金木犀、姿は見えず香りのみ

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こんにちは、つたちこです。
昨日くらいから、金木犀が咲き始めたようです。
金木犀は黄色い花が見える前から香りだけ先行して流れ始めますよね。
いよいよ本格的に秋だな、と感じます。今年は猛暑の分、少し遅めかな。

写真:金木犀のイメージ
Photo by Akira on Unsplash

私事ですが、今日は父の命日でした。
亡くなってもう10年以上経つのですが、この秋の初めのちょっとひんやりとした夜になると、父危篤の連絡をもらったときのことを思い出してちょっと気持ちが落ちます。

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その時も金木犀の香りがしたような気もする。

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空気とか温度とか匂いとか、そういうものと記憶が濃密に結びついてしまっているのです。
なのでこの時期になると毎年、深夜のタクシーの中で受けた電話とか、その時の気持ち、焦りとか、吐きたくなるような重圧感とか、妙に遅く感じる車の速度とか、諸々がそこそこリアルに思い出されます。

亡くなったこと自体より、その前の、「やばそうなのですぐきて!」と言われたときの状況の深刻さみたいなものがずっしり思い出されるというか。

これは何年経ってもそうなのかしら。
昼にはそんなに思わないのに、夜になると奥の方から記憶が次々と現れるのだった。
せっかく過ごしやすい季節なのに、なかなか重いです。

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この記事を書いた人

つたちこ

フリーランスのwebディレクター。基本方針は、健康的においしい食べ物とお酒を楽しむこと。できるだけご機嫌で生きていきたい。
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