こんにちは、つたちこです。
先日書いた「!important#10」のセミナーレポートが、予想外のよい反応をいただけて、とてもうれしかったです。
セミナーレポートって、どう書いたらいいかずっと悩ましかったので、自分のやり方でもよかったんだな、と、ちょっとだけ自信が持てました。
そこで、私がセミナーレポートを書くときに気にしていることなどをまとめてみました。
セミナー受講前
受講前に予習する
セミナーを受ける前に、セミナー告知ページなどをもう一度よく読みます。
たいてい各セッションの概要が書かれているので、「自分が何の話を聞くのか」をもう一度頭に入れなおします。
内容確認なんて当たり前すぎますが、申込時に読んで以来だったりすると、結構細かいことを忘れてたりします。
また、主催者や登壇者からの追加情報があれば、これも事前に目を通します。
追加情報はセッションに関する事前知識が多いので、読んでおくとセッションの理解が深まります。
メモの用意をする
私は手書きよりタイプするほうが早いので、受講中のメモはPCで取ります。
使用するアプリはEvernote。
事前に新しいノートを作り、各セッションのタイトル、登壇者名などを書き込み、あとは内容だけをメモできるようにスタンバイ。
以前は白紙状態で行き、その場でタイトルなどを打っていたのですが、事前に用意するほうが「このセッションを受ける」という心構えにつながることに気づきました。
また、スライドを使うセミナーは、会場が薄暗くなります。
開始前に、PCの画面照度を目いっぱい暗くしておくと、薄暗い中でも目に優しいですし、まわりの迷惑になりにくいです。
電池の消耗も減らせますね。
セミナー中
写真は適度に撮る
※もちろん、撮影OKの場合に限ります。
私の場合、セミナーレポートを書くのは基本的に必須事項。
まず、セミナーのタイトルや、登壇者の方の写真を撮るのを忘れないようにします。
問題なさそうであれば、会場の雰囲気なども撮影しておきます。
ただ、プロジェクターの画面は、基本的にあまり撮りません。
(今回もほとんど撮ってないです)
薄暗い中、スマホでの撮影できれいに映らないことが多く、あとから見ても
「なんだかな……」
となることが多いからです。
主催者の方がちゃんとしたカメラで撮影して、あとから提供してくれる場合もあります。
利用OKであれば、それを活用させていただくのも手です。
メモは自分の心に残る言葉をメインに書いていく
基本的には、セッション中に話された言葉で印象に残ったことを書くようにしています。
そのとき、スライド表示された言葉も一緒にメモします。
きっちり全部書く必要はないですが、あとからメモを読んだ時に「何についての言葉だったか」がわからなくなってしまうのを避けるためです。
このメモ段階では誤字脱字、誤変換などが大量にありますが、自分に意味が分かればよいので、あまり気にしません。
それよりもスピードが重要。
スライドの撮影NG、資料配布もなし、ということもあります。
先日のケースでは、藤田さんのセッションがそれでした。
この場合は、自分のメモしか頼れません。
とはいえ、聞いたことを全部書き写すことは無理……。
この場合もある程度割り切って、あくまで「自分の印象に残ったことば」を中心にメモしていきます。
セミナー後
自分メモを中心に、出来るだけ早く書く
記憶はどんどん薄れていきます。
不思議なもので、どんなに細かくメモしたつもりでも、1週間もたつとよく意味がわからなくなってしまったりします。
挙句の果てに、レポートを書くこと自体を諦めたり(過去の私のケースですが……)。
それって、受けたセミナーの内容自体も自分の中から薄れて行っているということ。
せっかく受けたのに! もったいない!
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なので、セミナーの臨場感が鮮明で、自分の感じた熱が熱いうちに、まとめます。
ここが一番大事な気がします。
当日は無理だとしても、翌日、あるいは翌々日くらいまでにはなんとか書き上げたい。
鉄は熱いうちに打て、ですね。
後日配布されるスライド資料を待たない(見るのは確認程度)
メモを取るのと同様、聞いたセッションをそのまま全部書き起こすことはできません。
なので、後日配布される資料を待たずに、メモベースで書き進めます。
待つ時間ももったいないですしね。
資料が後日配布されたら、自分のメモが間違っていないかの確認に使う感じです。
※いただいた資料はEvernoteに張り付けて、あとからメモと併せて読めるようにしています。
また、メモベースに書くことのもう一つの理由は、自分フィルターを通したセミナーレポートにするためです。
メモ = いろんな話の中でも、特に「自分の印象に残った言葉」たち。
「セッション内容」に自分視点を入れることで、自分にしか書けない独自の記事にすることができます。
※これについては、意見や好みが分かれそうですが、私はその人視点が付加されたセミナー記事が好きです。
セミナーに行ってない人にもなんとなくわかるかな、くらいに補足する
自分用メモなら、キーワードの羅列や印象の断片を書くだけでもいいかもしれません。
でもですね、これは実体験なのですが、「メモだけ」状態だと、しばらくしてから自分自身で読んでも
「これどういう意味だっけ?」
みたいにぼんやりしてしまうことがよくあるのです……。
せっかく感銘を受けた話だというのに!
どうせならみんなに読んでほしい。
行ってない人の参考にもなれたら嬉しい。
なにより、あとから自分が読んだ時にもきちんと思い出せるようにしたい。
なので、レポートだけ読んでもスピーカーの意図が伝えられるよう、「印象に残る言葉」の前後の文脈も書くことを心がけています。
記憶が定かなうちに、「行ってない人が読んでもわかるかな?」くらいの補足付きの状態にすることで、後日自分が読んだ時の記憶のよみがえり方が全然違うのです。
読んでくれる人のため、そして将来の自分のために、丁寧に説明するように心がけます。
自分の経験や考えたこと、感じたことも書く
「記録」として考えると、聞いたセッションの内容事実だけを書けばよいのかもしれません。
でもたいていの場合、聞きながら、「そういうことか!」とか「あれってそうだったんだ!」とか「あそことつながった!」とか、いろいろ思いますよね?
