こんにちは、つたちこです。
東京2020パラリンピックも最終日。マラソンデーでした。
目覚ましをかけ、早朝からスタンバイ。
6:30スタートの男子車いすのスタート、6:40スタートの女子車いす、6:50過ぎスタートの男子手に障害、視力障害、女子視力障害の5部門をゴールまでがっつり見ました。
雨の中のマラソン、大変そうでしたが、やっぱり長距離競技はおもしろい。
どの競技もそれぞれの戦い方が違っていて、感心します。
車いすマラソンは、42kmを手だけでこぐって、マジですごい。下り坂で休憩できるのも面白い。
40kmすぎの急な上り坂が、だいたい勝負ポイントでした。
どの競技もあそこに差し掛かると「うおー!」って声が出てしまう。
40kmも走ってきて、最後にあのキツイ坂! マジでしんどいと思います。
その坂で、ダッシュできて勝負に勝つ人、負ける人。ドラマだ。
あそこでだいたい勝負ついて、ゴールまで行っていました。
あ、車いす女子はゴールぎりぎりまで競ってましたね。あれも興奮しました。
しかし、時間をずらしているとはいえ、5部門を同時進行なので、中継があわただしい。
映像は「国際放送の映像をそのまま」と確か言っていたので、NHK制作ではない様子でしたが、あれですね、正直「撮影ヘタだな」と思いました。
撮影する角度とか、追いかけ方とか、あと雨の日のレンズの処理とか。
日本のテレビ局は、駅伝やマラソン中継をやりなれてるんだな……と感じました。
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5つの同時開催競技を、ランダムに切り替えながら見せるので、アナウンスや解説もついていくのが大変。
写ってる映像は次の競技に切り替わってるのに、しゃべってる内容はその前の競技の話だったり。
あと、どうしても同時進行で中継なので、各競技のトップと2番手グループくらいしか映す余裕がないので、もう少し下位の選手がどうなのかとか、気になりました。
同時にやる以上仕方ないですが……。
それから車いすマラソンの解説が面白かったです。
解説は元車いすマラソン選手の花岡伸和さんでしたが、ちょっと関西なまりがあって親しみやすいのと、感情が豊かで、「自分だったらこうですね」とか「キツイときにはこうするんですよ」とか、生々しい解説でした。ゴール間際のつぶやきのようなうめき声も楽しかった。
視力障害、手の障害マラソンの解説は増田明美さんでしたが、いつもより小ネタが少なめでした。
オリンピックのマラソン解説で、選手のプライベートの話(選手の恋バナとか、家族の深い話とか)をてんこ盛りにしすぎてちょっとやりすぎでは……と思っていたので、もしかして怒られたのかな?
取材力はすごいと思いますが。(ああでも、今回も「今日は奥さんの誕生日で~」みたいなのもあったな…)
個人的には、競技の解説なんだから、競技関係の情報だけでいいのですよ。
小ネタを封印されたからか、何度か同じ話題を出してたのが気になりました。笑
そして女子の視力障害部門で、道下美里選手が金メダル!
淡々と、でもゆるぎない感じの強さでした。かっこいい!
さらに衝撃だったのは、同じ部門に出ていた日本選手たち。
藤井選手が5位入賞、西島選手は8位入賞。おめでとうございます!!
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藤井由美子選手56歳と西島美保子選手66歳。
西島選手は44歳からマラソンを始めたそうです。
そして47歳の時には、3時間11分33秒の自己ベストをマーク。
参考:「メダルに絡む走りを」 東京パラリンピック西島美保子 本番は9月5日【福井】
今回初めて知った選手なんですが、びっくりしました!
始めて3年で3時間11分を出すくらいだから、もともとスポーツをやっていたとかありそうな気もしますが、それでもすごい。
女性で3時間11分て、相当早いです。
そしてその記録をキープし続けて、66歳でパラリンピックに出場するのも、本当にすごい。
競技人口が少ないとはいえ、日本代表ですよ。
自分と比較するのもおこがましいですが、私は足のけが以降「もうフルマラソンは無理かなー」となんとなくぼんやり弱気に思っていたのです。
いやいや、やっぱ年齢関係ないな!
凄い記録なんて出せないけど、自分が諦めたらそこで試合終了なのだな(スラムダンク)。
というわけで、道下さんの金メダルはもちろん素晴らしいですが、藤井・西島両選手にも非常に心をゆすぶられたのでありました。
もっと走っているところを映してほしかったなあ。
パラリンピックは今日でおしまいですが、競技が面白い! とか、技術がすごい! とかに加えて、今日は「年齢も関係ない!」というもう一つの印象を私に残しました。
私も、たまにマラソン大会にいる「一見おばあちゃん・おじいちゃんなのに、全然追いつけない」みたいな人になりたいなあ。