もやもや=不安の正体を探って、走りながらいろいろ考えた。

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こんにちは、つたちこです。

ここ数日ずっともやもやしております。
不安の波がやってきてます。
激しく風が吹いて心がざわざわもやもやする時期がこれまでも何度もありました。
原因はわかってます。
福岡へ行くことの不安と、もう一つ、今の生活への執着だと思います。

実は先週は期待波が高く、早く福岡へ行きたくて仕方ありませんでした。
多分、1週間の福岡滞在後で、住みたい物件が決まり審査も無事通った! と連絡があったことで、ハイになっていたのだと思います。
会社の送別会もやってもらい、みんなに福岡のよさをアピールして、自分の将来が明るい素敵なものに違いないことをわーっと伝えてました。
みんな、はいはい、と受け止めてくれてましたが、私の福岡アピールにちょっとあきれてたかも?
でも内心はとても不安だったのですよ。多分。それを吹き飛ばしたい気持ちもあってのハイだったのかも、と今になってみると思います。

で、週末、いくつかの引越屋さんに見積もりしに来てもらったんです。その時ある業者さんに移住であることを伝えたとき、その人が
「福岡より東京のほうがいいと思いますけどね〜。自分ならここに住みますね〜」
などと余計なことを言ったのです。

たぶんこれが引き金になった。

もちろん、強制されたわけじゃなく、自分の意思で出て行くわけです。
でも未練がないわけじゃない。
東京が嫌になって出て行くわけでもない。むしろ東京好き。だって私の故郷だし。

なんでそんなこと言うんだ!!
こんなことをいう引越屋さんとは、やってられんわー!!
と、別の業者さんに依頼することにしたわけです。口は災いの元。

それ以来、家で仕事していると、じわじわと今の家の快適さを実感するわけです。
それぞれは小さなことです。

うちはいわゆるタワーマンションなのですが、24時間いつでもゴミが出せます。
不燃ゴミも資源ゴミも、毎日出せます。
なんて便利なんだ。
これ、東京の問題じゃなくて住んでる場所の問題で、普通より便利なのはわかってるんです。
以前住んでたところは、資源は月2回とかだった、たしか。

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でも一度これに慣れてしまうと、福岡のゴミ出しを確認してて「資源ゴミ月2回」とか書かれてて、どよんとしてしまうわけです。
通販で買うのも自制してダンボール箱少なくしないとな、とか。
ペットボトルで炭酸水飲んでるけど、あれも考えたほうがいいのかなあ、とか。

そしてトイレのウォシュレット。
うちはオール電化で、温水を夜作って貯めておくタイプの家です。
そのお湯は台所、風呂はもちろん、トイレにも直結しており、ウォシュレットをいくら使ってもずっとお湯が出るんですよ……!
あるいは、だれか(主にオットさん)がトイレ使ったすぐ後に入って使っても、冷たい水じゃない幸福。

これ、ほんっと地味なんですけど、すごく嬉しくないですか?
たいていのウォシュレットって、トイレの機械で水を貯めて温めているのだと思うんですけど、しばらく使うと水になりますよね?
あれ、切なくないですか。
徐々に、あー水になっていくー! と思いながらする尻洗い。

小さい。
めっちゃ小さいことの積み重ねなんですけど、ものすごく快適なんです。
家自慢になっててすみません、でもほんとにこれらのことが無くなってしまうんだなとしみじみ考えてしまった。
つまり、東京に未練、というよりは、家(マンション)に未練のほうが強いのだと思う。

ここには7年ほど住んでいます。
中古で購入した築20年のマンション。
いろいろ探してここを見つけたときのうれしさ。今でもよく覚えてます。
タワマンの割に景色はあまりよくないけど、私はそこも含め気に入ったのです。
入るときにかなりリノベーションして、自分たちの好みにした部屋なんです。
さんざん悩んで好きな壁紙や床やタイルを選び、トイレのショールームに行っていろんなトイレに座って試して決めて。
自分たちが使いやすいように、好きなように、予算の許す限りカスタマイズしたわけですよ。

その家を、出ていく。

そりゃ未練もあるわけですよ。いくら自分で決めたこととはいえ。
次のおうちがどんなに気に入って申し込んだおうちだったとしても、同じ家ではないし、ゴミは決められた日にしか出せず、ウォシュレットの水は徐々に冷たくなっていくでしょう。