なので、私は自分の考えたことや過去の経験とのつながりなども、書いてます。
セミナー記録+自分の意見・考え という感じです。
ただ、あまりに「俺が俺が」だとうっとおしいので、そこはバランスを見つつ。
また、セミナー中に出た参考サイトやサービスなども、できるだけ見たり試したりして、自分のレポートを補足してもらえるものであれば、そのリンクを追加したり、引用したりします。
レポートを書いた後
推敲&校正をしっかりする
書き上げたら、時間をおいてから読み返して推敲します。
長文になればなるほど、推敲大事。
「レポート」なので、客観的にみて情報が正しく伝わるかどうかが一番重要。
私は、記事を書いた直後、写真を入れた後、しばらく置いた後、などで、何度も推敲します。
出来れば、「これで完成した」と思ってから一晩おいて見直すと、さらに客観的にみられるのでおすすめ。
さらに記事を公開したあとにも、もう一度見直し。
結構このタイミングで直しを入れることが多いです。
なぜか「プレビュー」と「公開後」には見えるものが違うんですよね、同じ画面なのに。
「公開」ボタンを押すと同時に、自分の手元を離れて「人に見られてる」と思うと、さらに客観視できるようになるのかもしれません。
校正は、誤字脱字、「てにをは」、固有名詞の間違いがないか(特に登壇者のお名前や会社名、サービス名など)を中心にチェックします。
蛇足に注意
私の場合、蛇足が多くなりがちなので、気を付けてます。
今回の場合だと、関連情報的に、FONTPLUSさんのWebフォントサービス「ためし書き」を試した話も入れているのですが、「セミナーレポート」としては書きすぎていたので、かなり大幅に削りました……。
そういうのは別記事にすべきですね。
先ほども書きましたが、セミナー内容に関連した自分自身の話も、多くなりすぎないように気を付けてます。
ただ、「単にセミナー内容だけより自分視点の話を入れたほうがよい」とも聞くので、バランスかな、とも思います。
公開後、SNSで拡散する
Twitterで、記事を書いたことをツイートしました。
その際、イベントのハッシュタグ、登壇者の方のアカウント宛のメンションを入れて、関係者のみなさんにもご報告。
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ありがたいことに、主催者様、および登壇者の皆様にリツイートしていただきました。
更にブログも読んでいただき、鷹野さん、関口さんにはお褒めのコメントまでいただいてしまった。
読んでいただけて嬉しかった!
このやり方は、以前しおたん(塩谷舞さん @ciotan)のセミナーで聞いたやり方です。
登壇者の方は、結構みんなの反応を待っているものなのだそうです。
しおたんの場合、セミナーの「当日中」にレポートを書き上げて、Twitterでメンション付きで報告していたそう。
早さは正義であり、相手の印象にも残るとのことでした。
私はさすがに当日中にはできないことがほとんど。
でも、翌々日にアップした私でも「早い」とおっしゃっていただけました。
1日でも早いのは、大事なポイントですね。
セミナーレポートを書くメリット
セミナーレポートを書くのはとても大変です。
間違えた情報をのせてはいけないし、内容の濃さも文章量も、かかる時間も、いつものブログの比ではありません。
それでも書くことで、大いなるメリットがあります。
聞いた話の理解を深め、記憶に定着させる効果大
セミナーを聞いている時、そして直後は、いろいろ感心・感動したりして興奮状態。
でもそのままでいると、たいていの場合は、その後どんどん忘れていってしまいます。
まず、「記事にするぞ」と思って受講することで、受講時の真剣度が増します。
なにしろ自分のメモが記事の命なので、いいことを聞き逃すまい! という姿勢になります。
そしてレポートとして「人に見せる記事」を書こうとすると、内容の再整理が必要です。
人に伝えるためには、自分がきちんと理解していないと説明できません。
メモのままでは説明には使えないので、記憶を手繰りながら、内容を咀嚼し、理解し直すために、復習します。
そして、理解したことを文章に落とし込みます。
何度も推敲することで、繰り返し内容を読み込み、もう一段深く考えることになります。
その結果、聞いた話の理解が深まり、記憶に残る量が増えます。
せっかく知りたいことを教えてもらいに行くわけですから、できるだけ身に着けたい。
「新しく仕入れた知識の、理解度&記憶定着率アップ」
これがレポートを書くことによる、何よりのメリットだと思います。
もちろん、覚えるだけじゃなくて、それを仕事に生かすのが大事ですけどね!
さいごに
他の人の書かれるセミナーレポートは、私もよく参考にさせてもらいます。
自分が行っていないセミナーはもちろんですが、行ったセミナーでも、受講者によって見え方が違うのが面白いし、自分の見落としに気づくことも多くて勉強になります。
こういうレポート記事に「正解」はないですが、少しでも参考になれば嬉しい限り。
ぜひみなさん書いてくださーい!
おまけの自慢
関口さんは、リツイートだけでなく、Facebookでも拡散してくださいました!
鷹野さんの会社「株式会社スイッチ」の運営サイト「DTP Transit」の公式ツイッターからも、ツイートで紹介していただきました。
関口さん、鷹野さん、本当にありがとうございます!!
ブログ(セミナーレポート)を書いて、こんなに高評価を受けたのは初めてで、めちゃくちゃうれしかったです。
書いてみないと、何が起こるかわかりませんね……。
今後もがんばって書きます!
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