年取ると記憶はどんどん遡る?

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こんにちは、つたちこです。
先日の帰省ではいつも以上に母といる時間が長めでした。

普段遠く離れて親不孝(?)しているので、せめて、と話を聞く。
あとは普段やってなさそうなところを掃除。窓拭きとか床の水拭きとか。掃除機の掃除もした。

認知症の症状などは今のところほぼない母ですが、同じ話を繰り返すのはよくあります。
顔を合わせるたびに出てくる定番話もよくあります。

母には二世帯同居している息子(私の兄)もいるけどあまり話をしないようで、私は実の娘ということで気兼ねなく普段言えない愚痴のようなものがでてくるのでしょう。

写真:花を持つ手イメージ
Photo by Sincerely Media on Unsplash

今回ちょっと「お?」と思ったのは、以前と違う内容がでてきたことです。

いつも義姉の話(20年以上前の出来事)が必ずでてくるのですが、それに加えて叔母(母の義妹)の話が出てきました。
これは初めて聞くぞ。

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内容は、母が叔母に嫌われていた、という話でした。
叔母の勤務先を近所の人が知ってて、それを喋ったのが母だと濡れ衣を着せられた、と。
「私はその近所の人も顔見知り程度だし、そんなこと喋ってないのに!」と嘆いていました。

その話は叔母が結婚した当初のことらしく、たぶん60年くらい前の話??
ディティールが細かくて、周辺情報も含めて話がきちんとしているように聞こえる。よく覚えているな、と感心する。

ちなみに、当事者の叔母は20年くらい前に亡くなっています。

私が見る限り、叔母と母は普通に親戚づきあいしていたと思う。
父と、近所に住む叔父が兄弟。母と叔母は同じ立場、「嫁ついできたもの」同士。そんなに嫌う要素もなさそうです。
一見穏やかで優しげで芯の強い叔母。
性格が合わないとかはあるかもしれませんが、一緒に習い事とかもしていた記憶があります。

まあ、本人同士でないとわからない関係性はもちろんあると思います。子供にはあまり見せない部分かな。

母の言い方だと、「私は一方的に嫌われていた」みたいな印象です。ちょっと被害者意識がある。
ていうか、60年くらい前の話が今、突然出てくる?? その前に叔母の話をしていたわけでもなく、唐突な感じでした。

義姉の話が20年前、叔母の話が60年前。
どちらも「母(自分)はちゃんとしていたのに、嫌なことを言われた」という点でちょっと似ている。

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どんどん時代が遡っているのも、気になる。
年取ると最近のことは忘れやすく、昔のことはよく覚えてるって聞くことがありますが。

ちょっと気になって調べると、文句や小言が増えるのは認知症の初期症状という話が出てきました。
ただ、「財布が盗られた」とかの現在に関する話ではないし、年中文句ばかり言ってるわけでもない。ちょっと違うのかな。

どこまでが真実なのかわかりません。叔母に確認しようもない。
本当のことなのか、母の思い込みなのか、あるいは一部本当だけど、言葉に出していくうちに微妙にずれていくこともありますね。ずれた状態が母の中の真実になっちゃうパターン。
義姉は存命ですが、私から義姉にも確認しにくい。
事実でも、事実でなくても、聞いた私が対応に困る。

いずれにしても、「事実はこうだってよ」と母に言ったとしても受け入れないだろし。母の中では、母の思うものが事実なのは変わらない。

このネットミームを使いたくなるな。(「少女ファイト」のセリフですよ)

しかし20年、60年と遡り、今後さらに時代が遡ってくるのかしら、と思うとちょっと楽しみなような不安なような。

毎回帰省ごとに、母のいろんな話を聞くたびに、いろいろ考えてしまう。母が、「もっと頻度高く帰れ」という気持ちもわからんでもない。微妙な罪悪感を抱いてしまうのだった。

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この記事を書いた人

つたちこ

フリーランスのwebディレクター。基本方針は、健康的においしい食べ物とお酒を楽しむこと。できるだけご機嫌で生きていきたい。
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