勘違いしたくないのは、私は福岡に行きたくないわけではないのです。
福岡に行くことはちゃんと納得しているし、自分の意志で決めたし、楽しみな部分も多々あるのです。
でも不安もたくさんある。
人と会ってる時にはなるべく見せたくない感情だけど、不安で不安で仕方なくてぐるぐると部屋を回ってるときもある。

このもやもや、どうしたらよいかわからず持て余してました。
理由もわかってる。
でももやもやで心臓がばくばくしてくるのです。いやな感じが3日ほど続きました。

昨夜、オットさんを誘って一緒にジョギングに出ました。
で、ジョギングしながら、私の思う「もやもや」を話しました。
たぶん解決方法はないのです。でもどうしても抑えられない、このもやもや。

オットさんが走りながら言いました。
「次の目的地に行く電車に乗ったのに、まだホームが見えてて戻りたくなっちゃった、みたいな感じかなー」

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なるほど、いいたとえかも。

会社も辞めた。
家も売る。
引越日程も決まって、次の住む家も決まって。
もうどんどん元の居場所を、自らの手でなくしている。
だからその場所を立たざるを得ないのに、「ああでもまだそこに見えてるじゃん、まだ戻れるんじゃないの?」と思ってしまってるのかも。

そういえば、会社を辞める、と会社に伝えたときも、伝える直前までもやもやしてました。
ほんとに言っていいの? 私、会社辞めていいの? と伝える時間のぎりぎりまで、悩んでました。
でも、いざ勇気を出して口に出すと、自分でさんざん悩んだ結果ちゃんと決めたことを伝えられたわけで、すっきりしてもやもやがなくなったのです。以後は「やめるって言わなきゃよかった」とはほとんど思わなかった。

つまり、今は移行期間中で、東京(今の家)のことをよく考える機会があるのでもやもやしているけど、いざ引っ越ししてしまったら、すっきりするのかな。

走りながら考えを吐き出して、それを一緒に整理してもらうと、なんとなく少しもやもやが減ってきた気がする。

もしまた不安でもやもやしてきたら、「次の電車のっちゃったから怖いんだね」となんとなく不安の原因の把握もできる。
まだ先がよく見えない電車だけど、そのうち周りの景色もよく見えてくるだろうし、住めば都と昔の人はよく言うじゃないですか。
きっと私の「都」になるはずだ。福岡。

電車に乗っちゃった、という話でいうと、こういう「移住」「独立」なんていうタイミングだから「元のホームに戻れない感」が強いわけですが、実はみんな、毎日電車には乗っているわけです。
毎日同じホームにいるように見えるけど、なんらかの選択の繰り返しで、実は微妙に違うところにいるんじゃないのかなあ。
線路のポイントの切りかえがあるとか、到着場所がちょっと違うとか、毎日気が付かないような違いが実はあるんじゃないのかな。
じゃないと、人間、変化や成長なしってことになっちゃうし。
小さな変化の繰り返しで、気が付いたらこんなところにいた、ってこと、結構あるよなあ。

つまり、福岡行きは、今までの電車を乗り換えるとか、行先大幅変更とか、わかりやすく今までと違うぞ!! となってるのでめっちゃ不安だけど、実はこれまでも、同じホームに立っていると思ってたこと自体が幻想なんじゃないか。
行先不安なのは、今までの仕事続けてても思うことはあったわけだし。(忙しくてつい目を瞑ってしまうことが多かったけど)

などと、ぐるぐると考えて、自分のもやもやの原因を探っていったところ、だいぶすっきりしました。
ここにこうして書いたのは、近い将来またもやもやしたときにこの時の考えを思い出せたらいいかもな、と思って書いてみました。
脳内ダダ漏れな感じですみません。

今日の再発見

やっぱりジョギングでブレストとか考えを共有するのは、とても効果的だなあ、と再認識しました。
たぶん体動かして脳の血流もよくなるからか、ぐるぐると脳内にあったことがいろんな角度で考えられるようになる気がします。
一人でもいいんですが、できれば誰かと一緒に走って思ってることを口に出して説明することで、自分自身でも考えを整理しやすくなるように思います。
思考整理にも悩み整理にも、ほんとによく効きます、ジョギングでブレスト。

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この記事を書いた人

つたちこ

フリーランスのwebディレクター。基本方針は、健康的においしい食べ物とお酒を楽しむこと。できるだけご機嫌で生きていきたい。
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