こんにちは、つたちこです。
大腸カメラ検査(大腸内視鏡検査)を受けてきました。
備忘録兼ねて長くなったのと、下ネタあり(色っぽくない方の)なので、ご了承ください。
健診で引っかかりました
去年受けた市のがん健診の結果で潜血があって、再検査のお知らせが着ていました。かなり強い警告で、要は「大腸がんのおそれあり」です。
マラソン大会が近かったり、インフルエンザが流行っていたこともあり、病院行きたくない〜と渋っていたのですが、「ちゃんと行ったか?」と追加確認の手紙まで来てしまいました。
万一大腸がんだったら早く発見するに越したことはない。健康より重要なイベントはないのよ。
2次検査のクリニック訪問。もう一回くらい軽い検査をするかと思ったら「潜血があった場合は、次は大腸カメラ検査ですね」と言われました。腹をくくりました。
事前準備
検査日を予約したところで、「検査食」を食べたほうがよりよい、と説明がありました。
大腸カメラ検査は、大腸・小腸などの消化器内蔵を空っぽにしたところに、おしりから内視鏡カメラを入れて確認する検査です。
空っぽ&きれいにするのに、前日朝から消化の良いものを食べるべしとのこと。さらに「食べちゃだめ」な食材もあり。
参考:大腸内視鏡検査前日の食事は非常に大切です! 簡便かつ詳細な食材選びの方法をお教えします|福岡天神内視鏡クリニック
そういうのが面倒な人のために「検査食」として3食セットの専用レトルト食品があるそうです。特に、検査中にポリープなどがあった場合に切除希望する人には、ぜひ使ってほしいとのこと。
私が行ったクリニックの場合、3食分で1200円でした。
私は発見次第切除希望でしたので、買って帰りました。自力で準備不要なので楽ですしね。
どれも、普通においしかったです。温めるだけで楽ちん。
味付けは普通のレトルトごはんでした。一番好きだったのはビーフシチュー。味が濃くて肉の塊も入ってて食べごたえがありました。添付のクラッカーとの相性もよかった。
ただ、全体量が少ない……。
物足りなくて、「食べていい食材」に入っていた豆腐(薬味なし)、バナナ、プリンなどを毎食追加で食べてしまった。摂取カロリー量は特に指定なかったので、多分問題なかったはず。
夜9時に、液状の下剤を飲みました。
コップ1杯の水にうすめて飲んでね、とのことで一気飲み。うす甘くて飲みやすかったです。
一体この下剤がどのタイミングでどんなふうに効くのか。
不安に思いつつ、早めに就寝。
下剤効果、明け方に現れる
暗いなか、お腹がぐるぐるして目が覚めました。
時間は5時前。あきらかに下剤効果です。寒いし眠いし、ぎりぎりまで布団で我慢してからトイレに行きました。
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ここから、ものすごく辛かった。
お腹が痛い。いわゆる下痢のときのお腹の痛みです。
何度か排便して、それでもまだぐるぐるが続く。
トイレは寒いはずなのに体がものすごく暑くて、脂汗が出ました。
ようやく嵐が収まったか……? となったのが40分後くらい。トイレにこもりっぱなしでした。
布団に戻ってうとうとしましたが、6時半くらいに第2波が来てトイレに行きました。第1波よりは辛くなかった。
これで中身がだいたい出たということだろうか。体が落ち着いた感じがしました。
7時、「腸の運動をよくする」という小さい錠剤を飲む。
食べ物はNGだけど水やお湯はいくらとってもよい、というので、お湯を飲んで体を温めました。
検査前の腸洗浄開始
9時にクリニックへ。
検査する人には、専用のトイレ・洗面所がついた小さな個室が与えられます。若干独房感もありますが、ゆったり座れる椅子やテレビもあり、リラックスして過ごせる工夫が随所に。
ここでいよいよ最終の下剤を飲みます。その名はモビプレップ。
下剤というか「腸管洗浄薬」だそうです。これが噂にきく、たくさん飲むやつか。たしかにテーブルにどん! と置かれてビビりました。2リットル入ってます。
飲み方も決まっていました。
水薬コップ1杯を10分程度でゆっくり飲む×2回。普通の水1杯を同じく10分程度で1回。このルールで3杯飲むのをひたすら繰り返します。
一気飲みはだめで、少しずつ飲まないといけません。1杯ごとに何時何分から飲み始めたかの記録もとります。
途中で排便があれば記録。排泄物の状態を確認して、固形、泥状、カスあり、透明の4つから選んで欄に丸をつけるのです。
透明になったら検査可能。そうなるまで、ひたすら薬と水を飲み続け、排出し続けるのだ。
検査薬がまずかったらきついな、と思ってましたが、うす甘くて、遠くに少し苦みがあるのだけど不味くはなかったです。OS1に似た雰囲気があります。
体をひねったり、その場足踏みなどで体を動かすとより出やすくなるとのことでした。やりますとも。
私の場合、排泄が出始めたのは早めだった(看護師さん曰く)のですが、なかなか「透明」にならず、結局11回目(!)の排泄でOKが出ました。
モビプレップをほぼ2リットル全部、水も1リットル以上飲んでいるので、計3リットルを3時間くらい飲み続けました。後半が飲み飽きてきつかった。
前夜の下剤のような腹痛はありませんでした。なので痛いとか苦しくはないです。
