【読書メモ】「のだめカンタービレ」20年経った作品でも面白さは変わらず!

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こんにちは、つたちこです。
名作と言われているものの、読んでなかったマンガ、結構あります。
「のだめカンタービレ」もそのうちの一つ。
アニメ化、ドラマ化もしてましたね(どっちも見てない)。
2001年から2010年まで連載された作品で、昨年から連載20周年記念の新装版も月1冊ずつ発行されているそうです。20年かー!

正確には、途中までは読んでいたものの最後までたどり着いていなかった。
ようやく全部読みました。

その「途中」がいつごろ読んでたのか、まだ連載中だったような気もするし……。
人にコミックスを借りて読んでいたような気もする。
内容も断片的には覚えているものの「どうしてこうなんだっけ?」という流れを覚えてない。

有名作品ですが、超ざっくりあらすじはこちら。

(前略)将来に行き詰まりを感じていたため無愛想だったが、本来は面倒見が良い性格の千秋は、のだめとの出会いを機に彼女の存在が潤滑油となり、音大の変人たちに出会い、懐かれ、順調に道を踏み外しながらも音楽の楽しさを思い出し、新しい音楽の世界と指揮者への道を一歩一歩切り拓き始める。また、千秋の存在によりのだめもより高い技術を得るための指導者や、環境に出会う機会を得て、それぞれが成長していく。

のだめカンタービレ – Wikipedia

私が読んでいたのは、パリ編に入ったあたりまで、でした。
仏版アニメ「プリごろ太」で、のだめがフランス語を体得したのを妙によく覚えてました。いい方法……。

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で、今回あたまから読み直し&最後まで読み切ったのですが、とても面白かった。

なんとなく愉快な部分ばかりが記憶に残っていましたが、みんなもともとの才能を持ちつつも、ものすごく、尋常ではない努力をして音楽に向き合っているのが印象的でした。
当たり前だけど、努力なしに真の姿は得られないのだな。

あと、出てくるキャラクターがみんな、クセがものすごく強いけど嫌な人がいない、っていうのもすごい。
ハリセンですら、登場は最悪キャラっぽかったけど、実は生徒思いのいい先生だし。
(コンクールまで住み込みでみっちりレッスンするとかすごい。のだめが授業料と別に指導料払ってるとも思えないのだけど、ハリセンの愛ゆえなの?)

パリ編になってからは怒涛の展開で、千秋ものだめもめきめきと成長。この辺からは初見なのでよりワクワクしながら読み進めました。

物語終盤、のだめは一つの頂点を得たのをきっかけに急転落。
転落期が長くてしんどかったです。

でもそのどん底から、まずはのだめ自身で「音楽の楽しさ」を思い出しぐいっと持ち直し。
さらに、最初のころにやったのと同じ「千秋とのピアノ演奏」で完全復活。

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のだめが千秋を好きになったきっかけでもあり、千秋がのだめの音楽を認めたきっかけでもあり、同じシチュエーションだけど今回は千秋がしっかりのだめを受け止めててほろりと来ました。
千秋、のだめのことめちゃくちゃ好きじゃんね……。
ヨーロッパに来るために尽力してくれた千秋の天使であり、千秋がのだめの才能開花させたきっかけを作った天使でもある。

最終回まで、完璧な終わり方だと感じました。
音楽で、どんなに苦しい気持ちになることがあっても、明るくうれしい気持ちになれる瞬間があるからやっていける。のだめはようやく呪縛から離れられたんだなあ。

のだめが終盤の経験を経て、「目的は千秋との共演」ではなく、広い視野を持って自分のためにピアノに向かえるようになったのがムネアツです。
「ちゃんと分けて ひとつになった」というミルヒーの言葉がグッときます。二人はずっと共依存みたいな感じだったのかもしれないですね。

そして、きっとこの後、本当に千秋とのだめがコンチェルト共演をする日がそんなに遠くなくあるんだろうな、という明るい気持ちにさせてくれました。
なんてきれいなエンディングなんだ。

残念な点といえば、私に音楽の知識が乏しいこと。
演奏している曲がわからないのが残念。
(わからなくても、「のだめカンタービレ」は全然問題なく面白いのですが!)
(以前「ピアノの森」にはまってたので、ショパンはちょっとわかる……)

しかし今はYoutubeというありがたいメディアがあるので、読み終わってから、気になった曲をいろいろ聞いてみてます。
これかあ、と感心しながら読み返してます。笑

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この記事を書いた人

つたちこ

フリーランスのwebディレクター。基本方針は、健康的においしい食べ物とお酒を楽しむこと。できるだけご機嫌で生きていきたい。
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