こんにちは、つたちこです。
「きのう何食べた?」15巻が発売されました。
花見の季節にぴったりの、きれいなピンクの桜の表紙。
今回もじんわりといろいろ考えさせられながら読みました。
(以下ネタバレ要素が若干あります)
シロさんも50を超え、ケンジも店長になり責任ある立場になりました。
読み始めたころはシロさんが40超えたくらいだったのにね……!!
しっかり年齢を重ねた描写が生々しい。
体型の変化とか、食事内容とか、具体的!
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この漫画のすごいところは、主人公以外の人たちも含めた関係性も、巻を追うごとに(年とともに)変わっていくことですね。
日常を丁寧に描写する漫画だけど、けして「サザエさん(永久ループ)」ではない。
シロさんの両親が家を売って老人ホームに入るとか。
あの、シロさんがゲイであることをなかなか受け止められなかったお母さんが、ケンジに遺産残す発言とか!
大先生が「自分も老人ホームから通うのもありか」というのも、連載当初はばりばり働く大先生のイメージだったから、(読んでいる自分も含め)誰もが平等に年を取るんだなあと感慨深い。
もちろん、主人公たちの変化も、なんだか感動する。
前巻でも思いましたが、シロさん、とっても丸くなった。
自分が「ゲイ」であることを知られることをあんなに恐れていたのに、今では結構ナチュラルな感じ(積極的にはカミングアウトしないと思いますが)。
15巻でシロさんが「もう孫を見せられなかったことに対する罪悪感はない」と両親にきちんと発言することも、初めのころのシロさんならありえなかった。
そもそもこんなにちゃんと会話ができてなかった。(うっとおしい、面倒くさい、という感情だったような)
それはご両親も同じで、年を経て関係性が徐々に変化しているのを、きちんと描写できているということ。
日々の日常風景を描いているだけに見えるのに、主人公たちはもちろん、まわりの登場人物でも、その微妙な少しずつの変化に気づかされる。
(ジルベールもいいキャラ! 仲良しよね)
本当にすごいな。よしなが先生。
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載っていた料理はいつもどおり、どれもおいしそう。
相変わらずレシピ漫画としてもとても優秀です。
私は副菜をあまり作らない(あるいは作っても雑)なので、非常に勉強になります……。
数日分の使いまわしテクニックも、倹約家のシロさんならでは。
実際やってみたら、レポートします。
4月5日からのドラマ(ダブル主演でシロさん:西島秀俊、ケンジ:内野聖陽)も、楽しみ!
キャストイメージが原作と変わらな過ぎてとても期待……。
しかし、いくらドラマ化に向けての宣伝とはいえ、この帯のデザインはちょっとひどい……、
ケンジの顔が隠れちゃってるよー。