こんにちは、つたちこです。
11月から始まった朝ドラ「カムカムエヴリバディ」を見ています。
朝ドラは、「あまちゃん」あたりからずっと、「録画して週末にまとめてみる生活」だったのですが、録画機器が壊れてその習慣が途絶えてしばらくたちます。
今回の「カムカムエヴリバディ」には深津絵里さんが出る! と聞いて、再び朝ドラを見ることにしました(ふかっちゃん好き)。
朝ドラ初? のヒロイン3名体制なので、約2か月ごとにヒロイン交代するのかな。
ラジオを共通モチーフにした、100年を描くそうです。
始まって2週間たつのですが、久しぶりに見る朝ドラ、面白いです。
通常だと、一人のヒロインの人生を半年かけて描くことが多いのを、3人交代制にするせいか、進みがとても早いのです。
(以下、ネタバレがあります)
初代ヒロイン安子は和菓子屋の娘。トップバッターは上白石萌音さんです。
時代は昭和、戦前からスタート。
これまでだと、開始後1~2週間はヒロインの子供時代(子役)が出て、その後成長したヒロインが青年期~大人までを演じるのがセオリー。
ですが今回の場合、子役はわずか2日でした。はや!
この子役が、ヒロイン上白石萌音の印象とよく似ていて、よく探してきたな! と感心する子供だったので、たった2日に出演は逆に残念に思うほど。
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1週目で舞台と主な登場人物を紹介し、14歳で運命の人(?)稔と出会う。
「初めてのラジオ」と英語講座もここで登場。重要アイテムです。
2週目は、その人と交流を深めながら、戦争がどんどん身近になっていく時世の変化を伝えていきます。
すごい勢いで時が流れます。すでに2年経ち、主人公安子は16歳。
あっという間に進むな! と思うのですが、そんなにせかせかした感じがしません。
進行は早いのですが、見せるべき場がものすごく丁寧に描かれているからかな。
安子の家は和菓子屋さん。あんこを練る作業、お菓子を作る手。
安子と稔で自転車に乗る練習を繰り返す、二人でコーヒーを初めて飲む、夕日を一緒に眺める。
そういうシーンはしっかり時間を取って丁寧に見せるのです。
この緩急があるから、時間経過が早いのに、あわただしさを感じさせないのかも。
大事にしたシーンの後は、半年くらいぽんと季節が変わっていることが多いです。(服装がころころ変わる……)
あと、岡山と大阪の遠距離になった二人が手紙をやりとりするシーンでは、それだけで1話を使っていて、そこで交流を深めていくのと同時に、時間が過ぎて、時世の変化があることも視聴者に伝える、すごい回でした。
手紙って、書いて送って相手に到着して、相手が返信を書いて送られてくるまでの時間がかかるから、それで季節がどんどん流れるのもわかる。
素敵だ。
そして、8回。
安子に見合い話が持ち上がります。お店の存続のためにぜひ、というある意味政略結婚。
おそらく気持ちを吹っ切るために、大阪まで稔に会いに行く安子。
半日デートして一緒に時間を過ごし、駅で別れ電車に乗った後でこらえきれずに流れる涙。
ここで流れる主題歌。イントロの切なさよ。
ぞわっとしました。
約1分、主題歌が終わった後、岡山につく電車。
大阪から岡山まで、ずっと泣き続けていた安子が席を立とうとするとそこに! 稔が立ってる!!
「なんで泣いてる?」「なにがあったの」
あああー、見てる人が「そう来てほしい!」と思うことがそうなってる!
白馬の王子様か!!
(※稔は、頭がよくて観察力もあり、誠実で思いやりもある完全王子属性。金持ちの跡継ぎでもある)
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見合い話から王子登場まで、これを15分でやっちゃうの、すごくない!?
普通の朝ドラなら、2-3日はかけそうだよ!
こんなにコンパクトなのに、全然「急いでる」感がないのです。なんなのこれ、すごい。
この後、稔は安子の家にいって、「正式にお付き合いしたい」「なぜ自分が安子ちゃんと一緒にいたいか」を安子の家族に告げるのでありました。
誠実すぎる。(でもビジネス観点からの提案は逆効果だったのかもしれない)
朝ドラ、というか、昭和戦前の時代設定のドラマだったら、ありがちかも? と思う若干ベタな展開ではあるのですが、そのテンポのよさが新鮮で、とても面白いです。不思議。
たった15分の積み重ねなのに、こんなにいろいろな変化の仕方あるんだなあ、と感心します。
でも、稔は完璧にいい人すぎて、キレイすぎて、たぶんヒロインとは結ばれないのではなかろうか。
あるいは戦争の影響。学徒出陣などで別れることになりそうな気も……。
若干の不安な未来予想をしつつ、今後も楽しんでいきます。
NHK+で、過去1週間分が見られるので、まだなんとなく追いつけます!
11月17日・18日・28日の深夜に再放送もあるみたいです。
追いつけます!カムカム深夜イッキ見|お知らせ|NHK連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』