顧客の無理をどこまで通すのか問題

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こんにちは、つたちこです。
美容院に行って髪を切ってもらいました。さっぱり。

今日はお店に美容師さんとふたりきり。
楽しくおしゃべりしながら対応してもらってたのですが、途中で電話がなりました。

どうぞどうぞ、と出てもらったのですが、なかなか帰ってこない。
美容師さんの声だけが聞こえていたのですが、なにか無理難題(?)を依頼されているよう。

「そのときの髪の状態を見てからでないと判断できないですね」
「◯◯が難しいといったのであれば、私でも多分同じ判断になるかと」
「パーマとカラー、予約時間は確保してあるので大丈夫ですが、あまりおすすめできない」
みたいな。
結構長いこと電話で相談され、戻ってきました。

なんか漏れ聞こえてしまったのだけど、大変そうな電話でしたね。
と聞くと、そうなんです……と美容師さん。

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この美容院には数人の美容師さんがいるんですが、いつもは美容師Bさんが担当しているお客さんなんだそうです。
その美容師Bさんに「こうしてくれ!」と依頼したら断られてしまったので、美容師Aさん(私の担当してくれている人)ならやってくれるんじゃないかとネットで予約したのだけど、大丈夫かしら? みたいな電話だったそうです。

美容師Bさんは私も知っている方(お店で会う程度ですが)で、とても丁寧なお仕事をしているように見えます。
Aさんいわく「Bさんがやめたほうがいい・できない、と判断したなら、私でも同じ判断になると思うんですよね……」とのこと。

カットとパーマとカラーを同時にして、理想の(こだわりの)髪型にしてほしい、という話だそう。

そういえば、私、昔美容師さんから「パーマとカラーは同時にしないほうがいい」と教わった覚えが。
あれって痛むからだめなんですか? と聞くと、
「痛むのもそうなんですけど。2つの薬液を使うから、カラーを先にやればパーマ液で色が抜けるし、パーマを先にやればカラーでパーマが落ちるし、絶対思う通りにはならないんですよ」とのこと。

単に髪が痛むからかと思ってましたが、どっちの効果も半減して最終的に目指す髪型にならない。なるほど。勉強になった。

それに加えて、「実現したい髪型」にすごいこだわりがあるお客さんなんだそうです。
どんな「髪型」希望かはわかりませんが、この色でこの形にして! って依頼だったら、先程の話からしたらたしかに「無理です」ってなりそう。

お客さんの理想に近づけるには2度に分けて来てもらうのが一番だけど、どうしても1度に済ませたいのですね。
なかなか厄介です。

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そういう場合、お客さんの言う通りにやるんですか? と聞くと、「いや、やる前に『理想の色形にならないし、やらないほうがいいからやれません』っていいますね。だから今日はここまでにしましょう、とか」といってました。

最初のゴール確認と合意形成が大事ってことだ。たしかに。

写真:かっこいい髪型のイメージ
Photo by Oladimeji Odunsi on Unsplash

私の仕事(WEB制作)でもそういうことありますか? と聞かれたので、現実的でない理想が先走る人はいますね、と応えました。
そういう場合どうするんですか? と聞かれ
「デザインの場合には最初のすり合わせが大事かも。ほんとにそれがいいのかどうかも含め。機能面の場合には、技術的に可能なら、かかるコストとその効果予想を伝えて『お金これだけかかりますけど、やりますか?』って伝えるかなあ」
「あとは、理想通りじゃないけど別の形を提案して納得してもらうとか……」

美容師さんの対応と、だいたい一緒な気がしてきました。

話を聞く限りですが、非常にこだわりの強いお客さんだそうで、なかなか手強そうです。「悪い人じゃないんですけど」とのこと。
悪い人じゃない、から余計面倒っていうのもありそうです。
美容師さんとお客さんの1対1なのがウリなお店ですが、こういうお客さんとサシで渡り歩くのは大変だ。だれも助け舟出してくれないし基本美容師さんは相手を選べないし。
がんばれ、Aさん…! とエールを送るしかない1顧客の私でした。

自分でいうのもあれですが、私はたぶんあんまりうるさくないお客さんの一人だと思う。
理想の髪型(写真)があっても、「結局顔や骨格が違うからこの通りにはならん」という諦念があるので、あまりうるさくないお客で居られるのかもしれません。
宮沢りえの写真を見せてやってもらっても、りえちゃんみたいにはなれないのよ!!(←前にやってもらった)

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この記事を書いた人

つたちこ

フリーランスのwebディレクター。基本方針は、健康的においしい食べ物とお酒を楽しむこと。できるだけご機嫌で生きていきたい。
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