は「スッスッハッハ」式です。
約1年後、勢いでフルマラソンに申し込んでしまった私。
でも、とても42kmなんて走れる気がしない……という時に、思い切ってランニングの個人コーチをお願いしました。
つまり、ここで生まれて初めて、長距離走を得意としている専門家に教えを受けることになります。
息も絶え絶えに走る私を見て、コーチが言いました。
「息が苦しいとき、吸う方を意識しないで、息をはくことを意識したほうがいいよ」
「まず中身を空にしないと、新しいのが入ってこられないでしょ?」
「肺の中から息を出し切れば、勝手に新しい空気が入ってくるから」
目からうろこ。
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小学校で教わって以来の長らくの間、「スッスッハッハ」だと、当然「吸って吸って、はいてはいて」なので、まず「吸うもの」だと思っていました。
まず、はけばいいのか!!!
はくのが優先!!
それ以来、息を吸うよりはくほうを意識するようになりました。
今の私の走るときの呼吸は、「ハーハ、スー」です。
先に2度はいて、吸う時は大きく1回。
はく方も「ハーハー」と一定ではなくて、前のほうが長めで微妙にリズムがあります。
いつからこれに定着したかわからないのですが、このやり方が今の私にとっては一番苦しくない方法です。
そして、坂道などの息苦しい時こそ、息をはく方を強くします。
「呼吸は繰り返すものだから、吸うのが先でもはくのが先でも、繰り返せば一緒では?」
と思うかもしれません。
私もそう思うのですが、やっぱり実際に苦しさが違うのです。
まず「息をはくのを優先する」という意識をするかどうかの違いかもしれません。
「スッスッハッハ」が悪いというわけではなく、金栗さん自身には、きっとベストマッチしていたのでしょう。
全員に当てはまるものではなかったということですね。
それをもっと早く知りたかった。
もし昔習った「スッスッハッハ」でうまく走れない人がいるなら、先にはく呼吸に変えてみてほしいです。
「こうすれば結構苦しくなく走れる」というのがわかった時の感動。
あれは結構、私の中でジョギングにはまるターニングポイントだった気がします。