こんにちは、つたちこです。
前回の続きです。
「東京はさ、もういいかな、って思うんだよね」
ある日、オットが私に言いました。
え?
東京はもういいって、どういう意味?
オットの考え
オットは北海道の札幌出身。札幌で美術系の専門教育を受けて、デザイナーになりました。
最初の就職は札幌、その後、転職時に東京にやってきて、2度目くらいの転職先で私と会うことになりました。
東京に出てきて10年ほど。
「東京はもういい」というのは、「東京の環境にあきた」というのが近いようです。
ん? それは……フリーランスになりたい話とつながるの?
という私の疑問に対する答えは、オットからすると自然な流れだったようです。
「だって、フリーランスならどこでも仕事できるでしょ。別に東京にこだわる必要、なくない?」
「だったら、東京以外の場所に引っ越して、そこで仕事をするのもありだと思う。固定費(家賃とか)は東京より絶対安いだろうし、そうすれば多少収入が減ってもやっていけるのでは」
ええええーーーー。
つまり、どこかに移住したい、ということ?
ツマ(私)の考え
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いやいやいや、ちょっとまって。
東京を出るとか、私考えたこともなかったわ。
ていうか、生まれてこのかた、東京都以外で暮らしたことないし(武蔵野エリアだって、東京です!)。
ここが普通だから「飽きる」とかないし。
フリーランスならどこでも仕事できる、って言っても、受託仕事なら相手ありきなんだから、打ち合わせとか必要なんじゃないの?
それって東京がメインじゃないの?
しかも東京以外に住むってことは……、場所によっては通勤できないよね?
私まで今の会社を辞めることになるんじゃないの?
え? 転職?
この年で転職……っていうか、そもそも地方にウェブ関係の仕事ってあるもの?
今まで必死でがんばって積んだキャリアを捨てるのは、ないよー!
……などなど、怒涛のように疑問や質問があふれ出ました。
当然ですが、当時は地方事情もまったく分かっていませんので、半パニック状態で全面拒否に近い感じだったのではないかと思います。
北海道・札幌じゃない。移住希望先は未定
最初に「東京を出たい」と言い出したとき、まず思ったのは「札幌に帰りたいのかな」ということでした。
諸事情で、現在札幌にはオットの実家はありません。
近しい親戚関係はみんな東京に住んでいます。
それでも生まれ育った街に帰りたい、という気持ちもあるのかな、と思ったのです。
ですが、オットいわく
「札幌は雪が降るからもう嫌だ。雪の積もらないところに行きたい」
だそうです。
寒いのが嫌、というよりは、雪道を車で運転するのが、いやでいやでたまらないらしい。
あ、そうなんだ……。
雪国で暮らしたことがない私にはわからないが、いろんな大変なことがあるんだね。
「え? じゃあそうなると、どこに行きたいのですか」
と尋ねると、心の中に候補はあるものの、まだ決まっていないらしい。
もちろん私の意見もあるので、相談して決めたいとのこと。
私の意見!
それは当然、東京に住むことじゃない!?
地方移住なんて、まったく眼中なかったので、想像もできないよ!
その段階では、オットと私の意見は全くかみ合っていませんでした。
当たり前といえば当たり前ですが……。
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私には、オットの言葉があまりに楽観的すぎて、何もリスクを考えていないように見えました。
逆にオットは、私の根拠なきたくさんの不安を解消するにはどうしたら、と考えたようです。
(続きます)
このころの印象深い1冊
オットの買ってきた本シリーズ。
著者ご自身もハワイに移住し、日本とハワイのデュアル生活を送られている本田直之さんの本。
「ハワイと日本のデュアル生活」ていうだけで、そんなかっちょいい生活は自分には縁のないことだ……という気持ちになりつつ読み始めました。
中身は、移住そのものについての本田さんの見解もありますが、日本各地に移住して活躍している人へのインタビューもまとまっています。
非常に面白く読みました。
すごいな! こうなると移住も面白いな!
……と、思わなくもないですが、一方で「こんな風に地方で活躍できるのはごく一部のすごい人に違いない」とも思いました。
自分に自信なしなので……。
巻末のほうにある「移住で成功するための22のスキル」は、今読んでも、全然できてないなーって思います。
久しぶりに読み直してみようかな。
続きはこちら
移住&フリーランスに対する疑問と不安を解消するために:糸島移住(3)
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