こんにちは、つたちこです。
ようやく観てきました、「THE FIRST SLAM DUNK」。
ちらちらと噂を耳にしつつも、あまり情報を入れずに観てきました。
以下ネタバレありです。
もう公開後2ヶ月も経ってますが、一応。まだ見てない方、ご注意ください。
私はスラムダンクは漫画は全部読んでいるものの、アニメ(昔の毎週やってたほうの)は殆ど見ていませんでした。
なので、再アニメ化で声優が変わった、とかは全くこだわりなし。
漫画も相当前に読んだきりです。およその流れは覚えているし結末も知っているけど、細かいところはうろ覚え。
それよりも宮城リョータが主役だ、という噂のほうに反応。
リョータが主役? 花道は?
それにあの長い話をどうまとめるんだ?
などと思いつつ、いざ、映画館へ。
感想。
めちゃくちゃよかったです。
あれはすごい。アニメじゃない。動く漫画だよ。
<スポンサーリンク>
この予告編のクオリティで全編が創られている。
すごい、すごいよ。
映画の冒頭、湘北のレギュラー5人、山王の5人が鉛筆で描かれて動き出すんですが、まさにそれがコンセプトなのか、とあとから思いました。
「井上雄彦先生が描くまんがSLAM DUNK」、それをそのまま動かしてる。
絵も、線も、色使いも、汗の流れ方も、漫画のスラムダンクってこんなだったよ。
途中たまに入る驚きのシーンなどで複数の顔が並べられる演出も、漫画によくあるコマ割りですよね。いや、アニメでもあるのかな。(アニメ全然詳しくないです)
あの井上先生が描いたキャラクターがそのまま、物凄くリアルに動いている。
試合シーンはかなりCGを使っているのだと思いますが、違和感が殆どありませんでした。なんだろうあれは。まんがの絵がそのまま動いて試合して汗を流している。
原作の山王戦といえば、最後まったくセリフや音がないなかでラスト1分(たしか)を絵だけで見せる素晴らしい演出でしたが、それがそのまま! 再現されてる!!
知っているのに、手に汗が出てくるしうっかりすると声が出そうになってしまうほど試合シーンにのめり込んでしまいました。
井上先生は、きっと頭の中に今回の映画のようなシーンが流れてて、それを紙に落とし込んだのが原作なんだろうな、と思いました。
それをCGやモーションキャプチャなどの技術の進歩で、井上先生の頭の中に描くままに再現したのが今回の映画なのでは。
この迫力ある試合シーンが、本当に見せたかったものだったのかもしれない。
原作だと、安西先生の顎を花道がタプタプするシーンとかは等身が変わったりしてましたが、映画ではそれもなく、リアルな等身のままのたぷたぷが観られました。ここまでリアルに動いてると等身変えると変になっちゃうのかもなあ。
<スポンサーリンク>
漫画の印象そのままに動かしたアニメって、なかなかないのでは。アニメ詳しくないので、他にもあったらすみません。でもそれくらい衝撃的に「まんが」でした。
そしてリョータが主役の件。
根本のストーリーは変わらず、視点が変わる形でした。
リョータが沖縄出身・3人兄弟というのは知らなかったのですが、原作時にあったのかな。私が忘れてるだけでしょうか。キャラクターはいきなり高校生でコートに立っているわけじゃなく、そうなった成長の過程がある。もちろん未来も。
子供の頃に家族を亡くす(しかも二人立て続けに)のは、かなりヘビーな経験でしょう。
リョータもつらいが、お母さんめちゃくちゃ辛かったろうな、とそちらの気持ちでちょっとグラグラしました。
ひとつだけ物足りなかったのは、花道の背中のケガへの言及が最後になかったことです。
今回花道は、あくまでリョータと一緒に戦うチームメンバーの一人なんだな。
最後海辺が出てきたときは、リハビリ中の花道が出るのかと期待してしまいました。が、そこはあくまでリョータ目線、リョータと家族のお話なのね。
あと個人的には応援団として洋平たちが出てたのが嬉しかったです。花道軍団好きなので。笑
さらに細かすぎる良かったポイントですが、リョータのセットした髪が試合が進むにつれて汗で前髪が落ちてくるのがいいですね…!!
とても面白く、最後までわくわくしながら観終わった後にふと思ったのですが、「これは、原作を全く知らなくても成り立っているのかしら?」。
今回私は原作は一通り知っている状態でみたので、なんの疑問も持たずに観ましたが、いきなり山王戦って初見でどのくらい伝わるものなんだろう? 随所に小さな説明や過去の話はあったけども。
花道の左手は添えるだけ、とか、花道と流川のハイタッチの貴重さとか。
原作終了から20年以上経って、映画を見に行くのは当時原作読んでた(アニメを観てた)世代メインだから問題ない、ってことなのかしら……。
ともあれ、2時間最初から最後までめいっぱい楽しめました。
公式サイトにほとんど情報がのっていないし、予告動画にも湘北スタメン5人しか出てこないので、そこからサプライズなのか、と帰ってから公式サイトを見て思った次第です。
何も考えずに行って楽しむのがよし、ということなのかもしれませんね。