こんにちは、つたちこです。
先日facebookで知り合いが共有していた画像を見ました。
TEDxSapporo 2014で話された、植松勉さんの20分強のスピーチです。
タイトルは「思うは招く」。
有名な動画らしく、見たことがある方も多いかもしれません。
私は初めて見たのですが、柔らかい、わかりやすい言葉でつづられる、植松さんのスピーチに心揺すぶられました。
youtubeのコメントを見ていても、「道徳の授業で見た(中学生?)」という人から「78歳、今できることを始める元気が出る」といった人まで、老若男女に通じるスピーチです。
これはすごいことだと思いました。
成功者や活躍している人を見ると、最初からそういうすごい人だったのだろう、と想像してしまう。
自分は、そんな風に動けないし才能もないしお金もないし自信もないし……。
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つい、そう思ってしまいます。
成功したり活躍したりしている部分しか知らないから。
下積み時代のことは表にほとんど出ませんよね(「プロフェッショナル」にでも出演したらまた別ですが……)。
植松さんは、現在は宇宙開発の仕事をしていますが、過去(小学校までさかのぼる)と、決して順調に来たとは言えないようです。
淡々と話をされますが、その中に、真実味があります。
おだやかなスピーチの中にも、声がくぐもるところで、よっぽど悔しい思いをしてきたんだろうな、とこちらの胸も詰まります。
「やったことのない人ほど『どうせ無理』と他人にいう」っていう、という言葉も響きました。
たぶん、やったことがない=自分が諦めている。
だから、「(自分はやれそうにないから、あなたも)どうせ無理」って言葉になるのかもしれません。
そう考えると、自分の価値観を相手に押し付けつつ、相手をネガティブな気分にさせて、更にやる気をそぐ、という最悪な言葉ですね。
世の中から「どうせ無理」という言葉をなくしたい、と植松さんは言っています。
そのかわりに「だったらこうしてみたら?」という言葉を提案しています。
魔法の言葉だといいます。
みんなが、お互いの夢や希望について「だったらこうしてみたら」と言い合えるようになれば、夢をかなえる人が増え、結果として世界平和につながるともいえるそうです。
そして「成功するまで繰り返せば、それは失敗ではない」というのはよく聞きます。
でもそれって成功した人が後から言える強者の理屈だと思っています。
でも植松さんは「たとえ中途半端でも、そこまでやったならやらないより偉い」という。
最初からやらないより、ずっといい、というのも心強く感じます。
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うまく言えないのですが、植松さんの言葉は、スピーカー植松さん自身の経験から得た、普遍的、本質的な「前向き」な言葉だから、誰にでも響くのでしょう。
TEDの動画はたまに気になるのを観たりしますが、感心することはあっても、なかなかこういう気持ちを持つことはありません。
私自身にも「何かをあきらめること」や「自信のないこと」がたくさんあるから、より響いたのかもしれません。
「どーせむり」とは言わないものの、心の中で自分や誰かの行動に「やめたほうがイイかも」などのストッパーをかけていることは結構あるかもしれません。
自分自身、会社員時代にオットから移住の話が出たときには、
「移住なんて無理、考えられない」
「フリーランスなんて絶対無理」
とずっと思っていたように思います。
やってみたこともないのに。
その私の言葉にくじけずに、説得を続けて、安心材料を集めたオットは、えらいなー。
私も、「だったらこうしてみたら!」という前向きな言葉、気持ちを持てるように、できるだけ切り替えていきたいとしみじみ思いました。
世界平和につながるかもしれないですし!
ぜひ、動画見てみてください。