「カムカムエヴリバディ」安子編からるい編へ。坂道を転がるような展開…

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こんにちは、つたちこです。
NHK朝ドラ「カムカムエヴリバディ」、怒涛の展開です。
(ネタバレがあります)

安子編はこんな感じでした

安子(上白石萌音さん)は和菓子屋の娘。ごく平凡な少女で、雉真繊維のお坊ちゃま稔さん(松村北斗さん)と恋に落ち、結婚。
新婚1か月で稔さんは学徒出陣で戦争に行き、戦死。安子は子供を授かったものの、未亡人に。
更に実家も空襲で焼け、家族も失う。
奪われそうになった娘を守りつつ、実家の和菓子屋「たちばな」を復興させるために大阪で自活。
頑張りすぎて自分も娘るいも大ケガをして、岡山の雉真家に出戻り。
戦後行方知れずだった実兄算太も戻り、「たちばな」復活に向けさらにがんばる安子。
新たな出会いも。
進駐軍で岡山にきていたロバート・ローズウッドさんを、安子が英語で助けたところから交流が始まる。
知的な交流で、健全に心が通い合ってく二人。
一方稔の弟、勇は幼いころから安子を思いつつ兄に譲ってあきらめたのに、兄亡き後、兄嫁として家にいる安子に思いを寄せ続け。にもかかわらず、女中雪衣とも大人の関係(たぶん1度じゃない)。
そうとも知らず、雪衣に思いを寄せる安子の兄算太。

……あらすじ、長すぎました。
2か月弱にしては中身濃すぎでは。
幼い二人の、でも真剣な「身分違いの恋」から始まったはずなのに、気づけば「昭和の昼ドラでしたっけ?」というどろどろ具合です。

今週の、算太のシーンがやばかった

個人的には、雪衣と勇の関係を知ってしまった算太が、自分がガラスに映った姿を見て空虚に笑うシーンが、非常に心に来ました。

算太はチャップリンが好きで、若いころにチャップリンのようなダンサーになりたいといって家を出てます。
帰ってきてからも、雪衣にチャップリンぽいおどけたしぐさで花を渡したり、チャップリンがかかってるから映画を見に行こう、と誘ったりしてます。

この日の算太は、着なれないおさがりのスリーピースの背広を着て、信用金庫に「たちばな」への融資を依頼しにいくところだったのですが、たぶん、ガラスに映った自分の姿を見て、道化であるチャップリンのようだと思ってしまったのではなかろうか。

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最初はふざけて、でも実は真剣に雪衣に恋をして、家ができたら一緒に暮らそう、とプロポーズした。
でも結局雪衣には勇しか見えてなかった。
「自分はしょせん道化役でしかなかったのだな」と笑ってしまったのでは。
と思ったら、算太の失恋の重みがずしんと来て、カムカム視聴で一番くらいぐらっときました……。

その後の「妹が必死で貯めたお金持って失踪」は絶対やっちゃだめなやつでしたが。いいひとだけど弱い、算太。
(安子はほんとに不憫)

安子は勇を永遠に選ばない

勇も「いいひと」だけど、自分の事しか見えてないし考えてない。
安子が好きだけど、安子の何がいいと思ってるのか、正直よくわからない。
「野球で進駐軍に勝ったらプロポーズ」も、自分ルールでしかなくて、そこに安子の気持ちは一切ないんだな。
安子の心が動かないのも、なんとなくわかる。

勇が、安子がいい、といいつつ雪衣と関係しているのも、ああ、と目を覆いたくなってしまう。
あの二人はそうかもなあ、と思ってたけど、朝ドラでこんな色っぽいシーン(直接ではないですが)が出るとは。

そして雪衣の妊娠(たぶん)を、におわせる感じでシーンが切り替わりました。
二人は結婚するのかな。
正妻は別にめとって、お妾さんにするのかしら。
雉真家には「稔と安子」という身分違い前例があるから、許されるかも?

るいに対する負のスパイラル

安子がやってることは、全部「るいのため」と言ってましたが、家を出る話はそんな前にしなくてもいいんじゃないの?
融資が下りて、家を借りてからでよかったのでは?
なんで不安の種を先にまくかな。

大阪に算太を探しに行くときも、ちゃんと説明すべきだったろうし、入学式がそんなに近い日程だったのなら、まったく行方が分からない段階で一度戻るべきだった。

るいに「I hate you」って言われて、1回で引き下がっちゃうの、なんで。
心身ともにずたずただったのだと思うけど、1回でへこたれてどうする。そのままアメリカ行っちゃうの?
何度でも会いに行って、るいに話をするべきでは?

ああ、 はたから見てるから、いくらでも言えちゃう。

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安子の選択が、全部だめなほうに転がっていく、見ていてつらい期間でした。
日向の道どころか、どしゃぶりの雨でした。

るい、17歳(たぶん)

1962年にシーンが移ったところが今日のラストでした。
約10年後の、るい(17歳)。深津絵里さんの登場です。

一緒に登場した勇もあわせ、ふたりとも喪服を着ているように見えますが、もしや千吉さんだろうか……。
そこまで深刻そうじゃなかったから、美都里さんの法事かもしれない。

1945年生まれで62年てことは17歳よね、と計算したのですが、現実の深津絵里さん48歳。
まあでも、大河ドラマや朝ドラは、だいたい青年時代を無理のある感じでやりがちなので、今回も徐々に違和感は薄れていくんだろうな。

まだ「るい17歳」は一言も発してないんですが、17歳って難しそうです。幼いわけでもなく、大人でもなく。

幼いるいの最後、おさげにしていた髪をおろしたのが、深津るいに継承されていて、うまいつなぎだなあ、と思いました。
安子が毎日おさげに結ってあげてたのかもですね。母との決別。

深っちゃんファンなので、「るい」編が楽しみです。
初期になかったどす黒さがどんどんしみだしてきていて、「るい」編は結構ダークな感じになるのかもしれません。
だからこそ、演技者として経験豊富な深津絵里が2人目のヒロインに選ばれたのかも。

母、安子への愛情とともに、いなくなった母への恨みつらみを持ったまま(誤解したまま)成長していると思われるので、いつかそれが解ける、みたいな展開も期待したいです。
(きぬちゃんが、フォローしてあげているといいなあ)


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この記事を書いた人

つたちこ

フリーランスのwebディレクター。基本方針は、健康的においしい食べ物とお酒を楽しむこと。できるだけご機嫌で生きていきたい。
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