注射きらいを克服。これまでの人生数十年の痛みはなんだったのか。

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こんにちは、つたちこです。
注射が好きな人はあまりいない気がしますが、私も好きではありません。
注射がきらい、というよりも、針や薬が入ったり血が出たりするのを見たくない、が正しい気がする。

痛み自体がいやというよりは、その様子を見たくない。

 

なので、いつも血液検査やワクチン注射などの時には、針を入れそうなタイミングから終わりが告げられるまで、ずっと顔をそむけていました。
幸い点滴を打ったことがないので、長時間針が入ってることはありません。

その話をオットにしたときに意外な反応がありました。
「えー、いつもじっと見ちゃう。血が出てくるのとか、面白くない?」

まさかの、注射好きがいた!
オット曰く、好きというよりは「自分に起こる出来事を見守りたい」のだそうです。
「いつ起こるかわからないほうが嫌」とのこと。
なるほど。

 

そんな話をした後に、2か月に1度通っているクリニックで血液検査を受ける機会がありました。

お、注射ガン見チャンスです。

いつもは目を背ける採血ですが、今回は見守ってみることにしました。

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写真:注射器イメージ

 

差し出した左腕の柔らかいところにアルコール消毒。血管に近づく銀の針。
うわー、と心の中で声を上げながら見続けると、思ったよりあっけなく針が皮膚に刺さりました。

あれ、あんまり痛くない。

そのまま見続けると、血が注射器に流れ込んできます。
が、あまり勢いがない。

いつも見ていないのでわかりませんが、こんなもんなのかな? と思っていたら、どうもうまく採れていない模様。
針の位置を微調整したりしたのですがうまく出ずに、結局刺し直しになりました。

「2度も痛くして、ごめんなさいね!」
と何度も謝られますが、全然痛くなかったので問題なしです。
痛くない=うまく刺さってない、だったのかな?

 

今度は右腕に換えて再注射。
「ぷりぷりの血管ですね! 今度はここでとりますね!」とのこと。
血管、ほめられた。

右腕に見える血管に沿ってアルコール消毒してから注射針が入ってきます。
また針を刺すところをガン見します。

さっきよりちょっと痛い気がする。でもそんなでもないかな。

今度は注射のシリンダーに血液が勢いよく流れてきました。
おお、黒々しい。
静脈の血はこんなに黒いんだなあ。

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「今度はばっちりです!」
と看護師さんもお墨付き。

針を腕から抜いたあと、看護師さんが小さな容器に注射針を刺すと、針を通して血液が流れてきました。
なるほど、そうやって保存するんだ。
注射器本体に保存するタイプじゃないんですね。

何度も受けてて今更ながら、ちゃんと初めて見る検査の流れに感心してしまう。
面白い。

いつも見ている人にとっては、これは当たり前なんですね。
これまで最初から最後までそっぽ向いていた私、なんだかもったいなかったな。

 

しかも、血の流れとか容器とか自分以外のものに意識がいくせいか、痛みをあまり感じなかった気がします。

いつもは見えないところで、刺さった! 抜かれた! という自分の触覚だけを意識せざるを得なかった。
「痛いところを見たくない」と思いながら、むしろ痛いことに意識が行く方法になっていたっていう。

これまでの数十年間、ずっと「より痛い」思いをしてきたのかもしれない、という、ありがたくない事実が判明しました。まじかー。

ためしに勇気を出してみるもんですね。
今後の残り数十年(かどうかはわかりませんが)の人生は、注射されるところを見る人生にしようと心に決めました。

 

Photo by abyss on Unsplash

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この記事を書いた人

つたちこ

フリーランスのwebディレクター。基本方針は、健康的においしい食べ物とお酒を楽しむこと。できるだけご機嫌で生きていきたい。
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