ただただ「きた!」のタイミングでトイレに行って水分を出す。
本当に腸を大量の水分で物理的に洗浄してる。口に入れた水分がこんなすぐに、しかもおしりから出てくる人体の不思議。たぶん水分が吸収されにくいようになってるんだな。
看護師さんに排泄物をチェックされるのも、最初はめちゃくちゃ抵抗ありましたが、最後のほうはもう「見てください〜もういいかな〜」みたいになったので慣れってこわい。
時間つぶしに本を持っていったのですが、「経過時間をチェックしながら常にちびちび飲む」ので全然落ち着いてられず、結局テレビをだらっと見ながら飲むのが精一杯でした。パソコンとか持っていかなくてよかった。
服装について。
スェットパンツみたいなウエストゴムのパンツ(ズボン)がおすすめです。
なにしろ出るものは、ほぼ水。
来た! ってタイミングで一刻を争うので、ざっと素早く脱げるのが超大事だった。なんなら下着も一緒に脱ぐ勢い。
ストッキングやタイツは脱ぐのに時間がかかるので厳しい。
いかに工数を少なくおしりが出せるかがポイントでした。
(私の行ったクリニックは個室待機だったので、到着後ストッキングを脱げばスカートもありかも。裸足は寒いけど)
いざ、大腸カメラ検査
12時すぎにようやくOKがでて、検査着に着替えました。
上は検査着。
下は検査用のパンツに履き替えます。こちらのクリニックでは黒い不織布でできた膝上のハーフパンツ状で、おしり部分が縫ってません。この穴からカメラが。なるほど。
事前に、鎮静剤を使用して、ほぼ寝た状態で検査を受けることにしていました。
大腸カメラは大腸の奥に到達するまでに結構痛いらしい。
鎮静剤を使うとほとんど痛みを感じにくくなるそうで、ぜひそれで、とお願いしました。
12時半頃、検査室に移動。鎮静剤の点滴を開始しました。
血圧と酸素飽和度も常時計測されます。
数分しても全然眠くならず、先生が入ってきても意識はっきり。
私が寝るまで先生を待たせるのかな、寝ないうちに始めちゃうのかな。寝れるかしら。
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などと思っていたのですが、次の瞬間には
「ベッド移動しますね〜」
と看護師さんが私の寝ているベッドを別室に移動させてました。
え、おわった? と思ったらまた寝てしまったようで。
次に目覚めたときははっきり意識があって、看護師さんから「目、さめました?」と聞かれました。声をかけて起こしてくれたのかもしれません。
「いま、何時ですか?」と聞くと「3時くらいですね!」。
あれから2時間半も経ってる!?
これが鎮静剤か! すごい!
「眠い」と1ミリも思わないうちに寝てたし、まったく痛みを感じませんでした。
ぜんぜん検査を受けた気がしない。
体もおしりも、ほんとに検査したのか? ってくらい違和感ゼロです。
元の個室に歩いて移動して、着替えて今度は待合室で待機。
先生からの検査結果の説明がありました。
検査結果(暫定)
診察室で、検査時に撮った写真を見せてもらいながら説明を受けました。
わー、これが私の大腸。腸ってほんとにかわいいピンクなんだね……! ライトに照らされてツヤツヤ光ってる。すごい。
結果は、ポリープなし。
でも潰瘍が数か所あって、生検したとのこと。その場で組織を取って、外部に検査に出すそうです。この結果は後日。
その場で「これはやばいですね」みたいなことはなかったです。先生の態度もそんなに深刻そうじゃなかったし、ちょっとホッとしました。
生検の検査結果が出るのは1週間から10日後とのことで、改めて聞きに来ることになりました。
今回の検査費用は、生検の費用込で18000円ほどでした。(生検やポリープ切除の有無で費用が変わるそうです)
安くないけど、健康には代えられません。
検査後の体調
検査日は、慣れない検査のつかれか前夜の寝不足のせいか、帰ったらもうぐったりして早めに寝ました。
頭痛が少しあったのですが、これは脱水症かも。
看護師さんから、「ずっと下痢状態なので脱水しやすい」と説明がありました。水分たくさんとりました。
夕食は消化によいものを軽めに食べましたが、食べるたびに胃に物が入る感覚がする。そしてやたら胃や腸がぐるぐると音を立てます。
翌日はほぼ普通に食事を取りました。脂っこいのとか刺激物は避けました。
が、やはり食べるたびに胃腸がぐるぐると音をたて、不穏な感じ。
1回完全に空っぽになったことで、腸内環境が変わってしまったのだろうか。なかなか普通に戻らない。
これが3日目も続いていて、なかなか苦しいです。
あと、生検をしたため、腸内に傷があることから激しい運動や腹圧を上げるような行動は1週間くらい避けるように、とのこと。
「激しい運動」の程度を確認したけど、ジョギングはNG、散歩ならOKとのことでした。今週は大人しくしておきます。
大腸カメラは初体験でしたが、全工程のなかで私が一番きつかったのは、前日からの下剤での排泄でした。
もちろん個人差はあると思いますが、当日の水薬はそんなでもなかったかな。
ずっと担当してくれた看護師Hさんがとても素敵な人でありがたかったです。丁寧な説明、優しい言葉と態度。ずっと担当して!笑